足指ドクターによる解説
YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗
足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、YOSHIRO SOCKS・ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。MRC認定歯科医院の顧問の経歴もあり。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。東京大学石井直方名誉教授の弟子でもある。
はじめに
本気でやれば、お金をかけずに歯並びが良くなる、足からの姿勢咬合(HIRONOBA-METHOD)を8年ぶりにブログで公開予定にしています。
・足指→姿勢→咬合のつながりを解剖学的・運動学的・物理学的に知りたい
・本格的にフットケアセンターを開設したい
・咬合について医学的観点から詳細を知りたい
一般の方にとっても、以下のメリットがあります。
・顎関節症が治らない
・子どもの歯並びが気になる
・噛み合わせが悪い
・お口ポカンが気になる
・滑舌が悪い
・子どもの虫歯が気になる
・歯周病が治らない
基本的にお金をおかけずに治すことをモットーにしています。
なので、歯科医師・歯科衛生士の方が学んでもビジネスにはなりません。
本質を知ることはできるので、これまでの歯科医療に疑問を持った人には最適だと思います。
これまで他の足や姿勢や咬合についてのセミナーを受講したけど、こんな悩みがありませんでしたか?
- しっくりこない
- 明確な基準がない
- エンドポイントはどこだ?
- 解剖学的ではなかった
- よくわからなかった
- 足指が曲がると姿勢が悪くなって、それが口呼吸が歯並びが悪くなる、という説明しかない
- 姿勢分析を勉強したけど咬合とつなげられない
- 咬合から姿勢を変えるセミナーだった
- 足だけのセミナーだった
- 姿勢だけのセミナーだった
2008年〜2018年までの足からの姿勢咬合セミナー(HIRONOBA-METHOD)で300医院以上の指導を行ってきましたが、、3日間完結型なこともあり、全てをお話しすることができませんでした。今回のブログでは、全ての知識と技術を公開したいと思います。
本質を知る予防歯科
MRC認定歯科医院元顧問が教える“足からの姿勢咬合”
小児矯正(MRC)システムでは6歳頃から矯正をスタートし、小さいころから、舌の動きや飲み込み方、呼吸を正しい方法に導き、お子様ごとに異なる正常な発育・成長・免疫獲得を目指します。 個々の成長に合わせて顔や顎の発育を促すことで、結果として歯並びも改善していくというシステムを導入した歯科医院です。
一般的に歯並びを悪くする原因が「口呼吸」や「低位舌」と言われています。結論から言えば、これは間違いです。歯並びが悪くなるのは歯が並ぶためのあごの骨が小さいことにあります。正しい骨の成長であれば、あごの骨はすべての歯が並ぶために必要な大きさまで成長します。
しかし残念なことに、多くの子どもたちは「あること」が原因で、あごの成長が妨げられてしまいます。そのため、ほとんどの歯科医院ではあごの拡大装置を使って、歯を並べるスペースを作っていきます。ところが不自然に広げられたあごは「もっさり」とした顔貌に変化し、姿勢が悪くなるたびに「噛み合わせ」がズレるという現象が起こってしまいます。
マウスピース型などの矯正装置を使って歯列矯正を行っても、歯列矯正に時間がかかりすぎたり、すぐに後戻りを起こしたり、口腔機能訓練を行なっても口呼吸や低位舌が改善しないという経験をした方も少なくはないと思います。歯のことは歯科分野ではあるものの、その根本的なあごの成長は医科分野という、なんとも複雑な問題です。
