足指ドクターによる解説
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YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗
足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、YOSHIRO SOCKS・ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。MRC認定歯科医院の顧問の経歴もあり。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。東京大学石井直方名誉教授の弟子でもある。
はじめに
はじめまして、理学療法士の湯浅慶朗です。私はこれまで25年以上にわたり、外反母趾や足のトラブルに悩む方々が「手術やクスリに頼らず、できるだけ自宅で簡単に治せる方法」を追究し続けてまいりました。結果が出るリハビリだけを求め、地道に研究を重ねてきた末、導き出した結論は「外反母趾は筋力低下が原因であり、それを補うリハビリと習慣改善を行えば、意外なほど簡単に痛みを軽減できる」ということです。
本記事では、私が長年の臨床・研究の中で培ってきた外反母趾改善の理論と、自宅でできる具体的な対策法について詳しく解説いたします。実際に病院で「手術以外に方法はない」と宣告されながらも、自宅での正しいリハビリと生活習慣の改善に取り組み、痛みがなくなるばかりか、足の変形まで回復していった方々を数多く見てきました。
今現在、外反母趾による痛みに悩み、半ばあきらめかけている方も、ぜひ最後までお読みいただき、明日からのケアを始めてみてください。きっと身体は応えてくれるはずです。
外反母趾を自宅で改善させた方の一例
まずは、自宅でケアを実践し、生活習慣を変えるだけで外反母趾を治した方の一例を見てください。病院では、手術しかないと言われた方ばかりです。足の形が変わっただけでなく、痛みもなくなり、姿勢や歩き方もキレイになりました。
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「骨が変形しているのに、どうして?」と思われるかもしれません。しかし、骨は筋肉や靭帯で支えられているので、その筋肉や靭帯が弱くなると、正しい形の状態で骨を支えられなくなるだけなのです。つまり、足の筋肉が弱くなることで外反母趾になるということなのです。
1.外反母趾は「自宅で治す時代」になった背景
なぜ手術や痛み止めからの脱却が可能なのか
外反母趾の歴史を振り返ってみると、ヨーロッパやアメリカを中心に、手術やインソール(足底板)、テーピングなどが主流の治療法として長く行われてきました。手術法だけでも100以上の種類があるとも言われています。しかし、それらは「根本原因を改善するというよりも、対症療法的な要素が強い」のが実情です。
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現在では、足部のアーチを維持する筋力や足指の機能を回復させることが、外反母趾の予防・改善にきわめて重要であることが分かってきました。これは世界各地の研究、そして私自身が25年以上の臨床経験の中で確信していることでもあります。
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手術で形がまっすぐになっても、親指の機能は取り戻せません。親指が機能しないと、カラダのあちこちに支障が出る可能性が高くなります。
私たちの足は靴に“振り回されて”きた
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日本では1960年代後半からハイヒールが流行し始め、女性の間で外反母趾が増加していったという経緯があります。しかし近年では、若い男性にも外反母趾が増えています。この背景には、足に合わない靴や履き方の誤り、さらには足指の機能低下によって引き起こされる筋力低下や生活習慣の問題が絡んでいます。
こうした事実が明らかになるにつれ、靴選びやテーピングだけでは不十分だという認識が徐々に広がり、「足指の筋肉を正しく使えるようにする」という新しい潮流が確立されてきました。今や外反母趾は、病院やクリニックだけの対策に頼らず、自宅でのケアと習慣改善によって回復を図る時代へと移り変わりつつあるのです。
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靴や靴下さえ履かなければ、外反母趾にはなりません。でも現代ではそうはいかないので、ちょっとした工夫が必要なのです。
2.外反母趾とは何か?――定義と症状のメカニズム
外反母趾(Hallux Valgus)の定義
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外反母趾(Hallux Valgus)は、親指の付け根が外側に曲がり、ねじれを伴う有痛性の疾患を指します。日本整形外科学会のガイドライン(2014年制定)では、親指の付け根(第1中足趾節関節=基節骨と中足骨の関節)の角度が20°以上になり、痛みを訴える場合に外反母趾と診断されることが多いです。
発生頻度と重症度
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• 軽度:HV角が20°~30°
• 中等度:HV角が30°~40°
• 重度:HV角が40°以上
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HV角はレントゲンで判断するので、皆さんは判断する時には「外反母趾チェックシート」を使ってください。
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外反母趾は足部の疾患のなかで最も発生頻度が高いとも言われ、年齢層や性別を問わず症例が増加しています。早い場合は3歳児ごろから発症すると報告する研究は、私の行った保育園調査でも明らかになっているので、子どもの足にも十分注意を払う必要があります。
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5歳になると外反母趾の割合が20%にもなります。これははだし保育を実践している保育園の実情です。
