屈み指が治った!効果的な改善方法と日常ケアで痛みを解消

目次

かがみ指とは?

足指が真っ直ぐではなく、下向きに曲がったままの状態をいいます。 足の指も第1関節と第2関節がありますが、かがみ指(ハンマートゥ)は第2関節が曲がったままとなります。爪の向きを見ると非常にわかりやすいですが、真上からの観察すると親指とは爪の向きが違うことがわかると思います。 手の指と同様、足の指も床に対して平行になっていることが正常です。

YOSHIRO STUDIOで行う屈み指(ハンマートゥ)の治療は、痛みを伴うこともなく、日常生活の制限などもございません。通常の靴を履きながらセルフケアで改善して行くようにアドバイスを行なっていきます。痛みを伴う場合には、AKA療法を併用しながら早期に痛みが取れるように治療を行なっていきます。

屈み指(ハンマートゥ)の判別方法

かがみ指の場合、足指先がタコのように硬くなっていたり、第2関節の上の部分にタコやマメができています。第2関節の上の部分が黒ずんでいる方も同様です。普段は真っ直ぐでも「隠れかがみ指」という方が多いのですが、これは足に体重をかけてみると分かりやすいです。例えば立った状態で少し体を前かがみにします。もしくは誰かと一緒に行います。体をまっすぐにさせて踵を浮かせないようにし、そのまま体重を前方に移動させてみましょう。その時に足指がギュッと曲がると隠れかがみ指と言います。

かくれ屈み指の判別方法

向かい合わせで体をまっすぐにします

普通に立っているときに足指は真っ直ぐだと思います

踵を浮かせないように体重を前方へ移動させます

体重がかかるとギュッと曲げてしまう。これが「隠れかがみ指」と言います。

通常の屈み指の判別方法

通常の屈み指であれば、立った状態、もしくは座った状態で、ご自身で足を確認すると判別ができます。スマホなどで足の正面から写真を撮影してもらうことでより明確に判別することができます。

指が下向きの屈み指

足指の根っこから曲がっている

爪だけが下向きの屈み指

足指の先端だけが曲がっている

屈み指になるとつま先が上がりにくくなり、転倒にも繋がるので要注意

足指を伸ばした状態でつま先を上げる

ご自身で実験をするとわかりやすいと思います。まずは立った状態で、足指をまっすぐに伸ばすつもりで、踵をつけた状態でつま先だけを上にあげてみてください。通常であれば20度程度上がります。

足指を曲げた状態でつま先を上げる

今度は「屈み指」の状態を作ってみましょう。足指先を曲げて、先ほどと同じようにつま先をあげてみましょう。すると、先ほどのようにつま先が上がりにくくなることが分かるかと思います。これが転倒につながる原因になります。

足指を曲げた状態で、ジャンプ・走る・歩くなども行ってみてください。普通には飛べなかったり、走れないことが分かると思います。ちょっとした変化が実は運動能力の低下を引き起こす原因にもなるのです。

屈み指の割合

保育園の屈み指の割合

立位時の重心の割合

これまで1万人以上の患者様を見てきて約50%以上の方にかがみ指があり、隠れかがみ指はそれをはるかに上回ります。歩くとき片足に体重がかかった時だけ足指を曲げる隠れかがみ指は、普段立っているときは真っ直ぐに伸びているので気がつかない方が多いです。保育園調査でも86〜100%の子供にかがみ指が確認されました。

屈み指(ハンマートゥ)になるとどうなる?

