【医療監修】顎関節症の症状一覧|痛み・クリック音・開口障害…“あなたのタイプ”はどれ?

目次

はじめに

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

顎関節症の相談で多いのが、こういう悩みです。

「顎が痛いんですけど、これって顎関節症ですか?」

「カクカク音が鳴るだけなら放置していいですか?」

「口が開かないのが怖いです…」

顎関節症は、症状の出方が人によって違いすぎます。

だからネットで調べても、情報がバラバラに見えて迷います。

しかも厄介なのは、顎関節症は“顎だけの問題”に見えるのに、顎だけを見ても戻る人がいることです。

僕の臨床経験上、顎関節症が長引く人ほど、顎の外側(首・肩・重心)が崩れていることが多いです。

首が前に出る

肩が上がる

重心がズレる

その結果、顎が固定に使われる(噛みしめ)

この記事ではまず、顎関節症の症状を「タイプ別」に整理します。

あなたがどのタイプに近いのかが見えるだけで、やるべき順番が一気に絞れます。

顎関節症を“顎だけ”で終わらせず、姿勢や足元まで含めて原因の連鎖を整理したい方は、こちらのピラー記事も参考にしてください。

▶︎【医療監修】顎関節症の本当の原因は“顎”じゃない|足指→重心→姿勢→顎の連鎖

顎関節症の症状は「4タイプ」に分かれます

顎関節症の症状は、ざっくり言うとこの4つに分類できます。

1)痛みタイプ(顎・こめかみ・耳の前が痛い)

顎関節症で一番わかりやすいのがこのタイプです。

よくある症状

口を開けると痛い

噛むと耳の前が痛い

片側だけ痛い

顎を押すと痛い

硬いものが噛めない

何が起きている可能性があるか

このタイプは、顎関節そのもの、または噛む筋肉に負担が集中しているサインの可能性があります。

ただし僕は、痛みが出ている場所=原因とは限らない、と考えています。

顎が痛いのは結果で、

顎に負担が集まる姿勢や重心が残っている人ほど長引きやすい。

だから「顎だけマッサージ」や「顎だけ矯正」で一時的にラクになっても、戻る人がいます。

2)クリック音タイプ(カクカク・ミシミシ音が鳴る)

次に多いのが、音だけ鳴るタイプです。

よくある症状

口を開けるとカクッと鳴る

噛むとミシミシ鳴る

左右どちらかだけ鳴る

音が鳴るけど痛くない

音が鳴るのが怖い

何が起きている可能性があるか

クリック音は、顎の関節の中の動きがスムーズではない可能性があります。

ただし、音が鳴る=即危険ではありません。

ここで大事なのは、

音が増えているか

痛みが出てきたか

口が開かなくなってきたか

この“変化”です。

音だけのうちは放置されやすいですが、

体の左右差や首の前突が強い人ほど、顎のズレが固定されやすい傾向があります。

クリック音が気になる方は、こちらで詳しく整理しています。

▶︎【医療監修】顎関節症のクリック音は危険?|放置していい音・注意すべき音の見分け方

3)開口障害タイプ(口が開かない・引っかかる)

このタイプは日常生活に支障が出やすいので、優先順位が高いです。

よくある症状

口が大きく開けられない

指が縦に3本入らない

途中で引っかかる感じがする

顎がロックされる感じがある

あくびが怖い

何が起きている可能性があるか

口が開かないとき、顎の中の動きが制限されている可能性があります。

そしてこのタイプは、

怖いから動かさない

動かさないから固まる

固まるからさらに怖くなる

という悪循環に入りやすいです。

開口障害は「顎だけ」ではなく、首・肩・背中の硬さがセットで絡むことも多いです。

開口制限がある方は、ここを先に読んだほうが早いです。

▶︎【医療監修】顎関節症で口が開かない理由|指2本しか入らない“開口制限”の正体

4)関連症状タイプ(耳・頭痛・めまい・首肩こりが強い)

顎関節症のややこしさは、ここです。

顎より先に「別の症状」が強く出る人がいます。

よくある症状

耳の詰まり感

耳鳴り

めまい・ふらつき

頭痛

首こり・肩こり

目の奥が疲れる

このタイプは、耳鼻科に行って「異常なし」と言われたり、頭痛外来で原因がはっきりしなかったりして迷いやすいです。

何が起きている可能性があるか

顎関節は耳のすぐ近くにあります。

さらに顎は、首・肩・頭の位置と連動します。

つまり顎関節症は、

顎の問題

だけではなく

首と頭の位置の問題

として出ていることがあります。

そして首の前突がある人ほど、顎はズレやすい傾向があります。

関連症状が強い方は、以下の記事がつながります。

▶︎【医療監修】顎関節症と耳鳴り・耳の詰まり感の関係|耳鼻科で異常なしと言われた人へ

▶︎【医療監修】顎関節症と頭痛の関係|緊張型・目の疲れ・首の前突が重なるとつらくなる理由

▶︎【医療監修】顎関節症とめまい・ふらつきの関係|自律神経の前に見るべき“足指と姿勢”

