【医療監修】モートン病のセルフチェック― “第3〜4趾のしびれ”は危険サイン

はじめに
こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。
モートン病(モートン神経腫)で悩む方は、病院でこう言われることが多いです。
「神経が圧迫されています」
「モートン病ですね」
ただ、実際に相談を受けていると、こんな声もとても多いです。
痛いけど、しびれはない
しびれっぽいけど、感覚は普通
指の間に小石が挟まった感じがする
靴を履くと悪化する
歩くとピリッと電気が走る
この時点で多くの人が混乱します。
「結局、自分はモートン病なの?」
「神経の病気ってこと?」
「放置したら悪化する?」
この記事では、モートン病を疑うときに役立つ
セルフチェック(自分で確認できる視点)
を、できるだけわかりやすく整理します。
そして私は臨床で、モートン病をこう捉えることが多いです。
モートン病は「病名」ではなく、
前足部に負担が集中する環境で起きる“痛みのサイン”
であることがある。
そのため、セルフチェックも「神経だけ」ではなく、
足指
前足部
靴の中の環境
重心の偏り
まで含めて見ることが大切です。
▶︎【医療監修】モートン病の本当の原因と全体像― 足指・前足部・血流・骨盤までを「構造」で整理する

結論|“第3〜4趾の間のしびれ・痛み”はモートン病を疑う重要サイン
最初に結論です。
モートン病を疑ううえで、最も典型的なサインのひとつが、
第3趾と第4趾の間(3-4間)のしびれ・痛み
です。
ただし大事なのは、
しびれがない=モートン病ではない
とは言い切れない
ということです。
実際には、
痛みだけの人
違和感だけの人
小石感だけの人
も多くいます。
だからこそこの記事では、モートン病のセルフチェックを
「症状」だけで判断しない
形で整理していきます。
まず確認|モートン病の典型症状(よくある出方)
モートン病で多い場所
第3〜4趾の間(3-4間)
第2〜3趾の間(2-3間)
このあたりに、
ピリッ
ジンジン
ズキッ
熱い感じ
小石が挟まった感じ
が出ることがあります。
モートン病で多いタイミング
歩くと痛い
立ち続けると痛い
靴を履くと悪化する
裸足になると少し楽
夕方に強くなる
このパターンが重なるほど、モートン病の可能性は高くなります。
モートン病セルフチェック①|「痛み・しびれ・小石感」を確認する
ここからチェックに入ります。
当てはまるものが多いほど、前足部に負担が集中している可能性が高いです。
A:痛みのチェック
歩くと前足部がピリッとする
指の付け根がズキッとする
第3〜4趾の間が痛い
第2〜3趾の間が痛い
立ち続けると痛みが増える
B:しびれのチェック
第3〜4趾の間がしびれる
足先がジンジンする
感覚が鈍い気がする
熱い感じ・焼ける感じがある
C:違和感(小石感)のチェック
指の間に何か挟まっている感じがする
靴の中で“当たっている”感覚がある
指の付け根がムズムズする
前足部に違和感が残る
モートン病の相談で多いのは、この「小石感」です。
しびれがハッキリしない人でも、
小石感+歩くと痛い+靴で悪化
が揃っていると、モートン病の可能性は十分あります。
モートン病セルフチェック②|靴で悪化するか?(ここが重要)
モートン病を疑うとき、私がかなり重視するのがここです。
靴を履くと悪化するサイン
靴を履いた瞬間に痛みが増える
つま先が細い靴で悪化する
幅が狭い靴で悪化する
ヒールで悪化する
歩くほど痛みが強くなる
これは、神経が悪いというより
靴の中で前足部が潰れている
可能性が高いサインです。
▶︎【医療監修】モートン病を悪化させる靴の特徴― つま先・幅・硬さで前足部は壊れる