かがみ指になると「浮き指」と同じで、立った時に「踵重心」になります。理想的な重心割合は前方に60%、後方に40%と言われていますが、浮き指の方は前方に30~40%、後方に60~70%の体重が乗ります。そうなると踵だけでバランスをとるような形になるので、上体を反らせたり(反り腰)曲げたりして(猫背)バランスを取ろうとします。姿勢反射とか立ち直り反応と呼ばれる体に備わった機能の一つです。そしてその状態が慢性的に続くと背中や腰の筋肉が過緊張を起こしたままとなるので、腰痛や首こり、肩こりを起こすようになります。ストレートネックと呼ばれるものもこれが原因です。

また、かがみ指のままだとつま先が上がりにくくなるので、何もないところでつまづいたり、転びやすくなる危険性があります。最近では高齢者が転倒して大腿骨を骨折するだけでなく、転倒して前歯を折ってしまう子供が増えていることが社会問題となっています。

屈み指(ハンマートゥ)の原因は?

ほとんどの場合、サイズが大きすぎる靴(スニーカーやパンプス)や紐が緩いな ど履物の中での「滑り」が原因です。また、スリッパ、つっかけ、長靴、下駄、草履、サンダルなど、足と履物を固定するものがないものを履き続けることでも起こります。 足が靴の中で滑ってしまうと、しっかりと地面を踏みしめるために不必要に足指を屈めてしまうことにあります。なるべく家の中ではスリッパを脱いで、靴下も履かないようにしましょう。

しっかり締めていないマジックテープ

屈み指(ハンマートゥ)を改善させるにはどうすれば良いの?

私が推奨しているのは「ひろのば体操」です。1日1回5分間行うだけでも改善していきます。かがみ指が改善すると転びにくくなる以外にも、姿勢が良くなり腰痛やひざ痛が改善していきます。それでも変化に乏しい場合には、筋肉だけでなく、関節自体が硬くなっている可能性が高いので、足指を矯正するため靴下(YOSHIRO SOCKS)を併用すると効果的です。

ひろのば体操で屈み指が改善した症例

50代女性 リウマチ ひざ痛

ひろのば体操前:足首の痛み・杖歩行

ひろのば体操後:痛みなし・杖なしでも歩行可能に

50代女性 屈み指 ひざ痛

10代男性 屈み指 原因不明の足の痛み

60代女性 椎間板ヘルニア

足指の機能不全とは?

屈み指になると、足指を使わずに歩くようになるため、足指の機能が低下していきます。足指が低下している状態でウォーキングをしても、思うように膝痛や腰痛、不良姿勢の変化に乏しい場合があります。そんな時には、足指の機能を取り戻してから運動をすると、思った以上の効果を得ることができるでしょう。

足指の機能が落ちているかどうかは以下の3点を確認してみてください。この3点は、できないからといって練習をしてもできるようになるわけではありません。それよりも、ひろのば体操の時間を延ばすことによって、足指の機能をより早く取り戻すことができます

パー

足の指と指の間に、手の人差し指が入るくらいひらいていれば合格です。真横に一直線に並び、その状態を30秒以上キープできれば問題はありません。

グー

手の指のようにコブシができるくらいグーができますか?第3関節からしっかりと曲げることができれば合格です。

チョキ

足の指と指の間に、手の人差し指が入るくらいひらいていれば合格です。真横に一直線に並び、その状態を30秒以上キープできれば問題はありません。

ひろのば体操で、足指機能を取り戻す

ひろのば体操をやってみよう!

「ひろのば体操」とは、足指を広げて(=ひろ)伸ばす(=のば)、足指と足のストレッチのこと。左右の足を合わせて1日1回、5分もやれば効果があります。驚くほどかんたんにできるので、まずは映像を見ながら実践してみましょう!やり方さえおぼえてしまえば、寝る前でも、お風呂の中でも、テレビを見ながらでも、いつでも、気軽にできる体操です。まずは、3ヶ月を目標に続けてみてください。

足指がひらかない人は長めに

足指のパーができない、足指の変形がひどい場合には1日30分を目安に頑張ってみましょう。ひろのば体操の直後が足の筋肉が柔らかいので「パー」の練習をすると効果的です。まずは30秒間の「パー」が綺麗にできることを目標にやってみてください。