口腔機能に関しては、歯科だけではなく、医学的視点も必要です。適切な成長を促進するためには、足指・足・靴・インソール・姿勢など、複数の要因が関与します。そのため、矯正治療を行う際には、歯科医療だけではなく、医科(足指)の専門家とも連携し、包括的なアプローチが求められます。このように、顎の成長と歯列の問題は、歯科と医科の両分野にまたがる複雑な課題であり、総合的な治療アプローチが必要なのです。
不良姿勢による睡眠態癖・TCHにも対応
また不良姿勢はブラキシズム・睡眠態癖・歯列接触癖・下顎の偏位を引き起こすこともあり、顎関節機能障害の原因にもなります。理想的な足指と姿勢は下顎を本来の位置に戻し、顎関節の機能を取り戻します。大人~子供まで幅広く対応することができ、よりラクに改善することができます。
足指と姿勢と噛み合わせの繋がりを、理論と実践を交えながら実演し、その問題解決法を伝授。これまでの治療法では解決し得なかった問題の解決の糸口になると思います。スタッフのブランディング化を中心として、収益を確保しながらトレーニングを行うためのカウンセリング法や、周知させるためのテクニックなどもお伝えしていきます。自費診療率の向上にもお役立て下さい。
より深く、さらに詳しく
2016年まで行ってきた足からの姿勢咬合セミナー(HIRONOBA-METHOD)では、様々なしがらみでお話しできなかった歯列矯正の本質の部分を、遠慮なくお話しさせて頂きます。事前にパソコン操作や写真撮影を学習して頂きますが、どなたでも簡単に始めることができます。現在行っている歯列矯正(ビムラー・MRC・プレオルソ・インビザラインなど)に併用することにより、さらにラクな歯列矯正や、後戻りしにくい治療を行うことができます。
歯科分野の根本的解決
足指からの姿勢トレーニングを取り入れた歯列矯正治療法は、噛み合わせや歯列不正の根本治療となり、さらには後戻りの原因を排除することで、様々な症状の根本的解決を図っていきます。
究極のオリジナル姿勢分析・機能解析・カウンセリング法
足や姿勢が分析できても、いざそれを診療の中で歯科疾患と結びつけて話をしようとすると、うまく説明できない方がほとんどではないでしょうか。「足指が変形しているから」「姿勢が悪いから」の一言で済ませていませんか?
対象疾患
足からの姿勢咬合セミナー(HIRONOBA-METHOD)では、以下の症状について「足指・姿勢」とリンクさせて生理学・解剖学的に詳細に説明していきます。これらの症状は全て「結果」であって、「原因」ではないため、口腔に対するアプローチをしてほとんど効果を示さないのです。口腔・歯列を体の一部として捉え、「原因」に適切なアプローチを施すことで、自然に解決することを知っていただければと思います。
口呼吸
低位舌
舌癖
TMD
過蓋咬合
反対咬合
狭窄歯列
オープンバイト
歯根破折
歯周病
ブラキシズム
TCH
睡眠態癖
頬杖
指しゃぶり
こんな悩みを抱えた方に最適です
甘いものを食べていない、毎日歯を磨いているのに虫歯になる。
口腔機能訓練をしているのに口呼吸や低位舌が改善しない。
トレーナーや拡大装置を使用して矯正しているけれど後戻りをする。
矯正治療をしたけれど何年か経つとまた歯並びが悪くなってきた。
姿勢が悪いとなぜ過蓋咬合・反対咬合・狭窄歯列などになるか分からない。
睡眠時無呼吸でマウスピースを作成したけれど改善しない。
歯ぎしりや噛みしめの原因を姿勢の観点から知りたい。
姿勢分析をしても歯並びと結びつけることができない。
足指の体操をしても足指変形や姿勢が改善しない。
拡大装置やトレーナー、口腔機能訓練を使わない歯の矯正方法を知りたい。
MRC認定歯科医院元顧問が教える足からの姿勢咬合
の評判を見る
姿勢-咬合とは
(一般的な予防歯科)
原因のほとんどが乳幼児期に限定
乳児の頃からの授乳の仕方や、離乳食の与え方、食べさせる時の姿勢や普段の生活の中でのお子さんの遊ばせ方等、様々な要因が絡み合って起きうる発育不全(口腔機能発達不全)が歯並びが悪くなる原因だと言われています。そんなことはありません。原因は至って単純ですので、赤ちゃんの頃から気をつけることもたった一つだけで良いです。
