足指ドクターによる解説
YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗
足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。
姿勢の写真の撮り方
姿勢の写真は、前向き・横向き・後ろ向きの合計4枚の写真となります。顔の写真まで合わせれば5枚になります。姿勢の写真さえあれば、どんな症状の方でも、足からのつながりを全て説明することができます。
これはBODY DIAGRUMの図式が頭の中に入っているせいもあるのですが、足と姿勢の分析を5年間やり続ければ、どなたでも瞬時に「この症状はココ」というふうに思い描くことができると思います。整形疾患分野・口腔疾患分野で説明できないものはないので、スキルとしてはとても強いものになります。
撮影前に注意すること
・カメラの設定で「グリッド線」を出しておくこと
・初心者の人は「AUTO」モードで撮影する
・シャッター速度は1/125秒〜1/500秒(やや早い)にすること
・絞り値(F値)はF8〜F11(全体にピントを合わせるため)にすること
・部屋を明るくしておくこと
写真を撮るときの立ち方については、以下の記事を参考にしてください。
姿勢の写真
まずはカメラの位置を設定しましょう。マットの中心線の延長線上に、カメラのレンズがくるようにしてください。基本的に被写体に対して「水平・垂直」を心がけてください。
マットの中心に足を合わせます。これは前向き・横向き・後ろ向きのどれも同じ条件です。カメラは3脚などを使用して、位置を変えないようにしましょう。
カメラの向きに注意
カメラに水平器が付いていれば大丈夫ですが、そうでない場合はレンズの向きに注意してください。必ず「おへそ」の延長線上にカメラのレンズがくるようにします。
上記の写真のように、背景にある「水平なもの」と「垂直なもの」を見つけ、カメラのグリッド線に対して水平・垂直になっているかを確認しましょう。グリッド線に対して斜めに写っている場合は、カメラが水平垂直になるように設定しましょう。
成功例
下の写真の中にある緑色の線は、カメラに内蔵されている「水平器」です。カメラが水平であることを確認し、被写体がレンズの中心にきていれば問題ありません。
まとめ
専門家の人も、そうでない人も、この記事を読んで「正しい写真撮影の方法」を知ることで、本当に効果がある治療なのかを見極めることができます。
姿勢分析をしているクリニックや整体院などの比較写真においても、同一条件でなかったりと、きちんとした基準での姿勢写真が撮れていないことがわかります。足の向きが違ったり、足が開いていたり閉じていたり、カメラの向きが下向きだったり。本当に姿勢が変化したか疑わしいものや、ごまかして変化があったように見せている写真もあるので注意が必要です。