はじめに|その不調、実は「足の指」から始まっているかもしれません
こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。
膝や腰が気になる、姿勢が安定しない、疲れやすい——
多くの方が抱えるこれらの悩みは、
「年齢だから仕方ない」
「運動不足のせいだろう」
「体型の問題かな」
と考えられることがよくあります。
しかし、私がこれまで 10万人以上の足と姿勢を観察してきた臨床経験 から感じるのは、
足指の使い方や形の変化が、全身のバランスに影響することがある
ということです。
私はこの考え方を「Hand-Standing理論」と呼んでいます。
これは、足指を“体の末端”ではなく、
姿勢や骨盤・体幹を支える「感覚と安定の起点」と捉える視点です。
もちろん身体の不調は 多因子的 で、必ずしも足指だけが原因とは限りません。
ただし、以下のような足指の特徴は、姿勢や動き方に関わりやすい傾向があります。
これらの傾向があると、立ち方・歩き方が変化しやすく、結果として身体の別の部位に負担がかかる場合があります。
その構造的なつながりを、一般の方にもわかりやすく解説した講演会を YouTube にて無料公開 しました。
YouTubeで無料公開中|足指と姿勢のつながりをわかりやすく解説
今回、一般の方でも理解しやすいように、
“足指から姿勢への構造的なつながり” をテーマにした講演会を無料公開しました。
スマートフォン・PC どちらからでもご視聴いただけます。
講演内容のポイント(わかりやすく要点のみ)
◆ 1|足指の変化は“姿勢の入り口”になりやすい
足指の接地や向きが変わると、身体は無意識にバランスを取ろうとします。
その結果として、姿勢の変化が起こりやすくなる場合があります。
◆ 2|“痛む場所=原因” とは限らない
膝が気になるからといって膝だけに問題があるとは限りません。
身体はひとつながりで、足元の変化が上半身に影響する例も多く見られます。
※ ただし、痛みには多くの要因があるため、医療機関での確認も大切です。
膝が痛い=膝が原因
腰が痛い=腰が原因
首が痛い=首が原因
ではなく、足元の不安定さが上半身に影響しているケース も多く見られます。
◆ 3|足指の形は「遺伝」よりも「生活習慣」の影響を受けやすい
研究では、多くの足指変形が
靴・靴下・歩行環境などの 生活要因 と関係する可能性が示唆されています。
◆ 4|今日からできる日常ケア
講演内では、
・歩き方のポイント
など、無理なく取り入れられるポイントも紹介しています。
ご自分の足を見ながら視聴してみてください
今回の講演は、知識を詰め込むというより、
「自分の足を観察しながら理解できる内容」
になるよう構成しています。
ぜひ、以下の点を確認しながらご覧ください。
- 立ったときの重心の位置
- 足指の接地しやすさ
- 靴の中で足が滑る感覚があるかどうか
- 足指がどの方向へ向いているか
日常の中にある小さな気づきが、
姿勢や歩き方を見直すきっかけになります。

