西日本新聞の誌面に、弊社代表の湯浅慶朗の足育の連載が掲載されました!第第21回「悩ましい長靴対策」

2013年10月23日に西日本新聞に掲載

平素よりお世話になっております。

2013年10月23日の西日本新聞様の紙面に、弊社代表の湯浅慶朗の連載が掲載されました。

「お茶の間学 足指伸びてますか〜」

第21回は「悩ましい長靴対策」です。


履物の中での足の滑りが、腰痛や膝痛を引き起こすことは、これまで何度もご説明してきました。農家や漁師の方に特に多いのですが、年のせいで腰が曲がってしまった、重労働で屈む姿勢が多くて腰を悪くしたという話。確かに重いものを扱う機会の多い仕事ですが、本当に年齢や職業のせいなのでしょうか。

こうした方たちの多くは仕事中に長靴を履いています。長靴はゆるゆるのサイズを履くことが多く、屈み指浮き指の原因になります。足指が曲がるため、腰に力が入らず体への負担が増すというわけです。

では地下足袋は? 土を踏みしめる感覚は素足に近く、先端は二股に分かれ、親指と人さし指が離れて足によさそうに思えます。ところがその構造上、小指側が内側に押されて内反小趾から、O脚になりやすいのです。

つまり、膝痛、腰痛の原因は、年齢でも職業でもなく、履物の問題ではないか、というのが私の見立てです。

長靴に、衝撃吸収のためのクッション材を入れたのに、そこまでひどい症状ではなくても、履き始めてから足裏の痛みや「たこ」「うおのめ」ができたなんて経験はありませんか。

実は私たちも、これまでさまざまな工夫を長靴に施してきたのですが、しっくりいく解決策は見つけきれていません。足指に手の指を差し込み、広げて伸ばす体操「FC方式」(別名・ひろのば体操)を行っても結果は同じで、長靴を履きながら良くなった方はごく少数で、現状維持が精いっぱいでした。それほど長靴は強敵なのです。

スニーカーだと、雨の日や、水を使う魚屋さんや給食の調理員さんたちには使えません。代替案として、防水した靴や登山靴に、膝丈までのカバーをして作業する方もいますが、作業範囲は限られます。足首や履き口をひもやゴムバンドなどで固定すると安定はするのですが…。

足が悪くならないうちから、FC方式などで足をケアしていたら、少しはよいのかもしれません。悔しいけれど、これが今の課題です。

◇2013年9月22日、放映されたNHK総合テレビで情報番組「サキどり」は大好評だった模様で、再び、同番組に出演しました。テーマは「アンコールスペシャル "足育"再び」。


ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」により、持続的な社会に向けた活動ができるということを世の中に発信することで社会課題を解決していく病院や施設を増やしていきたいと考えております。

こういった連載ができましたのも日頃応援いただく皆様のおかげでございます。

本当にありがとうございます。

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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