STEP1 いす、または床の上に座り、片方の足を太ももの上に乗せる

・膝をなるべく倒す
・足首が上に反らないようにする
・ももの上にきちんと足の乗せる

・足の甲はしっかり反らせましょう
・足首が少し太ももから出るようにします

STEP2-1 足指の間に、手の指を入れる

・手指の根元に、1本ずつ足指の先端を入れていきます
・足指の根元にすきまができるようにします

・手の根元に足指の先端だけが乗るような感じです
・手の根元にぴったりと足指先を密着させましょう

STEP2-2 足指の間に、手の指を入れすぎないように

OK

・足指が手の指から出ないくらいが理想です

NG

・足指の根元まで手指を入れてしまうとうまく曲げられなくなります

STEP3 足指を入れた手を優しく握る

OK

・足指の付け根より少し上に手がくるよう、優しく握る
・手の親指で足の親指を軽く押さえる

NG

・手の指を足の付け根いっぱいまでさし込んでいると反らせにくい

STEP4 足指を甲のほうへ反らす

・優しく、ゆっくりと反らせる
・手の根元で足指先を押すようなイメージで
・足指の関節が90度になると理想的
(かたい場合には無理をしない)
・反らせたら5秒以上キープ
(かたい場合には30秒キープする)

・やさしく、ゆっくりと
・甲を伸ばすイメージで反らせていく
・手のひら全体で足裏を軽く押す
・反らせたら5秒以上キープ
(かたい場合には30秒キープ)

STEP5 STEP4を繰り返す

STEP4を繰り返し行ったら、逆の足も同じように反らせる。両足で最低5分ほどできればOK。かたい場合には片足10分ほど行うと効果的です。

自分で行うことが難しい場合には、誰かにやってもらいましょう。

ひろのば体操応用編

足指変形を改善する、矯正サポートソックス

最先端の繊維。最先端の構造。

足指専門の理学療法士として積み上げてきた足育に関する19年間の知識や経験を、この5本指靴下に凝縮しました。靴下を履くだけで足指を広げて伸ばし、人間本来の姿勢や運動能力に戻す。これだけを考えて、YOSHIRO SOCKS を開発しました。

靴下を履くだけで自然に足指が広がり
理想の足形に近づく形状記憶構造

足指変形の最大の原因である滑りを
極限まで軽減する特殊繊維採用

足指専門で実績のある理学療法士
湯浅慶朗が開発した画期的足育の5本指靴下

糸の生産から縫製・検品まで
こだわりの純日本製

目指したのは、
人間本来のまっすぐな足指

浮いた足指「浮き指」がしっかり接地する形状記憶構造

親指の変形(外反母趾)角度
素足
19.1 °
YOSHIRO SOCKS
12.3°
小指の変形(内反小趾)角度
素足
25.1 °
YOSHIRO SOCKS
5.3°
足指接着本数(浮き指の評価)
素足
5.6本
YOSHIRO SOCKS
8.1本

このように、YOSHIRO SOCKS は履くだけで、閉じた足指が自然と広がり、かがんだ足指「かがみ指」や浮いた足指「浮き指」がまっすぐになる特殊製法(特許申請中)で作られています。

YOSHIRO SOCKSの形状

YOSHIRO SOCKS は特殊製法(特許申請中)により、自然と足指が理想の形に広がり、その状態をキープする形状記憶構造になっています。

一般的な5本指靴下の形状

従来の5本指靴下は、土踏まずから足指の先までが直線的に編まれているので、矯正力はなく理想的な足に近づけることができません。

滑りにくい特殊繊維で、足指の変形を予防します。

屈み指(かがみゆび)の最大の原因、それは足の滑り。足が靴の中で滑ると、足指がブレーキをかけようとして屈んでいきます。足指が屈むと姿勢が悪くなっていき、体に負担がかかります。YOSHIRO SOCKSは耐滑性の高い繊維を編み込むことで、屈み指(かがみゆび)を予防します。

