【医療監修】坐骨神経痛が治らない理由|ストレッチ・整体・筋トレで戻る人の共通点

目次

はじめに|「その場では楽になるのに、また戻る」を繰り返していませんか?

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

坐骨神経痛の相談を受けていると、かなりの確率でこう言われます。

「ストレッチで一瞬楽になるんですけど、また戻ります」

「整体に行った直後はいいのに、2〜3日で元通りです」

「筋トレも頑張ってるのに、なぜか良くならないんです」

この話を聞くたびに、僕はいつも同じことを思います。

それ、やり方が悪いんじゃなくて

“戻る構造”が残ったままなんです。

坐骨神経痛は、

痛みが出ている場所だけを整えても

生活に戻った瞬間に、また同じ崩れ方をしてしまう

という特徴があります。

この記事では、

ストレッチ・整体・筋トレを続けても坐骨神経痛が戻る人に共通する「構造の条件」

を整理します。

まず整理|坐骨神経痛は「症状名」であって原因名ではない

坐骨神経痛は、よく

「坐骨神経が圧迫されて痛い」

と説明されます。

もちろんそれも一つの考え方ですが、

坐骨神経痛は“症状の呼び名”であって、原因名ではない

というのが大前提です。

つまり、

同じ坐骨神経痛でも

崩れている場所が違えば、治り方も違う

ということです。

全体像を先に整理したい方はこちらから読むと、話がつながりやすいです。

▶︎【医療監修】坐骨神経痛の本当の原因は“神経の圧迫”だけ?足指と骨盤のズレから読み解く新しい視点

坐骨神経痛が治らない人の共通点①|「原因」ではなく「痛い場所」だけを触っている

坐骨神経痛が長引く人ほど、

痛いところを何とかしようとしている

という共通点があります。

お尻が痛いから、お尻をほぐす

腰がつらいから、腰を伸ばす

脚がしびれるから、脚を揉む

これらは短期的には

楽になった感じがする

ことがあります。

ただ、問題はここです。

その痛みは“結果”であって、原因ではないことが多い

ということ。

僕が見てきた中では、

骨盤がズレる

仙腸関節が噛み合わない

歩き方が崩れる

結果としてお尻や脚に痛みが出る

この流れがかなり多いです。

お尻が痛いタイプの「本当の入口」を整理した記事はこちらです。

▶︎【医療監修】坐骨神経痛でお尻が痛い人へ|梨状筋より先に疑うべき“仙腸関節”

坐骨神経痛が治らない人の共通点②|「整えても戻る生活」を変えていない

整体で整えても

ストレッチで緩めても

日常に戻った瞬間に、また崩れる

このパターンは本当に多いです。

なぜなら、

坐骨神経痛を作っているのは

“生活の中の姿勢と荷重”だから

です。

座り方

立ち方

片脚荷重

歩き方

靴の中での足のズレ

こういう積み重ねが、

骨盤のズレを作り続けます。

特に「座ると痛い」タイプは、座り方のクセが原因になっていることが多いです。

▶︎【医療監修】坐骨神経痛で座ると痛いのはなぜ?座位で悪化する人の骨盤パターン

坐骨神経痛が治らない人の共通点③|ストレッチが「効く人」と「戻る人」がいる

ストレッチは悪者ではありません。

ただし坐骨神経痛では、

ストレッチが合う人

ストレッチで戻る人

がはっきり分かれます。

戻りやすいのは、

骨盤がズレているのに

筋肉だけを伸ばしている人

です。

骨盤の位置がズレたまま筋肉を伸ばすと、

一時的にゆるむ

でも、支え方は変わらない

だからまた同じ場所に負担が集まる

という流れになります。

つまり、

ストレッチで楽になった感覚が
“構造が戻ったサイン”とは限らない

ということです。

坐骨神経痛が治らない人の共通点④|筋トレが「支える力」ではなく「耐える力」になっている

坐骨神経痛の対策として、

体幹トレーニング

お尻の筋トレ

スクワット

などを勧められることもあります。

もちろん筋力は大切です。

ただ、ここで落とし穴があります。

足元が崩れたまま筋トレすると

“耐えるクセ”が強化される

ということです。

足が踏ん張れない

重心が片側に寄る

骨盤がズレる

その状態で筋トレをする

こうなると、

骨盤がズレたまま頑張る動き

が上書きされてしまいます。

その結果、

筋肉はついたはずなのに

歩くと痛い

座ると戻る

疲れると再発する

という相談につながります。

歩くと痛いタイプは、筋トレより先に「足元の崩れ」を整理した方が早いです。

▶︎【医療監修】坐骨神経痛で歩くと痛い人へ|歩行で負担が増える“足元の崩れ”

坐骨神経痛が治らない人の共通点⑤|「神経の圧迫」という説明で思考が止まっている

坐骨神経痛の説明で多いのが、

神経が圧迫されている

ヘルニアが原因

狭窄症が原因

という話です。

もちろんこれらも重要です。

ただ、それだけで考えると、

「神経を何とかしないといけない」

という方向に思考が固定されます。

でも実際は、

神経を圧迫していなくても

坐骨神経痛っぽい痛みが出るケース

があるのが現場のリアルです。

特に多いのが、

仙腸関節の噛み合わせが崩れて

放散痛として脚に症状が出る

というタイプです。

このタイプは、

画像で原因がはっきりしない

でも症状はつらい

整えても戻る

という特徴を持ちます。

不安が強い方は、まず見分けの軸を整理しておくと安心につながります。

▶︎【医療監修】坐骨神経痛と椎間板ヘルニアの違い|症状の出方で分かる判断軸

▶︎【医療監修】坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の違い|歩ける距離・姿勢で分かる見分け方

坐骨神経痛が治らない人の共通点⑥|骨盤をズラす「足元の条件」が残っている

ここが、足指研究所として一番伝えたいポイントです。

坐骨神経痛が戻る人ほど、

骨盤をズラす足元の条件が残っています。

足指が浮いている

踏ん張れない

靴の中で足がズレる

片足だけ外側に体重が逃げる

この状態のままだと、

いくら骨盤を整えても

日常でまたズレる

という流れになります。

足元の崩れ方には、典型的な3パターンがあります。

内側に寄るタイプ(外反母趾・親指側)

▶︎【医療監修】坐骨神経痛の原因は外反母趾?内側重心が骨盤を崩す仕組み

外側に逃げるタイプ(寝指・内反小趾)

▶︎【医療監修】坐骨神経痛の原因は寝指・内反小趾?外側重心が仙腸関節を壊す流れ

踏ん張れず左右差が出るタイプ(浮き指・屈み指)

▶︎【医療監修】坐骨神経痛の原因は浮き指・屈み指?踏ん張れない足が“脚長差”を作る理由

まとめ|坐骨神経痛が治らないのは「努力不足」ではなく“戻る構造”が残っている

坐骨神経痛が治らない人の多くは、

努力が足りないわけではありません。

ストレッチもしている

整体にも行っている

筋トレも頑張っている

それでも戻るのは、

戻る構造が生活の中に残っているから

です。

痛い場所だけを触る

その場だけ整える

筋肉だけ鍛える

これでは、

崩れる条件が残ったまま

になります。

坐骨神経痛は、

  • 骨盤(仙腸関節)
  • 歩き方
  • 足元(足指)

まで含めて見直したときに、初めて話がつながっていきます。

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

目次