痛みの本質は“骨”ではなく“滑り”の問題
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「外反母趾=骨が変形する病気」と考えられがちですが、実際のところ骨そのものに大きな問題があるのではなく、骨を支えている筋肉や靭帯の機能不全が根底にあります。親指の付け根に痛みや腫れ、炎症が起こるのは、多くの場合、「正しい足指の機能が失われて、靴の中で足が滑り、圧迫や摩擦を繰り返す」ことで筋肉が炎症を起こすためです。
外反母趾の痛みは靴の履き方が原因であることが多い
靴の幅が広いことも外反母趾の原因になることもある
3.外反母趾の本当の原因は「筋力低下」にある
3つのアーチが正常ならば外反母趾は起こりにくい
ヒトの足には、片足で28個もの骨が存在し、それらが強靭な靭帯や筋肉によって連結され、3つのアーチ(内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ)を形成しています。これらのアーチはカメラの三脚のようにバランスを保ちながら、歩行や立位時に体重を支えています。
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健康な足では、横アーチが維持され、第1~第5中足骨が横に広がりすぎないように(開帳足にならないように)踏ん張ることができます。
中足骨を支える「背側骨間筋」の働き
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足指の筋群のなかでも、背側・底側骨間筋は非常に重要です。これは中足骨を左右から支え、足の幅が広がりすぎないように保つ働きを担っています。
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しかし、足趾機能不全や足指変形があると、この背側骨間筋の筋力が低下し、横アーチが崩れて開帳足になってしまいます。
開帳足が母指内転筋を伸ばし、親指を内側に引っ張る
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足幅が横に広がると、小指の根元から親指の付け根にかけて伸びる母指内転筋(ぼしないてんきん)が引き伸ばされる形になります。
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伸ばされた筋肉は元に戻ろうとする力が働くため、親指が小指側のほうへ引き寄せられるのです。これこそが外反母趾を進行させる本当の理由であり、骨が勝手に変形しているわけではありません。
4.足指変形と足趾機能不全が外反母趾を引き起こすメカニズム
外反母趾の原因を「骨の変形」という表面的な見方だけにとどめてしまうと、改善の糸口が見つかりにくくなります。筋力低下という“根本原因”に注目することで、外反母趾の改善策が明確になるのです。以下の2つのパターンが、最も代表的な外反母趾発生のプロセスと言えます。
足指変形(浮き指・屈み指)→足部の筋力低下(主に骨間筋)→開帳足→母指内転筋が伸長→親指が内側に引っ張られる→外反母趾
足趾機能不全(グー・チョキ・パーができない)→足部の筋力低下(主に骨間筋)→開帳足→母指内転筋が伸長→親指が内側に引っ張られる→外反母趾
上記いずれの場合も、最終的には「横アーチの崩れ」による開帳足が生じ、それによって親指が内側に強く引っ張られ、外反母趾へ進行していきます。特に、浮き指やかがみ指(屈み指)といった足指変形が存在する場合、背側骨間筋をはじめとする足指の筋肉が十分働かなくなり、この連鎖反応が起こりやすいのです。
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親指にアプローチしても外反母趾が改善しないのは、親指の問題じゃないからです。
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このメカニズムは、2014年2月に理学療法ジャーナルに私の執筆した「外反母趾の機能解剖学的病態把握と理学療法」という特集記事が掲載されて以来、靴医学会や足の外科学会でも大きな反響を呼び、今ではこのメカニズムが医学の中では新たな原因として全国に広がっています。
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自慢じゃないけど、自慢だよ。
5.外反母趾を悪化させる足指変形のチェック方法
浮き指
足指が地面から浮いた状態で、立った時に指が床に接地していないものを指します。
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正面から見て爪が見えない場合
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横から見て指が浮いている場合
かがみ指(屈み指)
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正面から見たとき、爪の向きが下向きになっている状態です。指の第一関節や第二関節が曲がり、床をしっかり踏めていないことが多いため、靴の中で前滑りを起こしやすくなります。
足趾機能不全(グー・チョキ・パーができない)
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• パー:足の指と指の間に手の人差し指が入るくらい開き、30秒以上キープできるか
• グー:手の指でグーを作るように、足の指をしっかり曲げられるか
• チョキ:親指と他の指を分けられるか
これらがスムーズに行えず、意識してもなかなか動かせない場合は、足趾機能不全が起こっている可能性があります。
6.外反母趾を予防・改善するための生活習慣とケア
外反母趾を根本的に解消していくうえで、日頃の生活習慣や靴の履き方、足の使い方が重要なポイントになります。
6-1.靴選びと履き方の基本
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つま先に1cmほどの余裕を持たせましょう
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ヒモを通す穴は5つ以上のものを選びましょう
