【医療監修】顎関節症とめまい・ふらつきの関係|自律神経の前に見るべき“足指と姿勢”

目次

はじめに

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

顎関節症の相談で、意外と多いのがこの組み合わせです。

「顎がつらい」

「肩こりもある」

「最近、ふらつく」

「めまいっぽい感じがする」

でも病院で検査すると、

脳は異常なし

耳鼻科でも大きな問題はなし

自律神経と言われた

こういう流れになる人が少なくありません。

もちろん、自律神経が関係するケースもあります。

ただ僕は臨床でずっと見てきて、はっきり思うことがあります。

顎関節症+ふらつきの人ほど、姿勢が崩れていることが多い。

そしてその姿勢の崩れは、足元から始まっていることがある。

この記事では、

・顎関節症とめまい・ふらつきがセットで起きる理由

・自律神経だけで説明しきれないケース

・首や姿勢、足元のズレがどう関係するのか

・放置していい範囲と受診を考えたいサイン

このあたりを、わかりやすく整理します。

顎関節症の全体像を「足指→重心→姿勢→顎」で整理したい方は、ピラー記事も参考になります。

▶︎【医療監修】顎関節症の本当の原因は“顎”じゃない|足指→重心→姿勢→顎の連鎖

先に結論|顎関節症のふらつきは「自律神経」より先に姿勢を疑う価値があります

最初に結論です。

顎関節症の人が感じる「めまい・ふらつき」は、

必ずしも

自律神経だけの問題ではありません。

顎の問題に見えても、

首が前に出る

肩が上がる

体がねじれる

重心がズレる

こういう状態が重なると、

体が“まっすぐ立てない感覚”になりやすい。

それが、

ふらつき

めまいっぽさ

フワフワ感

として出ることがあります。

つまり、

顎が悪いからふらつく

というより

体が崩れているから顎もふらつきも出る

この順番のほうが説明できるケースがあるんです。

まず大前提|めまいは危ない病気が隠れていることもあります

ここは大事なので先に言います。

めまい・ふらつきは、

血圧

心臓

神経

いろんな原因で起こります。

だからこそ、

急に激しい回転性めまいが出た

ろれつが回らない

片側の手足が動かしにくい

強い頭痛がある

吐き気が止まらない

意識が遠のく

こういう場合は、自己判断せず早めに医療機関で確認してください。

この記事は、

検査で大きな異常がない

でも顎とふらつきがセットで続いている

そういう人のために「構造的に整理する」内容です。

顎関節症とめまい・ふらつきが重なる人に多い特徴

僕が見てきた中で、顎関節症とふらつきが重なる人には共通点があります。

首が前に出ている

肩が上がっている

呼吸が浅い

噛みしめが強い

左右差が強い

立つと片足重心になりやすい

こういう特徴です。

このタイプは、体が安定しません。

だから体は、どこかで固定しようとします。

その固定が、顎の噛みしめとして出ることがあります。

つまり、

ふらつくから噛む

ではなく

体が不安定だから噛むし、ふらつく

という形です。

顎関節症のふらつきは「首の前突」が引き金になりやすい

顎関節症とふらつきがセットの人は、ストレートネック(首の前突)が混ざっていることが多いです。

首が前に出ると、頭の位置が前にズレます。


頭の位置がズレると、体は倒れそうになります。

倒れそうになると、体は無意識に緊張して支えます。

このとき起きやすいのが、

首が固まる

肩が上がる

噛みしめる

呼吸が浅くなる

という連鎖です。

結果として、

ふらつきやすい体の使い方が固定される

顎も休めなくなる

この状態が続きやすくなります。

首との関係は、こちらの記事でも整理しています。

▶︎【医療監修】顎関節症とストレートネック(スマホ首)の関係|首が前に出るほど顎がズレやすい理由

「めまい=耳」だけじゃない理由|体がまっすぐ立てないと、フワフワします

めまいというと、耳のイメージが強いと思います。

もちろん耳の問題もあります。

でも顎関節症とセットで出るふらつきは、

回転するめまい

というより

フワフワする

地面が安定しない

真っ直ぐ立てない感じ

こういう訴えが多いです。

これは、

体の支え方がズレている

重心が定まっていない

ときに起こりやすい感覚です。

ここが本題|顎関節症のふらつきは「足指→重心→姿勢」の崩れから始まることがある

ここが、足指研究所として一番伝えたい話です。

顎関節症とめまい・ふらつきが重なる人は、

足元が崩れていることが多い。

特に多いのが、

外反母趾

内反小趾

浮き指

屈み指

寝指

こうした足指の変形があるケースです。

足指が曲がる

足の指が使いにくい

重心がズレる

体が安定しない

首が前に出る

顎で固定する

ふらつく

こういう流れです。

この図は、顎関節症の人に多い“体の連鎖”です。

つまり、

顎の問題に見えて
体の土台がズレている

ということが起きます。

顎関節症が長引く人ほど、顎を治す前に「体の支え方」を見直す価値があります。


足元から姿勢が崩れる流れを、もっと全体像で整理したい方は、こちらの記事がつながります。

▶︎【医療監修】正しい姿勢は足指で決まる!その腰痛、猫背、疲れ… 実は足指が原因かも?

ふらつきがある人ほど「噛みしめ」が止まりにくい理由

ふらつく人は、体が不安定です。

体が不安定だと、人は無意識に固定します。

その固定に使われやすいのが、顎です。

だから、

めまいがある人ほど噛みしめが強い

顎関節症が戻りやすい

こういうケースがあります。

噛みしめはストレスだけの問題ではありません。

体の不安定さが、噛みしめを作っていることがあります。

噛みしめの話は、こちらの記事で深掘りしています。

▶︎【医療監修】顎関節症の噛みしめ癖が治らない理由|顎で踏ん張る人ほど“足元が崩れている”

放置していいふらつき・受診を考えたいふらつき

ふらつきは怖いので、ここも整理します。

様子見しやすいケース

軽いフワフワ感

日によって波がある

顎の疲れ・噛みしめ・首こりとセット

検査で大きな異常なし

睡眠不足や姿勢が悪い時期に増える

この場合は、顎だけでなく「首と姿勢と足元」を整える視点が役立つことがあります。

受診を考えたいケース

急に強い回転性めまいが出た

歩けないほどのふらつき

吐き気が強い

ろれつが回らない

片側のしびれ・麻痺

視界が二重に見える

意識が遠のく

この場合は、顎関節症と決めつけず、医療機関での確認が優先です。

まとめ|顎関節症のふらつきは「顎」より先に“体のズレ”を疑う価値がある

顎関節症の人が感じる、めまい・ふらつきは、

自律神経だけで説明できないケースがあります。

首の前突

肩の緊張

噛みしめ

左右差

重心のズレ

こうした条件が重なると、

体がまっすぐ立てない

フワフワする

という感覚になりやすい。

そしてその姿勢の崩れは、

足指の変形

重心の偏り

から始まっていることがあります。

顎だけを見ても戻る人ほど、

足元→重心→姿勢→顎

この流れで整理すると、迷いが減ります。

次に読むなら、顎関節症が「なぜ戻るのか」を構造で整理したこの記事が一番つながります。

▶︎【医療監修】顎関節症が治らない理由|マウスピース・整体・ストレッチで戻る人の共通点

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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