【医療監修】顎関節症と頭痛の関係|緊張型・目の疲れ・首の前突が重なるとつらくなる理由

はじめに
こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。
顎関節症の相談を受けていると、かなりの確率でこう言われます。
「顎もつらいけど、頭痛が一番しんどいです」
「こめかみがズーンと痛いです」
「目の奥が疲れて、頭が重くなります」
「首も肩もガチガチで、結局ずっと痛いです」
そして多くの方が、こう考えます。
「頭痛は頭痛で、顎は顎で別の問題ですよね?」
でも臨床で見てきた実感としては、顎関節症と頭痛は“別物”ではなく、同じ崩れ方の延長線上に出ていることが多いです。
特に多いのは、
顎が不安定
↓
噛む筋肉が緊張する
↓
首が前に出る
↓
こめかみ・目の奥がつらくなる
↓
頭痛が出る
この流れです。
この記事では、
顎関節症と頭痛がなぜセットで起きやすいのか
を、できるだけ分かりやすく整理します。
顎関節症を「顎だけの問題」で終わらせず、足元から全体像で整理したい方は、こちらのピラー記事も先に読んでください。
▶︎【医療監修】顎関節症の本当の原因は“顎”じゃない|足指→重心→姿勢→顎の連鎖

結論|顎関節症の頭痛は「顎の問題」ではなく“固定の問題”として起きることがある
最初に結論です。
顎関節症の頭痛は、必ずしも
顎の関節が壊れているから痛い
という単純な話ではありません。
むしろ多いのは、
顎が固定に使われている
↓
噛む筋肉が休めない
↓
首・こめかみ・目の周りまで緊張が広がる
↓
頭痛として出る
という「固定の連鎖」です。
つまり、
頭痛は“結果”として出ている
可能性があるということです。
顎関節症で頭痛が出やすい人の特徴
顎関節症で頭痛が出る人には、共通して多い特徴があります。
① こめかみが痛い(側頭部がズーンと重い)
顎関節症の頭痛で多いのは、こめかみ周辺の痛みです。
これは「噛む筋肉」の一つである側頭筋が関係することがあります。
噛む筋肉は、顎だけでなく頭までつながっています。
だから顎の緊張が強いほど、頭痛として感じやすくなります。
② 目の奥が疲れる(目の疲れと頭痛がセット)
「目が疲れる」だけなら、よくある話です。
でも顎関節症の人は、
目が疲れる
↓
こめかみが痛い
↓
頭が重い
このセットになりやすい。
これは「目の使いすぎ」だけでなく、
首が前に出て頭が固定されている状態が関係している
ことがあります。
③ 首こり・肩こりが慢性化している
顎関節症と頭痛がセットの人は、首肩の緊張が抜けないことが多いです。
首が硬い
肩が上がる
呼吸が浅い
寝てもスッキリしない
こういう状態だと、顎も落ち着きません。
顎は「噛む場所」ですが、
それ以前に頭のバランスを支える場所
でもあるからです。
首こり・肩こりとの関係はこちらでも深掘りしています。
▶︎【医療監修】顎関節症と肩こり・首こりがセットで起きる理由|“首の問題”に見えて足元が関係することも

顎関節症の頭痛で多いのは「緊張型」が重なっているパターン
頭痛にはいろいろ種類がありますが、顎関節症とセットで多いのは「緊張型頭痛」の特徴が重なるパターンです。
緊張型頭痛っぽい特徴
・頭がギューッと締め付けられる
・夕方になるほど重くなる
・首肩がつらい
・目の疲れと一緒に出る
・寝不足やストレスで増える
・マッサージすると少しラクになることがある
もちろん、頭痛の原因は多因子です。
ただ、顎関節症の人はこの「緊張型の条件」を抱えていることが多い。
その理由は、
顎が“固定装置”として働いてしまう
ケースがあるからです。
なぜ顎が緊張すると、頭痛につながるのか?
ここからが本題です。
顎関節症の頭痛は、単なる「顎の炎症」ではなく、
顎を使って体を安定させている
という状態で起きていることがあります。
① 顎は“噛む場所”である前に「頭を固定する場所」になる
人間は体が不安定になると、無意識にどこかを固めて安定させようとします。
そのとき起きやすいのが、
噛みしめる
歯を当てる
顎に力が入る
という反応です。
これは意志の問題ではありません。
体が不安定なときほど、顎で踏ん張るような固定が起きやすい。
結果として、
噛む筋肉が休めなくなり、頭痛が出る。
この流れが起こります。
噛みしめ癖が止まらない人はこちらの記事もつながります。
▶︎【医療監修】顎関節症の噛みしめ癖が治らない理由|顎で踏ん張る人ほど“足元が崩れている”