最大1.6倍の耐滑性能

YOSHIRO SOCKS
100%
一般的な純綿の5本指靴下
63%

驚くほどの伸縮性能で、どんな足の形にもフィットします。

繊維に伸縮性の高い特殊素材を使用することにより、YOSHIRO SOCKS は驚くほど伸長します。収縮時のYOSHIRO SOCKSの大きさと比較して、最大2倍伸びるので、ひどい外反母趾や内反小趾など、どんな足の形でも合わせることが可能です。履いた後に形が崩れても、洗濯することにより設計された元の靴下の大きさと形に戻ります。通常の市販の五本指靴下は、最大1.2〜1.4倍なので、それと比べると驚くほどの伸縮性能であることが分かると思います。

最大2倍の伸縮性能

伸長力
通常時の大きさ
50
最大伸長時
100

驚きの耐久性で長持ちするから、環境にやさしい。

YOSHIRO SOCKS に使用されている繊維は、摩擦に強い素材でできています。さらに、滑りにくい特性も兼ね備えているので、摩擦自体が起きにくいため、YOSHIRO SOCKS は通常の靴下と比べて、最大4倍もの耐久性があります。通常の5本指靴下の寿命が3ヶ月とすると、YOSHIRO SOCKSは12ヶ月でも破れずに履いている人もいるほどです。

最大4倍の耐久性

靴下の寿命
YOSHIRO SOCKS
12ヶ月
一般的な5本指靴下
3ヶ月

ムレにくく、乾きやすい。衛生面にも、配慮しました。

YOSHIRO SOCKS は吸水性にも優れており、綿100%の靴下と比較して4倍、通常のポリエステル100%の靴下と比較して6倍もの吸水力があります。蒸れやすい靴の中でも快適なままでいられます。
たくさん汗を吸った後でも心配ありません。YOSHIRO SOCKSは速乾性に優れているので、靴を脱ぐと汗を素早く放出し始めます。すぐに履きたてのサラサラ感が戻ります。

最大6倍の吸水性

吸水性
YOSHIRO SOCKS
100
一般的な5本指靴下
25
ポリエステルの靴下
17

こだわりの、Made in Japan。時間はかかるけど、一足ずつ丁寧に。

日本の工場でホールガーメント®機(島精機)という無縫製機で生産しています。1足あたりの縫製時間はなんと20分(一般的な靴下編み機の約5倍)。仕上げから梱包、検品、発送まで、徹底して日本製にこだわっています。

yoshiro socks

YOSHIRO SOCKS

価格:3,850円(税込)

カラー:ホワイト・グレーの2色

サイズ:S・M・Lの3サイズ

靴下の履き方動画

靴の選び方

基本的には靴を履かなければ歩き方が悪くなることがありません。裸足は正しい歩き方が無意識でできるため外反母趾の改善は早いのですが、現代社会では靴を履く文化なので、ここでは外反母趾の改善のための紐靴の選び方を紹介します。

足指が靴の中で機能的に動くか

足指の変形に大きく関わっているのが靴です。YOSHIRO STUDIOの場合、靴選びの基準は「足指が靴の中で機能的に動かせるか」です。きゅっと締め付けて足指が動かせない状態が続けば、足全体の筋力が低下。開帳足や外反母趾、扁平足の原因になり、さまざまな全身の症状を引き起こします。

靴の中で素足の状態をつくれるのが理想的です。ただ、ぶかぶかでは靴の中で滑る足を踏ん張ろうとして足指が曲がります。足を地面からしっかり保護しつつ、指の機能を妨げない靴選びのポイントを紹介します。

ハトメは五つ以上

靴ひもには靴と足を一体化させるテーピングの役割があります。ハトメ(ひもを通す穴)が多いほど足が靴の中で滑りにくくなり、指を曲げない環境を作れます。点で支える丸ひもより、面で支える平ひもで固定した方が足が安定します。

かかとが固い

靴のかかと(ヒールカウンター)には椅子の背もたれと同じ役割があります。背もたれのない車で運転したら体はすぐに疲れます。同様に、ヒールカウンターで手で押してもつぶれないくらいの固さがあれば、足のかかとの骨を靴の中で支えられるため、靴の中で足が安定します。横ぶれも少なくなり、指が曲がりにくくなります。

