水虫を撃退!足指ケアで根本から治す効果的な方法

足指ドクターによる解説

YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗

理学療法士、足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。

目次

一般的な情報

水虫は足白癬とも呼ばれ、足の真菌感染症です。ほとんどの場合、真菌感染症は足の裏と足指の間に発生します。水虫は一般的な健康問題であり、適切なケアと注意を払わないと長期間続く可能性があります。この症状は治療が困難な場合があり、治療後に再発することもあります。

水虫は伝染性があり、感染者に触れたり、ロッカールームや公共のシャワーなど人の往来が多い場所の湿った床を歩いたりすることで白癬菌に感染すると考えられています。しかし実際には、真菌は皮膚を含む多くの表面に生息しています。感染の原因は、免疫力の低下(考えられる原因は多数あります)と、真菌が繁殖しやすい足の環境(暖かく、暗く、湿った環境)の組み合わせです。

場合によっては、水虫は真菌ではなく細菌によって引き起こされることがあります。細菌関連の水虫には、抗真菌薬ではなく抗生物質が必要になる場合があります。乾癬や皮膚炎などの特定の健康問題は、水虫のように見えることがありますが、抗真菌薬を使用しても改善されません。

兆候と症状

水虫の最も一般的な原因(または一因となる要因)には、次のようなものがあります。

  • 免疫力の低下
  • 過度の発汗
  • 軽度の皮膚または爪の傷
  • 足指を圧迫する靴や靴下を履くこと
  • すべりやすい素材の中敷を使っている
  • すべりやすい素材の靴下を履いている
  • 靴下を重ね履きしている
  • 足を長時間濡れたままにしておく

水虫は、締め付けの強い靴やブーツ、靴下やストッキングを履くことによって引き起こされることがよくあります。つま先が閉じた履物は足に汗をかきやすく、暖かく湿った環境を作り出すため、菌の繁殖が促されます。特に運動選手は練習や競技中に足や靴に汗がたまるため、水虫にかかりやすい傾向があります。

最近では、真菌性皮膚感染症が足の爪の真菌感染症を引き起こす可能性が広く認識されています。爪の真菌感染症は一般的に爪真菌症と呼ばれ、爪が厚くなり、変色し、内向きに曲がり、痛みが伴う症状を引き起こします。糖尿病患者は特に水虫に気をつける必要があります。なぜなら、この健康問題に関連する真菌による皮膚損傷が、細菌感染症や切断の可能性を引き起こすためです。それによって命にかかわる状況に陥る恐れがあるからです。

足指が変形することが水虫になるメカニズム

足指が変形することが水虫になるメカニズムは、主に次のような要因が関与しています。

まず、足指が変形することで、皮膚の間に空間ができ、そこに湿気や汗がたまりやすくなります。このような環境は、水虫菌が繁殖しやすくなるため、水虫の発症リスクが高まります。足指の変形によって、皮膚のうねりや隆起が生じ、これらの部分には血行不良を引き起こす恐れがあります。その結果、皮膚の免疫機能が低下し、水虫菌に感染しやすくなります。

また、足指の変形によって、足の爪も変形しやすくなります。爪が変形すると、爪と爪の間に隙間ができ、そこに水虫菌が入り込みやすくなります。さらに、変形した爪は爪の下や周囲の皮膚を損傷する可能性も高まります。この損傷した皮膚は、水虫菌が侵入しやすい状態となり、水虫の発症を引き起こします。

足指の変形は、足の健康状態にも悪影響を及ぼします。変形した足指は、足裏の負担を不均等に分散するため、足の構造に過剰な負荷がかかることがあります。このような負荷は、足の筋肉や靭帯、関節に負担をかけ、足の疲労や痛みの原因となります。足の疲れや痛みが続くと、歩行や運動の制限が生じるため、足の血行が低下しやすくなります。血行が悪化すると、皮膚の免疫機能が低下し、水虫の発症を促す要因となります。

足指の変形は、足の骨格や筋肉の形状を変化させるため、足裏の健康状態にも悪影響を及ぼします。変形した足指は、足裏のアーチを支える役割を果たす足底腱膜や足底筋膜に負担をかけるため、これらの組織が炎症を起こす可能性が高まります。足底腱膜や足底筋膜の炎症は、足裏の痛みや腫れを引き起こすだけでなく、歩行や運動への支障を生じることがあります。足裏の痛みや腫れが続くと、歩行や運動が制限され、足の血行不良や皮膚の免疫機能低下を招くため、水虫のリスクが高まると考えられます。

