【医療監修】外反母趾セルフチェック|親指の曲がり・重症度を自分で確認する方法

目次

はじめに

✔ 親指が少し曲がってきた
✔ 靴に親指の付け根が当たる
✔ 足の親指の骨が出っ張っている
✔ 「これって外反母趾?」と気になっている

そんな方は、まず「どれくらい親指が傾いているのか」を確認してみましょう。

こんにちは。

足指研究家の湯浅慶朗です。

私は理学療法士として17年以上、10万人以上の足を見てきました。

その中で感じるのは、

「自分が外反母趾かどうか分からない」

という方が非常に多いことです。

実際には、

・軽く曲がっているだけ
・親指の付け根が少し出ているだけ
・小学生くらいから少しずつ変形している

というケースも少なくありません。

外反母趾は、急に強く曲がるわけではなく、

少しずつ足の使い方や足元環境の影響が積み重なり、

長い時間をかけて変化していくことがあります。

特に、

・靴の中で足が滑る
・足指を踏ん張れない
・浮き指
・内反小趾
・外側重心
・歩き方の崩れ

などが重なると、

親指の向きや足のバランスにも影響が出やすくなります。

このページでは、

定規やボールペンを使った簡単な方法で、

・外反母趾の傾向
・親指の曲がり具合
・重症度の目安

をセルフチェックできるようにまとめています。

まずは、ご自身の足がどの状態なのかを確認してみましょう。

外反母趾の原因や進行の仕組み、

自宅での向き合い方まで詳しく知りたい方は、

総合解説記事もあわせてご覧ください。

▶︎【外反母趾の原因とは?親指が曲がる本当の理由】

外反母趾の診断

外反母趾のセルフチェックの方法①

用意するもの:ボールペンや定規などまっすぐしたもの

定規(じょうぎ)を使ったセルフチェック法

両足を広げて立ちましょう。

外反母趾を見るときは、足の内側のところに定規を当てます。その当てた定規のラインが本来の親指のラインです。

ボールペンと親指の爪の部分のところのすき間ができていれば親指の変形があります。そのすき間に自分の人差し指を入れてみましょう。

①一本分離れているようであれば「外反母趾予備軍」です。

②二本分離れているようであれば「軽度の外反母趾」です。

③三本分離れているようであれば「重度の外反母趾」で、一般的には手術が必要と言われます。

ボールペンを使ったセルフチェック法

ボールペンを使ったやり方も同じです。まずは足の内側にボールペンを当てましょう。

この時、注意して欲しいのは、ボールペンが床につかないように足に当てることです。床にボールペンを置いて足に当ててしまうと、ボールペンが足の中に入ってしまって、正確な角度を計ることができなくなります。

ボールペンを少し浮かせて床につかないようにして、足の内側に当てるようにします。

当てたボールペンのラインが本来の親指のラインです。ボールペンと親指の爪の部分のすきま(白丸の部分)に人差し指を入れていきますが、外反母趾レベルは先ほどと同じです。

①指一本分:外反母趾予備軍
②指二本分:軽度外反母趾
③指三本分:重度外反母趾(手術レベル)

骨格を見ながら外反母趾をチェックする

実際に足の骨格を見てみると、どうなっているのでしょうか。

計測をする場所(定規やボールペンを当てているところ)は、舟状骨(しゅうじょうこつ)・内側楔状骨(ないそくけいじょうこつ)・中足骨(ちゅうそくこつ)・基節骨(きせつこつ)という骨です。

3つの骨(舟状骨・内側楔状骨・中足骨)に対して、基節骨(親指のつけ根の骨)が内側に傾くほど「外反母趾」とよぼれるようになります。

外反母趾セルフチェックシートを使おう

A4サイズの用紙に印刷して足を乗せてみましょう。軽度の外反母趾は小学生から多くなりますので、早めに対処することが大切です。

外反母趾になると何が良くないの?

外反母趾になると親指のつけ根の部分が痛くなる、ということは誰にでも想像ができるかと思います。それ以外に何が良くないのか。親指は、足が内側に傾くことを抑える「ストッパー」のような役割があります

 

そのため、間違った靴選びすべりやすい素材の靴下などにより外反母趾がひどくなると、足が内側に傾きやすくなります。足が内側に傾くと、回内足(かいないそく)→X脚→脚長差→骨盤のゆがみ→背骨のゆがみ→肩の高さの左右差→首の骨のゆがみ→頭の傾き→顔の筋肉のゆがみ噛み合わせ・歯並びが悪くなるにつながり、その過程でさまざまな不調が出るようになるのです(詳しくは症状別の記事で)。

予備知識

・回内足→足首の痛み
・X脚→変形性膝関節症・膝の痛み・股関節の痛み
・骨盤のゆがみ→むくみ・冷え・生理不順・不妊・坐骨神経痛
・背骨のゆがみ→ヘルニア・狭窄症・側湾症・腰痛・背中の痛み
・肩の高さの左右差→肩こり・五十肩・腱板断裂
・首の骨のゆがみ→頚椎ヘルニア・首こり
・頭の傾き→斜頚・平衡感覚の乱れ・斜視
・顔の筋肉のゆがみ→顎関節症・噛み合わせや歯並びが悪くなる

きちんと親指の形を元に戻すということは、足だけでなくカラダ全体をまっすぐに保つために必要なことなのです。

動画で外反母趾の正しい見方をチェック!

