西日本新聞の誌面に、弊社代表の湯浅慶朗の足育の連載が掲載されました!第7回「日本人は小股で歩こう」

2013年7月17日に西日本新聞に掲載

平素よりお世話になっております。

2013年7月17日の西日本新聞様の紙面に、弊社代表の湯浅慶朗の連載が掲載されました。

「お茶の間学 足指伸びてますか〜」

第7回は「日本人は小股で歩こう」です。


正しい靴を選び、履き方を覚えたら、次は歩き方です。

変形性膝(しつ)関節症で軟骨がすり減り、正座も階段昇降もできないTさんは、人工関節手術をしようか悩んでいました。来院時に歩き方を見ると、これがドスン、ドスンと大きな音のする大股歩き。そこでかかとが着く際の音が立たないよう、小股での歩き方を指導したところ、3カ月後、「階段も上がれるし、正座もできますよ」と喜びの報告がありました。

この事例の根っこには、日本人と西洋人の骨格差があります。両者の重心の違いが歩き方に関係するからです。

背中を丸めて前かがみになった田植えの時の姿勢に象徴される「前方重心」の日本人は、骨盤が後ろに傾きがち。だから小股で歩くのが適します。一方、馬などに農具を引かせ、直立姿勢で農耕をする「かかと重心」の西洋人の骨格は、骨盤が前に傾きがち。大股でかかと着地が向いているのです。

長年染みこんだ前方重心のDNAはそんなに早く変われないのですが、文明開化によって日本人が西洋靴を履くようになり、大股でかかとから着地する西洋型歩行になりました。

わらじでかかとを着けない歩き方は足指を使います。一方、大股のかかと着地は足指を使いません。そのため、足のゆがみも大きくなりがちです。靴底の外側が減っていたら、その傾向があると思ってください。

小股歩きの癖を付けるには、まず後ろ向きに歩いてみること。自然と歩幅が小さくなり、足指を使って床を蹴って歩く感覚がつかめたら、そのままの歩幅と速さで前向きに歩きます。それが小股歩きを体に覚えさせる秘訣(ひけつ)です。

着物を着て、膝下を使って歩くような感覚といえば分かるでしょうか。その歩き方を毎日5分続けると、自然と足裏の筋肉がつき、歩くバランスが改善。健康ですてきな歩き方になりますよ。


ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」によって持続的な社会に向けた活動ができるということを世の中に発信することで

社会課題を解決していく病院や施設を増やしていきたいと考えております。

こういった連載ができましたのも日頃応援いただく皆様のおかげでございます。

本当にありがとうございます。

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