ねじれない

歩くときは、体重の2〜3倍の負荷が靴にかかります。柔らかい靴は、こんにゃくの上に足を乗せるようなもの。底に靴のねじれを防ぐ「シャンク」と呼ばれる強い芯があるものがオススメです。

中敷から足指がはみ出していない

中敷を取り出し、足の乗せてみます。指がはみ出していたら靴の中で窮屈になっているので、ハイヒールを履いているのと同じ状態です。

靴のサイズは足長+1cmが基本です

靴の中で足指が自由に動くためには、指先の余り(捨て寸)が1センチ以上は必要です。立った状態で左右の足の長さを測り、長い方の足に合わせて靴を選んでいきます。指先と中敷の先端までに人差し指の横幅くらいの余りがあれば大丈夫です。なお、足指のケアを行うと足長が伸びたり縮んだりしていきますので、半年おきに再計測を行うことをお勧めします。

定期的な靴の買い替えを

靴は基本的にかかとが命ですから、どんなに良い靴でもかかとを踏んでしまったり靴底がすり減ってしまったら寿命です。靴の状態が体の状態を表現していますから、劣化しすぎると体にも大きな負担をかけてしまいます。かかとの補修ができない靴の場合は、半年〜1年に一度の買い替えをお勧めします。ただ、正しい靴を選んでも履き方が悪いと期待した効果は得られません。

湯浅慶朗のオススメの靴

ウォーキングシューズ

足・姿勢・呼吸の矯正を目的としてNB1400を超える靴を追い求めて、湯浅慶朗とハルメクが共同開発したオリジナルシューズ。女性用のシューズではこれがNo.1です。

仕事用パンプス

Fit Partner

BMZが走れるパンプスとしてキャビンアテンド向けに開発したフィットパートナーは、長時間の立ち仕事や長距離歩行でも疲れにくいのが特徴。

Fit Partnerのサイト

ビジネスシューズ

SPH4501WSR

月星が誇る日本最高峰のハンドメイドのビジネスシューズ。かかとの補修を繰り返していけば1足で10年愛用できるほどで、長時間歩行でも全く疲れません。

ムーンスターのサイト

湯浅慶朗の好きな靴

ウォーキングシューズ

New Balance 990

30万円のオーダーシューズでも敵わない履き心地は、NBのテクノロジーの歴史とコンセプトの集大成。M1400やM2040でもこの靴の醍醐味に勝ることはありません。女性用はYOSHIRO MODEL、男性用のスニーカーはこれがNo.1だと思います。

NB990のサイト

パンプス

LOUIS VUITTON

言わずと知れたLOUIS VUITTONですが、あまり知られていないのはアジア向けの木型でパンプスが作られていること。足指が強化されればこれほどまでに履きやすいヒールはない。

LOUIS VUITTONのサイト

ビジネスシューズ

TANINO CRISCI

知る人ぞ知る名門TANINO CRISCIはパンプスもブーツもフィット感がとても素晴らしかったです。残念ながら2011年に販売が終了し、今では手に入れることができなくなっています。

靴紐の通し方

靴ひもには、大きく分けて丸ひもと平ひもがあります。丸ひもは点、平ひもは面で甲を押さえるため、締めると平ひもの方が安定します。材質には化学繊維と純綿があります。化繊は伸縮性がある反面、固定する力は弱くなります。伸びにくい純綿は固定する力が持続し、耐久性が増します。というわけで、私が使うのは特製の純綿です。

靴ひもは、骨と骨をつなぐ靭帯のようなもの。靴ひもが伸びると、靴の中で足をしっかりと固定できずに足が滑り、指の変形を招きます。なので、外反母趾の人は、靴ひもが伸びる前(1〜3ヶ月おき)の交換をお勧めしています。