② 首が前に出るほど、顎が“逃げ場”を失う
顎関節症と頭痛がセットの人は、首が前に出ているケースが多いです。
首が前に出る
↓
頭が前に落ちる
↓
顎が引ける
↓
噛む筋肉が緊張しやすい
↓
こめかみ・首・肩が固まる
↓
頭痛が出る
この流れです。
ストレートネックとの関係は、こちらで詳しく整理しています。
▶︎【医療監修】顎関節症とストレートネック(スマホ首)の関係|首が前に出るほど顎がズレやすい理由

「顎の治療をしてるのに頭痛が残る人」に起きていること
顎関節症の方で、特に苦しいのがこの状態です。
顎の治療をしている
マウスピースも作った
整体も行った
ストレッチもしている
でも頭痛だけ残る
そして結局また顎も戻る
このタイプは、
顎の中だけで完結していない
ことが多いです。
顎を整えても戻る人は「戻る条件」が残っている
顎は整っても、
首が前に出る
肩が上がる
呼吸が浅い
左右差が強い
重心がズレる
こういう条件が残っていると、顎はまた固定に使われやすい。
結果として、頭痛も戻ります。
この「戻る人の共通点」はこちらの記事が核心です。
▶︎【医療監修】顎関節症が治らない理由|マウスピース・整体・ストレッチで戻る人の共通点

ここが湯浅慶朗の結論|頭痛がある人ほど「顎の外側」を見た方が早い
顎関節症の頭痛がつらい人に、僕が一番伝えたいのはこれです。
顎関節症×頭痛は、
顎を触る前に“顎の外側”を整える方が現実的
なケースがある。
顎は、全身の中で「最後に頑張らされる場所」になりやすい。
だから、顎だけを狙うと戻りやすい。
さらに深い話|首の前突や頭痛は「足元」から始まることがある
ここが足指研究所としての武器です。
首が前に出るのは、首だけの問題ではありません。
姿勢は、
足元
↓
骨盤
↓
背骨
↓
首
↓
顎
という順で積み上がります。
つまり、
足元が崩れる
↓
体が安定しない
↓
首が前に出る↓
顎で固定する
↓
噛みしめが増える
↓
頭痛が出る
この流れが起きる人がいます。
足元が崩れる代表例
・外反母趾
・内反小趾
・寝指
・浮き指
・屈み指
こうした足指の崩れがあると、重心がズレやすくなります。
重心がズレると、体は無意識に上でバランスを取ろうとします。
その結果、
首が前に出て、顎が固定
に使われやすくなる。
この図は、顎関節症の人に多い“体の連鎖”です。

これが、顎関節症と頭痛がセットで続く人の「構造的な入口」になることがあります。
顎関節症の頭痛がつらい人が、まず整理すべき3つのチェック
ここは、今日すぐできる整理です。
① 朝から頭が重いか?夕方に重いか?
朝が重い人は、
睡眠中の噛みしめ・首の緊張が関係している
ことがあります。
夕方に重い人は、
日中の固定(噛みしめ・姿勢の崩れ)が積み上がっている
可能性があります。
② こめかみが硬いか?エラが張っているか?
こめかみが固い
エラが張る
顎が疲れる
このセットは、
噛む筋肉が休めていないサイン
になりやすいです。
③ 首が前に出ていないか?(壁チェック)
壁に、かかと・お尻・背中をつけて立ちます。
そのとき、
後頭部が壁につかない
顎が上がる
首の後ろが苦しい
なら、首が前に出ている可能性があります。
首が前に出るほど、顎は固定
に使われやすい。
結果として、頭痛が出やすい条件になります。
まとめ|顎関節症の頭痛は「頭」ではなく“支え方の崩れ”で起きることがある
顎関節症で頭痛が出る人は、
顎だけの問題
頭だけの問題
ではなく、
顎が固定に使われる
首が前に出る
こめかみが緊張する
目の疲れが重なる
こうした条件が重なっていることがあります。
だからこそ、
頭痛薬だけ
顎の治療だけ
で落ち着きにくい人がいる。
顎関節症を「戻る・繰り返す」状態から抜けたい方は、次にこの記事を読んでください。
▶︎【医療監修】顎関節症が治らない理由|マウスピース・整体・ストレッチで戻る人の共通点



