【医療監修】顎関節症で耳が詰まる・耳鳴りがする理由|耳鼻科で異常なしの人へ

目次

はじめに

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

顎関節症の相談で、地味に多いのがこのパターンです。

「耳が詰まった感じがする」

「耳鳴りがする」

「耳がボワッとして気持ち悪い」

しかも厄介なのが、

耳鼻科に行ったけど異常なし

聴力検査も問題なし

薬を飲んでも変わらない

こういう人が少なくないことです。

すると多くの人は不安になります。

「え、耳の病気じゃないの?」

「じゃあこれ何?」

「このまま放置していいの?」

結論から言うと、

耳の詰まり感や耳鳴りがあるからといって、必ずしも耳の病気とは限りません。

顎関節症の人は、顎の状態が“耳の違和感”として出ることがあります。

この記事では、

・なぜ顎関節症で耳が詰まる感じがするのか

・なぜ耳鼻科で異常なしと言われることがあるのか

・放置していいケースと、受診を考えたいケース

・顎だけを見ても戻りやすい人の共通点

このあたりを整理します。

顎関節症を「顎だけの問題」として見ず、全体像で整理したい方はこちらの記事も参考になります。

▶︎【医療監修】顎関節症の本当の原因は“顎”じゃない|足指→重心→姿勢→顎の連鎖

まず知っておいてほしいこと|耳の症状=必ず顎関節症ではない

最初に大事な前提です。

耳の詰まり感や耳鳴りは、顎関節症“でも”起きます。

でも、顎関節症“だけ”で起きるわけではありません。

たとえば、

中耳炎

外耳炎

耳管狭窄

メニエール病

突発性難聴

副鼻腔炎

頸椎や神経のトラブル

こういう可能性もあります。

だからこそ、

急に片耳だけ聞こえにくくなった

強い回転性めまいがある

耳が痛い・熱感がある

発熱がある

こういう場合は、自己判断せずに耳鼻科での確認が優先です。

ただ、耳鼻科で「異常なし」と言われた人は、次の視点が必要になります。

顎関節症で「耳が詰まる感じ」が起きる理由

顎関節は、耳のすぐ前にあります。

場所としてかなり近い。

だから

顎の周囲で起きている緊張や炎症が、耳の違和感として感じられる

ことがあります。

特に多いのはこのパターンです。

顎の筋肉がこわばる

耳の周りまで緊張が広がる

耳が詰まった感じ・圧迫感が出る

本人は「耳が悪い」と感じていても、実際は“耳の周囲が固まっている”だけ、というケースがあるんです。

耳鳴りが出る人に多い「噛みしめの強さ」

顎関節症と耳鳴りがセットで出る人は、噛みしめが強いことが多いです。

・集中すると噛む

・気づいたら歯が当たっている

・寝ている間に噛んでいると言われる

・朝起きたら顎がだるい

こういう人は、顎の筋肉が休めていません。

その緊張が続くと、

耳の前の違和感

耳の詰まり感

耳鳴りっぽい感覚

が出ることがあります。

噛みしめの背景を整理したい人は、こちらの記事もつながります。

▶︎【医療監修】顎関節症の噛みしめ癖が治らない理由|顎で踏ん張る人ほど“足元が崩れている”

「耳が詰まる=耳管が悪い」とは限らない

耳が詰まると、多くの人はこう思います。

「耳管(じかん)が詰まってるのかな?」

もちろん耳管の問題で起きることもあります。

ただ、耳鼻科で異常なしと言われる人は、

耳管そのものではなく

耳の近くの筋肉や顎の使い方の問題

が隠れていることがあります。

この場合、薬や点鼻では変わりにくい。

なぜなら“構造の問題”だからです。

顎関節症の耳症状が長引く人ほど「首の前突」が混ざっている

顎関節症と耳の違和感がセットの人は、首の前突(ストレートネック)が混ざっていることが多いです。

首が前に出る

頭の位置が前にズレる

顎の位置もズレやすくなる

顎周りが緊張する

耳の違和感として出る

こういう流れです。

首の問題は、

顎関節症を「耳の症状」にまで広げる引き金になる

ことがあります。

首との関係は、こちらで整理しています。

▶︎【医療監修】顎関節症とストレートネック(スマホ首)の関係|首が前に出るほど顎がズレやすい理由

“耳鼻科で異常なし”の人ほど、顎だけ見ても戻りやすい

ここが大事なポイントです。

耳鼻科で異常なし

でも耳が詰まる

耳鳴りがする

このタイプは、

顎の状態が「耳の症状」として出ている

可能性があります。

ただし顎の状態も、

顎だけの問題

というより

顎に負担が集まり続ける条件が残っている

という形で起きていることが多いです。

つまり、

噛みしめが止まらない

首が前に出ている

肩が上がっている

左右差が強い

睡眠中に緊張が抜けない

こういう条件が重なるほど、顎は休めなくなります。

結果として、耳の違和感も戻りやすい。

放置していいケース・受診を考えたいケース

耳の症状は不安になりやすいので、ここは整理しておきます。

放置していい可能性があるケース(様子見しやすい)

耳の詰まり感が軽い

日によって波がある

顎の疲れや噛みしめとセットで出る

耳鼻科で検査して問題なし

睡眠不足やストレスが強い時期に増える

この場合は

「顎と体の緊張」を整えることで変化が出る

人もいます。

受診を考えたいケース(早めに確認したい)

急に聞こえが悪くなった

片耳だけ強い違和感が続く

回転性のめまいがある

吐き気を伴う

耳の痛み・発熱がある

しびれ・麻痺がある

外傷後から急に出た

この場合は、

顎関節症の可能性だけで判断せず、医療機関での確認が優先です。

まとめ|顎関節症の耳の違和感は「顎の近さ」だけで起きているとは限らない

顎関節症の人は、

耳が詰まる

耳鳴りがする

耳の前がつらい

こうした症状が出ることがあります。

その理由は、

顎関節が耳のすぐ近くにあり、噛みしめや緊張が耳の違和感として感じられる

ことがあるからです。

ただし、耳の症状は顎関節症以外でも起きます。

だからこそ、

耳鼻科での確認が必要なケース

顎の問題として整理できるケース

この見極めが大切です。

そして顎関節症が戻りやすい人ほど、顎だけでなく

姿勢

体の左右差

足元の偏り

こうした条件が残っていることが多い。

顎の症状を「顎だけ」で終わらせず、全体像で整理する

ことが、迷いを減らす一番の近道です。

次に読むなら、顎関節症の“戻る人”の共通点を整理したこの記事が一番つながります。

▶︎【医療監修】顎関節症が治らない理由|マウスピース・整体・ストレッチで戻る人の共通点

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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