ひもは立った状態でしめる

結び方はいろいろありますが、今回はウォーキングのための「オーバーラップ法」を紹介します。ハト目(靴の紐穴)の表面から裏面に通すやり方です。最後の足首に近いハト目は、裏面から表面に通します。できるだけ左右均等になるように注意しながら結びます。結ぶ際は、立った状態(体重をかけた状態であれば座っていても大丈夫)で誰かに締めてもらうのが理想ですが、一人だったら最後のハト目だけでもしっかりと締めてください。

紐どめの使い方

紐どめを使った便利な靴ひもの着脱方法があります。これなら紐を結んだりほどいたり面倒なことをしなくても良いので、紐靴が好きになるかもしれませんね。

中敷の作り方

豚皮で靴の中での滑りを防ぐ

化繊や高級で見た目の良いツルツルした革は、インソールに不向きです。一度自分の靴の中に入っている中敷を取り出してみましょう。靴下を履いて中敷の上で足を滑らせてみてください。裸足で床を滑らせるくらいに滑りにくければ問題ありませんが、ほとんどの場合はスルスル滑るのがわかるかと思います。人の肌に最も近いとされる豚皮の表皮の場合、シボと呼ばれる肌目があり、ほどよい摩擦が生まれて特に滑りにくいのです。足の滑りは指の変形を招き、開帳足や外反母趾の原因になりますから、滑りを防ぐことは外反母趾の改善には大切です。もちろんインソールそのものの形状も足裏を支えるのに重要です。ただ、その表面素材にまで心を配るとより良いものになります。

豚皮インソールの作り方

こちらの動画では豚皮を使ったインソールのカスタマイズ方法について説明しています。ご参考になれば幸いです。

定期的な交換を

豚皮も使い続けると表面がツルツルして足が徐々に滑るようになります。できれば6ヶ月に1度は豚皮を張り替えるようにしてみてください。豚皮のおもて面とうら面がありますが、基本的にどちらを表面にしても構いません。スエード面は起毛しているので滑り止め効果は非常に高いのですが、靴を履くときに履きにくくなるため、靴の履き口が広ければスエード面を表面にすることをおススメします。

歩き方

わらじでかかとを着けない歩き方は足指を使います。一方、大股のかかと着地は足指を使いません。そのため、脚のゆがみも大きくなりがちです。靴底の外側が減っていたら、その傾向があると思ってください。仕事上、そう言った歩き方をしないといけない場合、1日の最後に歯磨きの感覚で小股歩きをしてください。

小股歩きの癖をつけるには、まず後ろ向きに歩いてみること。自然と歩幅が小さくなり、足指を使って床を蹴って歩く感覚がつかめたら、そのままの歩幅と速さで前向きに歩きます。それが小股歩きを体に覚えさせる秘訣です。

着物を着て、膝下を使って歩くような感覚といえば分かるでしょうか。もしくは家の中でフローリングの音がしないように歩いてみてください。自然と小またで足裏全体を使った歩き方になるはずです。その歩き方を毎日5分続けると、自然と足裏の筋肉がつき、歩くバランスが改善。健康ですてきな歩き方になりますよ。

小股で足裏全体を使って

人の体は足指を使って歩くことで全身の正しい筋肉を使う(前後左右に均等に筋肉を使う)ことができますが、靴や靴下、歩き方などによってその機能が発揮できにくくなっています。これまで歩くことで膝・腰を悪くしてきた方もいらっしゃると思いますが、それは足指を曲げて歩いていたからです。足指を広げて歩けば歩くことで体のゆがみが良くなるということを、実感していただければと思います。

8000歩を目標に

のべ6万人の方を診てきましたが、外反母趾を治すための歩数は1日6000歩がボーダーラインです。8000歩であれば比較的速く改善していきます。外反母趾の原因は筋力の低下による開帳足なので、足の筋力をつけていかなければ改善することはありません。1日の生活の中でなるべく歩数を確保する工夫をしてみてください。室内での歩数は足指の使い方が違うため換算されないものと考えてください。

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