西日本新聞の誌面に、弊社代表の湯浅慶朗の足育の連載が掲載されました!第第17回「海外にも足指難民」

2013年9月25日に西日本新聞に掲載

平素よりお世話になっております。

2013年9月25日の西日本新聞様の紙面に、弊社代表の湯浅慶朗の連載が掲載されました。

「お茶の間学 足指伸びてますか〜」

第17回は「海外にも足指難民」です。


講演でニューヨークを訪れた折、個別に診てほしいと、足全体がしびれて膝が痛むという10歳の男の子の家に招かれました。

日本にはありませんが、米国には、かかとから先だけを診る足病外科があり、足病医という専門の医師がいます。その診断では手術しかないが、それが嫌なら足に合わせた中敷き(インソール)を作るよう指示されたというです。

米国のオーダーインソールは5万円前後。日本のように健康保険は効かず(病院によっては自費で行うところもある)、全額自己負担で、決して安いものではありません。成長過程にある子どもなら、何度も作り替える必要があるからなおさらです。しかもその子は、何度作り替えても改善しないため、私が呼ばれたのですが、足指を診て、「浮き指」が最大の原因だと確信しました。非常に窮屈な靴を履き、あろうことか、作ったインソールはサンダルに入れて室内で使用していました。窮屈な靴はもちろん、サンダルはスリッパ同様、浮き指の原因となります。

足型をとり、インソールを作るやり方は日米共通ですが、靴の選択はもちろん悪い生活習慣(足を組む、横向きで寝る、スリッパを履く、大股で歩く、ひもを締めないなど)の排除も重要ですから、私たちはそこまで一貫してお手伝いします。

せっかくの矯正用インソールも、足指のことを考えず、生活習慣を無視した上で使っていたから、効果が出なかったのです。

早速、少年の足に合った靴を求め、足指を矯正してインソールを作成し、ひもの調整もしました。その場で歩いてもらうと、痛みがなくなり、空を飛べるくらい足が軽く感じたそうです。以来、一切痛まなくなり、後日、長い感謝の手紙をもらいました。

これまでも韓国やバンコクからも来院され方がいらっしゃいましたが、わざわざ海を渡って受診されたカナダ人もいます。お連れ合いが秋田の方で、インターネットでホームページを見つけたとのこと。来院時は足指もほとんど動かず、歩く姿も痛々しい。そこで足指をケアし、靴を選んでインソールを作成すると、その場で痛みなく歩けるようになり、片足立ちもできたと大喜びで帰っていきました。

それまで、欧米は靴や足の先進国だと思っていました。でも、インソールや手術といった外から治す治療法が主流で、足指のケアや機能回復にはあまり重きが置かれておらず、「足指難民」が多いのが印象的でした。


ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」により、持続的な社会に向けた活動ができるということを世の中に発信することで社会課題を解決していく病院や施設を増やしていきたいと考えております。

こういった連載ができましたのも日頃応援いただく皆様のおかげでございます。

本当にありがとうございます。

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