【医療監修】坐骨神経痛はどこが痛む?痛みの場所で分かる“原因の分岐”

はじめに|「坐骨神経痛=腰の問題」と思い込んでいませんか?
こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。
坐骨神経痛の相談で、まず最初に聞かれるのがこれです。
「結局、どこが悪いんですか?」
腰ですか?
お尻ですか?
それとも足ですか?
ここで一番大事なのは、
坐骨神経痛は“病名”ではなく、症状の呼び名
ということです。
つまり坐骨神経痛とは、
「お尻〜脚にかけて痛い・しびれる」という現象の総称
であって、原因は1つではありません。
そして実際には、
痛みが出る“場所”が違うだけで、崩れている構造も変わる
というケースがかなり多いです。
この記事では、
- 痛む場所ごとに「原因の分岐」を整理して
- あなたの坐骨神経痛がどのルートに近いのか
を分かりやすくまとめます。
坐骨神経痛は「場所」で分かれる|あなたの痛みはどこから始まっていますか?
坐骨神経痛は、ざっくり言うと
腰からくるタイプ
骨盤(仙腸関節)からくるタイプ
足元から崩れてくるタイプ
この3つの分岐で整理すると、見え方が一気に変わります。
ただ、読者が自分で整理する時に一番分かりやすいのは
痛い場所から逆算する
という方法です。
痛みの場所①|「お尻が痛い」タイプ(仙腸関節ルートが濃い)
坐骨神経痛で多いのが、
お尻の奥がズーンと痛い
座るとお尻がつらい
片側のお尻だけが痛い
というタイプです。
この場合、よく「梨状筋」と言われますが、僕の臨床では
梨状筋より先に、仙腸関節(骨盤の噛み合わせ)を疑うべき人
がかなり多いです。
骨盤がズレると、仙腸関節の動きが崩れます。
すると、その周辺で“放散痛”のような痛みが出て、
結果的に坐骨神経痛っぽく感じる
という流れが起こります。
お尻が痛いタイプを、仙腸関節視点で整理した記事はこちらです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛でお尻が痛い人へ|梨状筋より先に疑うべき“仙腸関節”

痛みの場所②|「ふくらはぎが痛い・しびれる」タイプ(負担の連鎖が濃い)
次に多いのが、
ふくらはぎがしびれる
足先がピリピリする
足の外側に違和感が出る
というタイプです。
この症状を見ると、多くの人は
「神経が圧迫されてるんだ」
と思います。
もちろんそういうケースもありますが、実際には
神経の圧迫より先に、負担の連鎖が起きている
ことも少なくありません。
特に多いのが、
骨盤がズレる
→片脚荷重になる
→歩き方が崩れる
→ふくらはぎで踏ん張る
→しびれっぽい症状が出る
という流れです。
ふくらはぎがつらい人ほど、
腰ではなく“使い方の偏り”が原因になっている
ケースが目立ちます。
ふくらはぎタイプを「神経より先の連鎖」で整理した記事はこちらです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛でふくらはぎが痛い・しびれる理由|神経より先に起きている負担の連鎖

痛みの場所③|「座ると痛い」タイプ(骨盤の座り方が崩れている)
坐骨神経痛で一番よくある検索が
「座ると痛い」
です。
このタイプは、原因が2つに分かれます。
前かがみ姿勢で鋭く痛むタイプ
座り続けてから立ち上がりがつらいタイプ
そして多くの場合、後者は
骨盤がうまく座れていない
左右どちらかに寄っている
仙腸関節が固まっている
という条件が重なっています。
座ると痛いタイプは、骨盤のパターンで分けると理解が早いです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛で座ると痛いのはなぜ?座位で悪化する人の骨盤パターン

痛みの場所④|「歩くと痛い」タイプ(足元の崩れが原因になっている)
歩くと痛い坐骨神経痛は、かなり重要です。
なぜならこのタイプは、
腰だけを見ても改善しにくい
からです。
歩行は
足指
足裏
膝
骨盤
背骨
すべてが連動して成り立っています。
だから歩くと痛い人ほど、
足元の崩れが残っている
ケースが非常に多いです。
足が踏ん張れない
靴の中で足がズレる
片足だけ靴底が減る
歩くほど左右差が強くなる
こういうタイプは、
骨盤がズレ続ける“土台”が残っている
可能性があります。
歩くと痛いタイプを、足元の崩れから整理した記事はこちらです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛で歩くと痛い人へ|歩行で負担が増える“足元の崩れ”

痛みの場所⑤|「寝ると痛い・夜中に目が覚める」タイプ(寝返りができていない)
坐骨神経痛がつらい人の中には、
夜中に目が覚める
寝返りで痛い
朝が一番つらい
というタイプもいます。
これは単に「寝方」だけではなく、
寝返りが打てない条件が揃っている
ことが原因になっているケースがあります。
骨盤が固まっている
片側の臀部が張っている
寝返りのたびにズレが増える
こういう状態だと、寝ている間に回復できず、
朝に痛みが残る
という流れが起きます。
寝ると痛いタイプは、寝返りと骨盤の関係で整理すると理解が早いです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛で寝ると痛い・夜中に目が覚める理由|寝返りと骨盤の関係

「場所」で分けても迷う人へ|見分けの入口はここです
ここまで読んで、
「結局、自分はどれなのか分からない」
となる人もいます。
その場合は、まず
仙腸関節タイプかどうか
をチェックするのが一番早いです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛セルフチェック|仙腸関節タイプかどうかを見分ける方法

坐骨神経痛は“似た症状”との見分けが重要です
坐骨神経痛は、
ヘルニア
脊柱管狭窄症
仙腸関節タイプ
などが混ざって見えることがあります。
不安が強い方は、先にここを整理しておくと判断がブレにくいです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛と椎間板ヘルニアの違い|症状の出方で分かる判断軸

▶︎【医療監修】坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の違い|歩ける距離・姿勢で分かる見分け方

足指研究所の視点|坐骨神経痛は“足元の崩れ”から始まることがある
坐骨神経痛が長引く人ほど、
骨盤のズレを作っている足元の崩れ
が残っていることがあります。
特に僕が臨床でよく見るのが、
① 外反母趾や親指の浮き指 → 内側重心
② 寝指や内反小趾 → 外側重心
③ 浮き指や屈み指 → 踏ん張れず脚長差
この3ルートです。
足指タイプ別に原因を整理した記事はこちらです。
▶︎【医療監修】坐骨神経痛の原因は外反母趾?内側重心が骨盤を崩す仕組み

▶︎【医療監修】坐骨神経痛の原因は寝指・内反小趾?外側重心が仙腸関節を壊す流れ

▶︎【医療監修】坐骨神経痛の原因は浮き指・屈み指?踏ん張れない足が“脚長差”を作る理由

まとめ|坐骨神経痛は「痛い場所」で原因の分岐が見えてくる
坐骨神経痛は、
腰が原因とは限りません。
そして多くの場合、
痛い場所が違うだけで、崩れている構造が違う
という現象が起きています。
お尻が痛い
ふくらはぎがしびれる
座るとつらい
歩くと悪化する
寝ると痛い
このどれが一番強いかで、
あなたの坐骨神経痛の“入口”は変わります。
まずは「場所」で分けて考える。
それだけで、対策の迷子がかなり減ります。