原因ではなく「結果」に集中アプローチする
子供のころから口腔機能を発達させ、成長発達させることを目指しているため、必然的にMFTでお口周りの筋肉や舌の動きを改善・トレーニングを行うことに集中していきます。実際にMRC認定医院で働いていましたが、治ったという症例はありませんでした。最終的にあごの拡大装置を使うことになり、何のためのトレーニングだったのか疑問に感じるご家族の方もいらっしゃると思います。現状での歯科でのアプローチ範囲は非常に狭いものとなっています。
姿勢に変化がなく再発率が高くなる
口腔機能だけに集中してアプローチをしても、姿勢自体に変化は見られないため、矯正の後戻りが起こりやすくなります。姿勢にアプローチをする歯科医院もありますが、ぱっと見の姿勢だけ(背筋を伸ばすとか)変えても、本質は変わらないので、口腔機能の発達には程遠いです。
足からの姿勢-咬合とは
(HIRONOBA-METHOD)
原因が乳幼児期〜青年期までと幅広い
口腔機能発達不全の原因が赤ちゃんの時期だけに限定されておらず、幅広い視点から考察されています。歯並びが悪くなる原因が、一般的な歯科の考え方とは全く異なります。「?」はセミナーでお話しします。
結果ではなく「原因」に集中アプローチする
姿勢変化によって口腔機能低下が起こっているため、足指から姿勢にアプローチして口周りの筋肉を正常化することが、足からの姿勢咬合セミナー(HIRONOBA-METHOD)の基本的な考え方です。
理想的な姿勢に改善するので再発率が低い
口腔機能だけでなく、多くの原因に集中してアプローチを行うので、理想的な姿勢に改善し、矯正治療がスムーズかつ、後戻りが起こりにくくなります。小児期の矯正であれば、トレーナーや拡大装置、口腔機能訓練なしで歯並びが良くなっていきます。医学的に言えば「正常なあごの発達を促すことができる」です。
歯並びや噛み合わせが悪くなりやすい姿勢の特徴
足からの姿勢咬合セミナー(HIRONOBA-METHOD)の一部を紹介したいと思います。理論的な部分の詳細はセミナーでお伝えしていきます。
理想的な姿勢
理想的な姿勢(ニュートラルポジション)であれば、顎がズレることもなく、正しく顎が成長していくため、歯並びや噛み合わせが悪くなることはありません。
猫背の人は下の顎が後退する
例えば、わざと背中を丸めて顎を前に突き出してみてください(いわゆる猫背で前を向いた状態)。下の顎は筋肉によって後ろに引っ張る力が働きます。つまり、猫背の人は下の顎が後退して出っ歯(上顎前突)になりやすいのです。
反り腰の人は下の顎が前進する
逆に、背中を反らせて顎を引いてみてください(いわゆる反り腰で前を向いた状態)。今度は下の顎が前方に押し出されます。つまり、反り腰の人は受け口(下顎前突)になりやすいのです。
オープンバイト(開口)も姿勢が原因
こうした顎の位置が変化することで、口呼吸や低位舌を引き起こしているのです。一般的な歯科の考え方(口呼吸や低位舌が歯並びを悪くする)とは異なることがわかると思います。口腔機能の低下は、乳幼児期によって起こるだけではありません。児童期にも青年期にも多くの原因で起こることがあります。
どうすれば姿勢が良くなる?
逆立ちするとき、手の形はどうしますか?手の指を大きく広げ、まっすぐ伸ばしているはずです。指を広げて伸ばし、地面をつかむことで上体のバランスが保てるのです。足指もしっかり広がって伸びている状態であれば、最も無理のない体勢で、まっすぐにバランスよく立つことができます。詳しくは「Hand -Standing理論」を参照してみましょう。
足指が地面についていないと猫背や反り腰になりやすい
足指力のない人は踵重心になりやすいので、姿勢が猫背や反り腰になってしまいます。
足指が写っている人は姿勢が良い
足指力がある人は足指がはっきりと写っています。踵重心になることがないので理想的な姿勢を保つことができます。※足指が写っていれば良いというわけではありません。
つまりは足指力が良くなると歯並びが良くなる?
