【医療監修】子どもの内反小趾はなぜ見逃されやすいのか── 成長期に固定される「外側を使わない足」の正体

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はじめに|「子どもだから大丈夫」と思っていませんか?

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

内反小趾というと、

  • 大人のトラブル
  • 靴の問題
  • 成長が止まってから起きるもの

そう思われがちですが、

実は私の臨床では「子ども時代に土台ができているケース」を数多く見ています。

親御さんからよく聞く言葉は、こうです。

  • 「まだ痛がっていない」
  • 「成長すれば自然に戻ると思っていた」
  • 「靴が当たっているだけだと思った」
  • 「小指なんて気にしたことがなかった」

ですが、ここに

子どもの内反小趾が見逃されやすい最大の理由があります。

結論|子どもの内反小趾は「成長が止める」のではなく「成長と一緒に固定される」

最初に結論をお伝えします。

子どもの内反小趾は、成長とともに自然に消えることはほとんどありません。

むしろ、

  • 成長期
  • 骨が柔らかい時期
  • 神経・感覚が発達する時期

だからこそ、

その使われ方が「正解」として体に刻まれやすい

という特徴があります。

なぜ子どもの内反小趾は気づかれにくいのか

理由① 痛みがほとんど出ない

子どもの内反小趾は、

  • 出っ張りがあっても
  • 小指が内に入っていても

痛みを訴えないことが非常に多いです。

これは、

  • 体重が軽い
  • 活動量が多く、違和感を言語化しにくい

ためです。

その結果、

「見た目は気になるけど、問題なさそう」

と判断されやすくなります。

理由② 「成長の途中」として片づけられやすい

  • 成長期だから
  • 骨がまだ未完成だから
  • そのうち変わるだろう

この判断が、

最も内反小趾を固定させやすい判断になります。

なぜなら、

使われ方が変わらないまま、骨だけが成長してしまう

からです。

理由③ 靴幅の問題だと思われやすい

子どもの内反小趾は、

  • 小指側が当たる
  • 靴がきつそうに見える

ため、

「幅が合っていない」

「ワイドな靴にすればいい」

と対処されがちです。

しかしこれが、

外側固定を強める結果になることも少なくありません。

子どもの内反小趾で本当に起きていること

子どもの内反小趾は、

「小指が曲がった」状態ではありません。

多くの場合、次の流れが起きています。

① 前足部を使わずに立つ・歩く癖がつく

  • かかと寄り
  • 外側寄り
  • 指先を使わない

こうした立ち方・歩き方が、

無意識のうちに身についていきます。

② 小指が「荷重に参加しない」

小指は本来、

  • 横方向の安定
  • 体のブレ止め

に重要な役割を持ちます。

しかし、

  • 地面に触れない
  • 体重が乗らない

状態が続くと、

小指は「使われない指」として脳に認識されます。

③ 外側で体を支える構造が完成してしまう

その結果、

  • 外側荷重
  • 回外足
  • 小指側で止まる癖

が、

成長とともに“標準の使い方”として固定されます。

これが、

大人になってから

  • 内反小趾
  • 寝指
  • 外反母趾

が同時に見られる足の正体です。

子どもの内反小趾は「小指の問題」ではない

重要なので繰り返します。

子どもの内反小趾は、

  • 小指の筋力不足
  • 小指の形の問題

ではありません。

それは、

足全体の使われ方が「外側で完結する構造」に向かっているサインです。

放置すると将来どうなるのか

子どもの内反小趾を放置した場合、

成長とともに次の変化が起きやすくなります。

  • 小指が床に触れないまま成長
  • 寝指が固定される
  • 前足部が使えない
  • 外反母趾・屈み指と併発
  • 運動時の安定性低下

多くの場合、

「大人になってから問題として表面化」します。

子どもの内反小趾でやってはいけないこと

ここで、明確にお伝えします。

❌ 小指を無理に広げる

❌ 強く矯正する

❌ 常時サポーターで固定する

❌ 幅だけ広い靴に頼る

これらは、

足の感覚を鈍らせ、外側固定を助長し、将来の修正を難しくします。

子どもの内反小趾で最優先すべき視点

子どもの場合、

大人以上に重要なのは 「治そうとしないこと」 です。

代わりに見るべきは、

  • 足が滑っていないか
  • 指先が地面に触れているか
  • 小指が自然に参加できているか

つまり、

正しい刺激が毎日入っているかどうか

です。

成長期は、

  • トレーニングより
  • 矯正より

環境の影響が圧倒的に大きい

ここを外すと、

どんな対処も意味を持ちません。

まとめ|子どもの内反小趾は「今だからこそ見直せる」

子どもの内反小趾は、

  • まだ痛くない
  • まだ困っていない

からこそ、

最も見直しやすいタイミングでもあります。

小指を見る前に、

  • 足全体
  • 立ち方
  • 使われ方

を見る。

これが、

将来の足を守る唯一の近道です。

次に読むべき記事

「子どもの足が外側で使われているかもしれない」

そう感じた方は、まず全体像を整理してください。

▶︎ 【医療監修】内反小趾はどうすればいい?──迷った人のための判断ガイド

また、

内反小趾が他の変形と同時に起きやすい理由は、

構造的につながっています。

▶︎ 【医療監修】屈み指・寝指・内反小趾はなぜ同時に起きやすいのか

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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