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かかとは硬いものを選びましょう
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靴がねじれないものを選びましょう
• サイズ感のチェック:小さすぎる靴はもちろん、幅が広すぎる靴も足が靴内で滑ってしまう原因になります。
• 紐やベルトの固定:スニーカーなど靴紐がある場合は、足首から甲にかけてしっかり締め、足指が必要以上に前へ滑らないようにしましょう。
• かかとのホールド:かかとが浮きやすい靴は、足指でつかむ力が低下していれば足がずれてしまい、横へのぶれが生じやすくなります。
6-2.日常的な足指エクササイズ
• グー・チョキ・パーを意識したトレーニング
• タオルギャザー(床に置いたタオルを足の指でつかんでたぐり寄せる)
• つま先歩き(足指の先だけで歩く)
こうした簡単なエクササイズを、習慣として毎日数分でも行うことが大切です。足指の筋力が少しずつ回復してくると、外反母趾だけでなく、冷えやむくみの改善にも役立つケースがあります。
6-3.歩き方の見直し(小股で歩く)
小股歩きの癖をつけるには、まず後ろ向きに歩いてみること。自然と歩幅が小さくなり、足指を使って床を蹴って歩く感覚がつかめたら、そのままの歩幅と速さで前向きに歩きます。それが小股歩きを体に覚えさせる秘訣です。
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着物を着て、膝下を使って歩くような感覚といえば分かるでしょうか。もしくは家の中でフローリングの音がしないように歩いてみてください。自然と小またで足裏全体を使った歩き方になるはずです。その歩き方を毎日5分続けると、自然と足裏の筋肉がつき、歩くバランスが改善。健康ですてきな歩き方になりますよ。
7.自宅で取り入れる具体的な方法① ひろのば体操
「ひろのば体操」は、私が長年の臨床経験を通じて考案し、改良を重ねてきた足のストレッチ&エクササイズ法です。自宅で簡単に取り組めるため、外反母趾はもちろん、足指変形やむくみ、冷えなどの改善に効果が期待できます。
「ひろのば体操」に関しては、関連書籍や動画も多数出ています。毎日のルーティンに組み込みやすい簡単な動きが中心なので、ぜひ無理のない範囲で取り入れてみてください。
8.自宅で取り入れる具体的な方法② YOSHIRO SOCKS
もう一つのアプローチとしておすすめしているのが、「YOSHIRO SOCKS」という矯正靴下の活用です。これは、足指の独立性を高め、自然に足裏の筋肉を使える状態へ導くように設計された特殊なソックスです。
YOSHIRO SOCKSの特徴
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• 指先が分かれた構造:足指が一体化している靴下と違い、各指が独立して動くため、足指機能の回復を促しやすい。
• 足裏のアーチサポート:足裏へのフィット感が高く、浮き指やかがみ指の改善をサポートしてくれます。
• 滑りにくい素材・設計:靴を履いたときも中で指がずれにくいのが特徴です。
臨床データ(科学的根拠/エビデンス)
実際に、外反母趾や内反小趾、かがみ指、浮き指といった足指変形の方がYOSHIRO SOCKSを8週間ほど履いた結果、外反母趾角が平均6.8°改善、内反小趾角が平均19.8°改善したという臨床試験データもあります。
外反母趾角
開始時の外反母趾角は19.1°
8週間後の外反母趾角は12.3°
8週間目の平均値は、開始時と比べて、外反母趾角が6.8°改善。外反母趾角改善の作用が確認されました。
※開始前と8週間目の平均値の差
※グラフは臨床試験における平均値の推移
※結果には個人差があり、100%の結果を保証するものではありません。
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9.自宅で取り入れる具体的な方法③
靴紐を正しく通す
靴ひもには丸ひもと平ひもがあり、丸ひもは点で甲を押さえるのに対し、平ひもは面でしっかりとホールドするため安定感があります。材質は化学繊維と純綿に大別され、化学繊維は伸縮性がある一方で固定力が弱く、純綿は伸びにくく固定力が持続し、耐久性にも優れています。
靴ひもは靭帯のような役割を果たし、伸びると足が靴内で滑り、指の変形を招く恐れがあります。特に外反母趾の方には、1〜3ヶ月おきに伸びにくい純綿の靴ひもへ交換することをおすすめします。
ひもは立った状態でしめる
結び方はいろいろありますが、今回はウォーキングのための「オーバーラップ法」を紹介します。ハト目(靴の紐穴)の表面から裏面に通すやり方です。最後の足首に近いハト目は、裏面から表面に通します。できるだけ左右均等になるように注意しながら結びます。結ぶ際は、立った状態(体重をかけた状態であれば座っていても大丈夫)で誰かに締めてもらうのが理想ですが、一人だったら最後のハト目だけでもしっかりと締めてください。
10.自宅で取り入れる具体的な方法④
インソールに豚革を貼る
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化繊やツルツルした革などの滑りやすい素材は、インソールに不向きです。実際に靴の中敷を外して靴下のまま上を滑らせてみると、ほとんどの場合はスルスルと足が動いてしまいます。一方、シボと呼ばれる肌目がある豚皮の表皮は摩擦が生まれやすく、足が滑りにくいのが特徴です。足が滑ると指の変形や開帳足・外反母趾につながるため、インソールは形状だけでなく表面素材にもこだわることが大切です。
豚皮インソールの作り方
こちらの動画では豚皮を使ったインソールのカスタマイズ方法について説明しています。ご参考になれば幸いです。
定期的な交換を
豚皮も使い続けると表面がツルツルして足が徐々に滑るようになります。できれば6ヶ月に1度は豚皮を張り替えるようにしてみてください。豚皮のおもて面とうら面がありますが、基本的にどちらを表面にしても構いません。スエード面は起毛しているので滑り止め効果は非常に高いのですが、靴を履くときに履きにくくなるため、靴の履き口が広ければスエード面を表面にすることをおススメします。
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