五本指靴下は開帳足になる?科学的に検証したYOSHIRO SOCKSの効果とは

足指ドクターによる解説

YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗

足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、YOSHIRO SOCKS・ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。MRC認定歯科医院の顧問の経歴もあり。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。東京大学石井直方名誉教授の弟子でもある。

目次

はじめに

YOSHIRO STUDIOには「YOSHIRO SOCKSを履くと開帳足になるのではないか?」 という疑問を持つ人からの問い合わせが多数ありましたので、このような懸念に対し、私たちは科学的根拠に基づくデータと実験結果をもとに回答を行っています。

まず、開帳足とは、横アーチ(足の横方向のカーブ)が崩れ、足幅が広がる現象を指します。一般的な五本指靴下は指の間に生地が挟まることで、物理的に足趾を外側に押し広げる力が働きます。そのため、「五本指靴下を履くと開帳足になるのでは?」という疑問が生まれるのは当然のことです。

しかし、実際のところ、「五本指靴下を履いたことで開帳足になった」という科学的データや研究結果は存在しません。確かに五本指靴下は、足指を分離する構造を持つため、履いたときに物理的に指が広がる感覚を持つことがあります。この特性が、「足幅が広がる=開帳足になる」と考えられる原因の一つです。しかし、これはあくまで仮説であり、科学的に証明された事実ではありません。

豆知識

一般的な五本指靴下の生地の厚みは約2mmとされており、指間が合計すると約1.6cmも広がる計算になります。ちなみにYOSHIRO SOCKSは生地の厚みが0.5mmで、指間は合計しても約0.4cmにしかならない。

しかし、YOSHIRO SOCKSは通常の五本指靴下とはまったく異なる構造を持っています。そこで、実際にYOSHIRO SOCKSを履いた際の足の変化を科学的に検証しました。

 

YOSHIRO

足指グッズなどで、ただ単純に指を広げるだけだと開帳足になる可能性は否めません。そこが落とし穴です。

YOSHIRO SOCKSを履いた際の足幅の変化 – 科学的データ

YOSHIRO STUDIOでは、YOSHIRO SOCKSを履いた人の足幅の変化を長期的に測定し、その効果を分析しました。

 

YOSHIRO

2020年に医療機関で調査した時のデータです。40名を対象としたデータであり、統計的な信頼性も高いことがポイントです。

調査方法

• 被験者:男女40名

• 測定期間:6ヶ月後・1年後2年後

• 測定項目:足幅(mm)、足長(cm)

測定結果

データから明らかになったのは、YOSHIRO SOCKSを履き続けた被験者の足幅が徐々に狭くなっているという事実です。つまり、開帳足が進行するのではなく、むしろ改善する傾向があるということが確認されました。

特に、初めに開帳足の傾向があった人ほど、2年後には足幅が平均4.5mm(最大12mm)狭くなっていたという結果が得られています。これは、YOSHIRO SOCKSの機能が足指の本来の動きを取り戻し、適切に横アーチをサポートすることを示しています。

YOSHIRO SOCKSを履くと足指が広がるため、一時的に開帳足のように見えるかもしれませんが、長期的な視点で考えれば、筋力が向上することで開帳足が改善していることが分かりますよね。

 

YOSHIRO

「どのようにして足指を広げるのか」というのがポイント(企業秘密)です。一般的な5本指靴下であれば開帳足になるのは当然かもしれません。

YOSHIRO SOCKSが開帳足を防ぎ、改善する理由

では、なぜYOSHIRO SOCKSを履くことで足幅が狭くなり、開帳足が改善するのでしょうか?その理由は、従来の五本指靴下とは異なるYOSHIRO SOCKSの設計にあります。

 

YOSHIRO

企業秘密なので詳しくは話せませんが、市販の五本指靴下と設計が全く違うことは履くと分かります。

1. 足指の独立した動きを促す構造

一般的な五本指靴下は、指の間に生地が入り込むことで指を外側に広げる力が働きます。しかし、YOSHIRO SOCKSは糸の張力を利用して指を広げているため、足指を適切に動かすことをサポートする設計になっています。そのため、履いて歩くことで足指が自然に使われ、筋肉のバランスが整うのです。

 

YOSHIRO

厚みのある靴下は、足裏のメカのレセプターの機能を発揮できないこともデメリット。そのためYOSHIRO SOCKSはできるだけ裸足感覚に近い厚み(0.5mm)に設定しています。

2. 足趾のグリップ力を高め、横アーチを回復

YOSHIRO SOCKSは繊維が細いため、生地にした場合に太い繊維(綿やシルクの単糸や双糸)よりも面積あたりの接点が多くなり(表面密度が他の生地の約10倍)、摩擦力が高くなります。微細な凹凸によって大きな摩擦力が発生するため、「靴」や「靴下」の中で足が滑りにくく、従来の繊維では得られない強いグリップ力が生まれます。

そのため、足趾で地面をしっかりとつかむ動作を促します。これにより、足の筋力が徐々に向上し、横アーチを支える力が強まります。結果として、開帳足の進行を防ぐだけでなく、横アーチを正常な状態に戻すことが期待できます。

 

YOSHIRO

綿やシルクは滑りやすいので、足指が変形しやすく、逆に開帳足になる危険性があります。ココがYOSHIRO SOCKSと大きく違うところです。

3. 歩行時の足の使い方が変わる

市販の5本指靴下
YOSHIRO SOCKS

従来の五本指靴下を履いて歩くと、指が無理に広がりやすくなるため、横アーチの崩れが助長される可能性があります。しかし、YOSHIRO SOCKSは、履いた状態で歩くと足指を適切に使うことができ、自然なアーチを維持しやすい設計になっています。

結論:YOSHIRO SOCKSは開帳足を防ぎ、足幅を狭くする

結論として、一般的な五本指靴下は開帳足を助長する可能性があるものの、YOSHIRO SOCKSはむしろ開帳足を改善し、足幅を狭くする効果があることが科学的データによって明らかになりました。足幅が狭くなるということは、外反母趾も改善することと比例します。以下の写真のように外反母趾が改善しているのを見ると、その効果は一目瞭然です。

スクロールできます
外反母趾が改善①
外反母趾が改善②
外反母趾が改善③
外反母趾が改善④
外反母趾が改善⑤

YOSHIRO SOCKSは、単なる「五本指靴下」ではありません。足指の本来の動きを取り戻し、健康な足へと導くための機能を持つ靴下です。

もし、「五本指靴下は開帳足になるのでは?」と疑問をお持ちの方がいたら、実際のデータをもとにYOSHIRO SOCKSの効果を知っていただきたいと思います。

開帳足や足のトラブルで悩んでいる方は、ぜひYOSHIRO SOCKSを試してみてください!

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