モートン病セルフチェック③|指の付け根(前足部)が硬いか?
ここもかなり重要です。
モートン病の方は、前足部が
板みたいに硬い
張っている
押すと痛い
こうなっているケースが多いです。
前足部の硬さチェック
指の付け根を押すと痛い
足裏が硬くて、しなりがない
歩くと前足部だけが疲れる
夕方になると前足部がパンパンになる
この状態は、
筋肉の過緊張
負担の集中
循環の悪化
が重なっている可能性があります。
▶︎【医療監修】モートン病は“筋肉の過緊張”で悪化する― 前足部が固くなる人の共通点

▶︎【医療監修】モートン病と血流障害(循環の悪化)― しびれ・冷え・痛みが重なる理由

モートン病セルフチェック④|足指の変形(引き金)を確認する
私は臨床で、モートン病の背景に
足指の機能低下
足指の変形
が絡むケースを多く見てきました。
特に多いのは
屈み指(かがみ指)
浮き指
です。
屈み指セルフチェック
指が曲がって戻りにくい
指先が地面に刺さるような感覚がある
指の付け根が常に張っている
指が伸びない
浮き指セルフチェック
立っていると指が床に触れていない
足指で地面を押せない
歩くと前足部が突っ込む感じがある
この2つは、前足部への負担集中を作りやすいです。
▶︎【医療監修】屈み指があるとモートン病になりやすい理由―足指の付け根に負担が集中する構造

▶︎【医療監修】浮き指がモートン病を招く理由― “指で支えられない足”の末路

“第3〜4趾のしびれ”が危険サインと言える理由
ここで、この記事のタイトル部分を整理します。
第3〜4趾の間は「負担が集まりやすい場所」
第3〜4趾の間は、歩行の中で
圧が集まりやすい
靴で潰れやすい
横アーチが落ちると狭くなりやすい
という特徴があります。
だからこそ、
第3〜4趾のしびれ・痛み
が出ているときは、
「前足部が限界に近いサイン」
として捉えたほうが良いケースがあります。
ただし、しびれがない人もいる
大事なのでもう一度言います。
モートン病=しびれが必ず出る
ではありません。
痛みだけ
違和感だけ
小石感だけ
でも、前足部が壊れかけている人は多いです。
だからこそセルフチェックは、
症状の種類より
環境(負担集中)があるかどうか
で見ることが大切です。
モートン病と間違えやすい症状(鑑別の目安)
ここは不安を刈り取るために整理します。
足底筋膜炎との違い
足底筋膜炎は、かかと寄りが痛いことが多いです。
モートン病は、指の付け根〜指の間が中心になりやすいです。
▶︎【医療監修】モートン病と足底筋膜炎の違い― 痛む場所より“構造”で見分ける

腰(坐骨神経痛)との違い
腰が原因のしびれは、
足全体がしびれる
太ももから降りてくる
範囲が広い
ことがあります。
モートン病は、
指の間
指の付け根
ピンポイント
で出やすいです。
▶︎【医療監修】モートン病と腰椎(坐骨神経痛)の違い― 神経圧迫では説明できない痛み

受診を検討したほうがいいケース
セルフチェックは大切ですが、次に当てはまる場合は医療機関での確認をおすすめします。
安静にしても痛みが強い
夜間も痛い
腫れが強い
急に歩けないほど痛い
しびれがどんどん強くなる
足指の感覚が明らかに鈍い
モートン病以外の要素が重なっている可能性もあるためです。
まとめ|セルフチェックは「症状」より「足環境」を見ると失敗しにくい
モートン病のセルフチェックで大切なのは、
しびれがあるかどうか
だけではありません。
第3〜4趾の間が痛い・しびれる
靴で悪化する
前足部が硬い
小石感がある
歩くとピリッとする
これらが重なるほど、前足部に負担が集中している可能性が高いです。
そして私は臨床で、モートン病をこう整理しています。
痛みは局所に出ても、原因は構造にある
ことがある。
だからセルフチェックも、足指・前足部・靴の環境まで見る。