靴下の素材が原因で水虫になることも

すべりやすい素材(シルケット加工された純綿・シルク、化学繊維)の靴下は、足と靴の間に摩擦を生み、足が靴の中で擦れることによって摩擦熱が発生し、湿気や汗が蓄積されやすくなります。これによって、足の皮膚が蒸れやすくなり、カビや真菌が繁殖しやすい環境が整い、水虫の原因となります。滑りやすい靴下は、足指が変形する原因にもなるの注意が必要です。

また、すべりやすい素材の靴下は通気性が悪く、湿気や汗が蒸れやすいため、真菌や細菌が繁殖しやすくなります。これによって、足の皮膚が傷つきやすくなり、そこから水虫が発症する可能性も高まります。

そのため、水虫を予防するためには、通気性の良く、滑りにくい素材の靴下を選ぶことや、定期的な靴や足の清潔に注意することが重要です。

靴の履き方によって水虫になる

靴の紐が緩くなると、足がしっかりと靴に固定されずに靴の中で滑りやすくなります。この場合、足が靴の中でこすれたり擦れたりして、摩擦熱により足の皮膚が刺激を受けてダメージを受ける可能性があります。このダメージを受けた皮膚が湿った状態でいると、カビや細菌の繁殖が促進され、水虫の原因となります。

そのため、靴の紐をしっかりと結んで足を固定することが重要です。また、靴の中で足が滑らないように、滑りにく素材の靴下をきちんと履いて摩擦を軽減することも大切です。

治療方法

水虫は、皮膚の真菌感染症の一つであり、特に足の指間や爪に発生しやすい症状です。水虫の治療法として一般的には抗真菌薬や殺菌剤が使われますが、最近では新しい方法としてYOSHIRO SOCKSひろのば体操が注目されています。

水虫の改善には、足指の位置を正常に戻すエクササイズが効果的です。足指同士の距離を広げることで、足の指間をサポートすることができます。足指の向きも重要であり、適切な足指の位置を保つことで、足の指間を正常な状態に導くことができます。

YOSHIRO SOCKS

YOSHIRO SOCKSは、足の形成や姿勢矯正に適した設計であり、足指を正しい位置に保つことができます。YOSHIRO SOCKSは、特殊な(滑りにくい・吸湿速乾性)繊維を使用した靴下で、足の指間の湿気を取り除くことで水虫の原因である真菌の繁殖を防ぎます。通常の靴下よりも通気性が良く、抗菌作用もあるため、水虫の予防や改善に効果を発揮します。

足指を正しい位置に保つように設計されたYOSHIRO SOCKS
アキレス腱の負担を減らすには足指がひらいていることが重要

ひろのば体操

また、ひろのば体操は、足の指間や爪の間を柔軟にするためのエクササイズです。この体操を行うことで、足の指間の血行が促進され、真菌の繁殖を防ぐことができます。さらに、足裏の筋肉を強化することで歩行時の負荷が軽減され、水虫の症状の改善にもつながります。

ひろのば体操の正しいやり方

つまり、正しい足と足指の位置を保つことが水虫を改善させる一番の方法であり、そのためにはYOSHIRO SOCKSひろのば体操などのアクセサリーやプログラムを利用することが重要です。これらの方法を組み合わせることで、全体の足の健康を維持することができます。適切なケアやトレーニングを行うことで、健康的な足を維持することができます。

YOSHIRO SOCKSひろのば体操は、従来の治療法と併用することで効果的に水虫を治療することができます。足の指間や爪に水虫の症状がある方は、是非試してみてください。ご自身の症状に合った治療法を見つけることで、快適な足元を保つことができます。

湯浅慶朗
足指博士(理学療法士)
足指研究の第一人者。病院やクリニックで「治してもらったら困る」と言われて退職。日本の医療に疑問を持つ理学療法士。足指研究所所長。日本足趾筋機能療法学会理事長。ひろのば体操、YOSHIRO SOCKS、YOSHIRO INSOLE、ハルメク靴の開発者。東京大学や国際医療福祉大学で研究を行う。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長・通所リハビリテーションセンター長。著書多数。テレビ出演は『ガイアの夜明け』『NHKガッテン』『NHK BS 美と若さの新常識』『NHK サキどり』ほか多数出演、著書は『たった5分の「足指つかみ」で腰も背中も一生まがらない!』(PHP出版)など多数。

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この記事を書いた人

湯浅慶朗のアバター 湯浅慶朗 ひろのば体操の開発者

足指研究の第一人者。理学療法士。病院理事・副院長も歴任。東京大学・国際医療福祉大学と研究を行う。テレビ出演は『NHKガッテン』『NHK BS 美と若さの新常識』『NHK サキどり』『ガイアの夜明け』ほか多数出演、著書は『たった5分の「足指つかみ」で腰も背中も一生まがらない!』(PHP出版)など多数。ハルメクとオシャレな矯正靴を共同開発しています。

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