外反母趾の専門的な評価・診断

外反母趾では、第一中足趾節関節で基節骨が中足骨に対して外反・回内して、第一中足骨頭が内側に突出し、その部の軟部組織の肥厚(バニオン)がみられることです。基節骨の外反角度が何度以上を外反母趾とするか、またその測定法は、医学の世界では一致した意見があるわけではありません。外反母趾のガイドラインでは外反母趾角(HV 角)20°以上を外反母趾とされています

外反母趾の診断

外反母趾の診断および重症度の評価は一般的にHV角で行われています。HV角(Hallux vaigus angle)のことをいいますが、X線で母趾基節骨骨軸と第1中足骨骨軸のなす角度で、母趾の外反変形の程度を評価する際に用いる角度です。正常値を9〜15°、軽度を15〜20°、中等度を20〜40°、重度は 40°以上としています。

外反母趾の診断および重症度分類は研究者によっても違います。

臨床的にも境界領域の外反母趾が存在し、外反母趾変形がほとんどないに、外反母趾と同じようなバニオン(親指のつけ根)の痛みを訴える人も多く、外反母趾の診断に苦しむ整形外科医の人もいます。

少なくともHV 角 20°以上は外反母趾としてよいと考え、外反母趾のガイドラインでは外反母趾の重症度分類を以上のように定めています。

外反母趾の原因・痛み・靴選び・自宅ケアまで全体を知りたい方は、

こちらの総合解説記事をご覧ください。

【外反母趾の原因とは?親指が曲がる本当の理由】

足指から、毎日の身体の使い方を見直す

ここまで記事を読んで、

「自分の足指はどうなっているんだろう?」

と思った方もいるのではないでしょうか。

姿勢や歩き方を考えるときは、痛みのある場所だけでなく、身体を支えている足元を知ることが大切です。

まずは、自分の足指と姿勢を確認するところから始めてみてください。

3枚の写真で足指と姿勢をAI分析

正面・横・足元の写真から、現在の足指と姿勢の特徴を確認できます。

診断ではなく、自分の身体に目を向けるためのセルフチェックとしてご利用ください。

足指を動かす時間をつくる

私が最初にお伝えしているのが、足指を広げて伸ばす「ひろのば体操」です。

特別な道具は必要ありません。

毎日の生活の中で、足指を動かす時間をつくるためのシンプルな体操です。

分かっていても、毎日は続けにくい

ひろのば体操が大切だと分かっていても、

  • 忙しくて続かない
  • 気づいたら忘れている
  • 体操の時間以外は、足指のことを考えられない

という方は少なくありません。

体操をするのは、一日のうちのわずかな時間です。

それなら、靴下を履いている時間にも、足指の環境を考えられないか。

その発想から設計したのが、YOSHIRO SOCKSです。

一般的な靴下との違い

YOSHIRO SOCKSは、病気や痛みを治療するための商品ではありません。

足指を締め付けにくく、靴下の中で足が滑りにくいよう、足指の圧迫と滑りに配慮して設計しています。

  • 靴下の締め付けが気になる
  • 靴下の中で足が前へ滑る
  • 足指を動かす時間を日常にも取り入れたい
  • ひろのば体操の考え方を生活の中でも意識したい

そんな方に、まず設計の違いを知ってほしい靴下です。

特定の症状に対する変化を保証するものではありません。

靴と履き方も確認してください

体操や靴下だけで、足元の環境がすべて決まるわけではありません。

靴の大きさや形、履き方によっても、足指の動かしやすさは変わります。

次の2つもあわせて確認してください。

臨床で観察してきた足指と姿勢

私はこれまで、来院された方の足指、足裏の荷重、姿勢、身体の使い方を継続して観察してきました。

その記録から、足指だけを見るのではなく、足元から全身へのつながりを考えることの大切さをお伝えしています。

以下は、来院時に記録した足指・姿勢の経過例です。特定の体操・商品・施術の結果を示すものではありません。

外反母趾

スクロールできます

内反小趾

スクロールできます

屈み指

スクロールできます

浮き指

スクロールできます

寝指

スクロールできます

姿勢

スクロールできます
椎間板ヘルニアが見られる例
変形性腰椎症が見られる例
変形性膝関節症が見られる例
リウマチが見られる例
変形性膝関節症が見られる例
変形性膝関節症が見られる例
脊柱管狭窄症が見られる例
変形性腰椎症が見られる例
変形性膝関節症が見られる例
パーキンソン病・腰椎圧迫骨折が見られる例
変形性腰椎症が見られる例
リウマチ・スウェイバックが見られる例
腰椎すべり症が見られる例
くる病・猫背が見られる例
ストレートネックが見られる例
スウェイバック・腰痛が見られる例
脊柱管狭窄症が見られる例
スウェイバック・肩こりが見られる例
猫背・足首の変形が見られる例
スウェイバック・腰痛が見られる例
スウェイバック・冷えが見られる例
猫背・足首痛が見られる例
側弯症が見られる例
側弯症が見られる例
O脚が見られる例

正座

スクロールできます
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)
変形性膝関節症(正座がしやすくなった例)

※これらは来院時に観察された足指や姿勢の状態の一例です。
※特定の症状の改善や治療効果を示すものではありません。

足指から全身を見る考え方を、さらに知りたい方へ

YOSHIRO SEMINAR

なぜ足指が、姿勢や身体の使い方と関係するのか。

研究と臨床の両面から解説しています。

NHK「サキどり」

足指から歩行を見直す取り組みが紹介されました。

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