姿勢分析【写真撮影の方法 足について】

足指ドクターによる解説

YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗

理学療法士(Physiotherapist)、足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、ひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(10万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。東京大学 石井直方 名誉教授の弟子でもある。

目次

足の写真の撮り方

足の写真は、真上・真正面・斜めから撮影し、合計4枚の写真となります。慣れるまでは時間がかかると思いますが、姿勢分析のプロフェッショナルを目指すために、毎日の反復練習で足の写真を撮るようにしてください。3ヶ月もすればコツがわかってくると思います。

撮影前に注意すること

・カメラの設定で「グリッド線」を出しておくこと
・初心者の人は「AUTO」モードで撮影する
・シャッター速度は1/125秒〜1/500秒(やや早い)にすること
・絞り値(F値)はF8〜F11(全体にピントを合わせるため)にすること
・部屋の明るくしておくこと

写真を撮るときの立ち方については、以下の記事を参考にしてください。

真上からの足の写真

基本的に被写体に対して「水平・垂直」を心がけてください。足を真上から撮るときには、足に対してカメラをまっすぐに立てるようにしましょう。

成功例

下の写真の中にある、4本の黒い線は「グリッド線」といいます。グリッド線を表示すると、縦横を3つに分割して、写真の水平、垂直が分かりやすくなります。足の下の敷いたマットの線と照らし合わせることが重要です。

マットの上に足を乗せた状態で、カメラのモニターを確認しましょう。

1.マットの線と、カメラのグリッド線が水平・垂直で重なっているかを確認。
2.カメラの中心点が、足の中心(前後・左右)にきているか確認。
3.ピントは合っているか
4.明るさは十分か
5.シャッター速度は1/125秒〜1/500秒(やや早い)
6.絞り値(F値)はF8〜F11(全体にピントを合わせるため)
7.部屋の明るさは十分か

手ぶれ補正機能が十分なカメラやレンズであれば、「AUTO」モードでも構いませんが、失敗を少なくしたい場合は、マニュアルでシャッター速度を早くしましょう。

失敗例

下に敷いたマットの線が、カメラのグリッド線に対して斜めになっているのが分かりますか?カメラを垂直に立てずに、斜めの方角から撮影すると、このような写真になってしまいます。

真正面からの足の写真

真正面からの足の写真を撮るときには、下記のようにカメラを配置するようにしましょう。

成功例

真正面から足の写真を撮るときは、カメラを床に置くことをお勧めします。

1.マットに書いた中心線の延長線上に、カメラのレンズを配置する
2.マットの線と、カメラのグリッド線が水平・垂直で重なっているかを確認。
3.カメラの中心点が、足の中心(前後・左右)にきているか確認。
4.左右に少し余白を作る
5.ピントは合っているか

バリアングルを使うと便利だよ

カメラの背面液晶は角度を変えられるものがほとんどです。カメラを床に置いて撮影するときには、背面液晶を90°に傾けて使うと、足の位置や角度を確認することができます。

失敗例

このようにグリッド線に対して全てが斜めになっている場合は、カメラが足に対してまっすぐに向いていないこと、カメラが傾いている(手持ちの場合に多い)ことが原因です。

斜めからの足の写真

斜めからの足の写真を撮るときには、下記のようにカメラを配置するようにしましょう。

成功例

斜めから足の写真を撮るときも、カメラを床に置くことをお勧めします。

1.小指がカメラの中心にくるように配置する
2.カメラの中心点が、足の中心(前後・左右)にきているか確認。
3.左右に少し余白を作る
4.ピントは合っているか

失敗例

手持ちで撮影すると、上からの視点となりやすく、小指の浮き指がっても確認しずらい写真になってしまいます。カメラは床に置いて撮影することをオススメするのはこのためです。

まとめ

いかがでしたか?足の写真撮影の上達方法として、いちばん効果的なのが構図です。カメラについている「グリッド線」を利用して、まずはバランスの良い写真を撮るように心がけましょう。簡単に使える便利な機能を活用して、クオリティの高い写真を撮ることを心がけてください。

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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