足指の改善例
姿勢の改善例
歯並びの改善例
極論、子どもの歯列矯正に拡大装置や口腔機能訓練は必要ありません。
トレーナーや拡大装置を使用して無理に歯科矯正をしても、人間の正常な骨成長を促すことにはなりません。そして口腔機能訓練も必要ありません。ましてや口腔機能訓練をしても正しいあごの成長を促すことはできません。口腔機能から離れて人間発達学を学べば、口の中だけを見ていても口腔機能の問題は解決しないことが理解できるはずです。下の写真は6歳の時に矯正が必要と言われた子の写真です。
MRC認定医院で「狭窄歯列」と診断され、拡大床+トレーナーの治療が必要とのことでした。本人はどちらもやりたくないということで、「足指へのアプローチ」のみを徹底して行いました。特別なトレーニングや運動はしていません。どうすればきれいに歯が並ぶのか、本質を知っているからこそ、自信を持って一つのことだけに集中しました。アゴは細いままですが、歯はキレイに並びます。
本質を知らなければ、あれこれと治療や訓練に時間とお金がかかってしまいます。また、娘は乳幼児の頃から食事中のスプーンの共有や口移しなどは普通に行なっており、1〜2ヶ月に1回程度の歯磨きしかしておりませんが、虫歯もできたことはありません。子どもの口を育てることは大切ですが、口を育てるためには「姿勢」や「足指」は切っても切り離せない関係にあるのです。ちなみに私と妻は歯並びが悪いですが、遺伝で歯並びが悪くなることはありませんでした。
私自身、理学療法士として300以上の歯科医院の矯正治療に10年以上携わってきました。口腔筋機能療法などを取り入れているMRC認定の歯科医院でも、最終的には「拡大装置」などを使用して無理やり顎を広げていきます。それでもダメな場合には抜歯などを行うことが現実です。予防のために幼い頃からあれこれ実践しているはずなのに、結局は矯正装置が必要になるって変じゃないですか?
本来の人間としての正しい成長発育を促していけば、歯はきれいに並ぶようにできています。正しい成長発育のために必要なことは至ってシンプル。原因と結果を明確に知ること、基準とゴールを明確に設けていくこと。そして、ひろのば体操だけが、足からの姿勢咬合セミナー(HIRONOBA-METHOD)ではないことを学んでいただければ幸いです。
食事も大きく関係している
「足と姿勢の専門家」ということもあり、食事に関してお伝えする機会がありませんでした。しかし、カラダを成長させていく上で大切なのは食事です。ただ、一般的に歯科医院で指導している以下ような内容は必要ありません。というより、あまり意味がありません。
・具材を大きく切る
・食材の組み合わせ
・床に足をつける
・よく噛む
・甘いものはダメ
・野菜から食べる
・バランスの整った食事
・同じ器で食べ物を食べ回さない
・同じコップで飲み物を飲み回さない
・同じスプーンを使わない
・箸、フォークで食べ物を他人に与ない
・日々のブラッシングを徹底する
・歯間ブラシなども活用する
・こまめな水分補給を行う
・糖分の摂取を控える
・歯科医院での定期的なメンテナンス
教科書にはそう書いてあるので仕方がないのですが、医療は一度くらい疑うべきです。そして検証してみると、予想外の結果が生まれます。食事で大切なのは「いかに血液の質をキレイにするか」です。
カラダを作るのは食事ですが、その食事を分解して全身の細胞に届けているのは血液です。その血液の働きが正常でなければ、虫歯にもなるし、顎も成長しにくくなります。血液の質は「位相差顕微鏡」で知ることができ、良いか悪いかは一目瞭然です。
血液の質をキレイにする方法は、案外カンタンなのですが、それを知っている歯科医師の人が少ないというのも事実です。分子栄養学も大切ですが、それほどシビアにならなくても、人の健康は案外カンタンにできるものです。