足指ドクターによる解説
YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗
足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。
骨盤から下の写真の撮り方
骨盤から下の写真は、O脚やX脚の判別だけでなく、脚の長さの左右差を知ることができます。そのため、どちらの脚がO脚が進行しているのか、どちらに骨盤が倒れているか、この痛みはどこからきているのかなどを知ることができます。この骨盤から下の写真なしでは、足→姿勢→咬合を説明できないほど重要なものになるので、ぜひマスターしてください。分析方法については別の記事で紹介したいと思います。
撮影前に注意すること
・カメラの設定で「グリッド線」を出しておくこと
・初心者の人は「AUTO」モードで撮影する
・シャッター速度は1/125秒〜1/500秒(やや早い)にすること
・絞り値(F値)はF8〜F11(全体にピントを合わせるため)にすること
・部屋を明るくしておくこと
写真を撮るときの立ち方については、以下の記事を参考にしてください。
姿勢の写真
まずはカメラの位置を設定しましょう。マットの中心線の延長線上に、カメラのレンズがくるようにしてください。基本的に被写体に対して「水平・垂直」を心がけてください。ここまでは姿勢写真と同じです。
次にカメラの高さの設定ですが、カメラの延長線上に「膝の中心」がくるようにします。少し低めなので、私はいつも手持ちで撮影しています。
カメラの水平器の線と、グリッド線を確認します。
次に背景にある「水平なもの」と「垂直なもの」を見つけ、カメラのグリッド線に対して水平・垂直になっているかを確認しましょう。グリッド線に対して斜めに写っている場合は、カメラが水平垂直になるように設定しましょう。そしてレンズの中心に「膝の中心」がきていることを確認します。
成功例
骨盤から下が水平・垂直に撮れていれば成功です。マットの垂直線・水平線にも注意を払いながら撮影をしましょう。
まとめ
専門家の人も、そうでない人も、この記事を読んで「正しい写真撮影の方法」を知ることで、本当に効果がある治療なのかを見極めることができます。
姿勢分析をしているクリニックや整体院などの比較写真においても、同一条件でなかったりと、きちんとした基準での姿勢写真が撮れていないことがわかります。足の向きが違ったり、足が開いていたり閉じていたり、カメラの向きが下向きだったり。本当に姿勢が変化したか疑わしいものや、ごまかして変化があったように見せている写真もあるので注意が必要です。