ここが本題|症状が違っても「戻る条件」は共通している

ここからが、足指研究所としての芯です。

顎関節症は、症状が違っても「戻る条件」が共通していることが多いです。

つまり、

痛みタイプでも

クリック音タイプでも

開口障害タイプでも

関連症状タイプでも

根っこにある

“体の崩れ方”が同じなら、戻り方も同じ

になりやすい。

顎関節症が長引く人ほど「顎の外側」が崩れている

顎関節症が長引く人ほど、顎の外側が崩れています。

首が前に出る

肩が上がる

胸が潰れる

重心がズレる

顎が固定に使われる(噛みしめ)

この状態だと、顎は「噛むため」だけではなく、体を安定させるための固定具として使われやすくなります。

だから、

マウスピースを作ったのに戻る

整体に通ってもまたつらい

ストレッチしてもスッキリしない

こういう現象が起きます。

顎の問題ではなく、顎に負担が集まる条件が残っている

からです。

さらに深い話|その首の前突は「足元」から始まることがある

ここが一番、医学の盲点です。

首が前に出るのは、首の筋肉が弱いから。

そう言われることが多いですが、僕はそれだけでは説明できないと思っています。

足指が使えない

重心が崩れる

骨盤が傾く

背骨が崩れる

首が前に出る

顎がズレる

こういう連鎖が起きることがあります。

特に、

外反母趾

内反小趾

浮き指

屈み指

寝指

こうした足指の変形がある人ほど、重心がズレやすい。

重心がズレると、体は安定しません。

体が安定しないと、人は無意識にどこかを固定しようとします。

その固定が、顎の噛みしめとして出ることがある。

だから顎関節症が「顎だけ治しても戻る」人がいるんです。

あなたはどのタイプ?症状から“次に読む記事”を選ぶ

ここまで読んで、

「自分の症状、これだわ」

が見えたら、次は迷わず“その1本”に進んでください。

痛みが強い人

▶︎【医療監修】顎関節症はどこが痛い?|顎・こめかみ・耳の前の痛みでわかる“原因の分かれ道”

口が開かない・引っかかる人

▶︎【医療監修】顎関節症で口が開かない理由|指2本しか入らない“開口制限”の正体

カクカク音が鳴る人

▶︎【医療監修】顎関節症のクリック音は危険?|放置していい音・注意すべき音の見分け方

噛みしめが止まらない人

▶︎【医療監修】顎関節症の噛みしめ癖が治らない理由|顎で踏ん張る人ほど“足元が崩れている”

耳の詰まり感・耳鳴りが強い人

▶︎【医療監修】顎関節症で耳が詰まる・耳鳴りがする理由|耳鼻科で異常なしの人へ

頭痛・肩こり・首こりがセットの人

▶︎【医療監修】顎関節症と肩こり・首こりがセットで起きる理由|“首の問題”に見えて足元が関係することも

いろいろ試したのに戻る人(最優先)

▶︎【医療監修】顎関節症が治らない理由|マウスピース・整体・ストレッチで戻る人の共通点

まとめ|顎関節症は「顎」より先に“体の条件”で決まることがある

顎関節症は、症状が人によって違います。

痛み

クリック音

開口障害

耳・頭痛・めまい

首肩こり

どれが出ても不思議ではありません。

でも、症状が違っても戻る条件は共通していることがあります。

首が前に出る

肩が上がる

重心がズレる

顎が固定に使われる(噛みしめ)

さらに深いところでは、その首の前突や姿勢の崩れが、足元から始まっているケースがあります。

この図が、顎関節症の人に多い“体の連鎖”です。

足指が使えない

重心が崩れる

骨盤が傾く

背骨が崩れる

首が前に出る

顎がズレる

顎関節症を“顎だけ”で見ない。

これが、戻らないための最初の一歩です。

次は、原因の全体像を整理して「自分がどこで詰まっているか」を見える化したい人向けに、この記事がつながります。

▶︎【医療監修】顎関節症の原因はストレスだけじゃない|噛みしめの正体は“姿勢の不安定”かも

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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