西日本新聞の誌面に、弊社代表の湯浅慶朗の足育の連載が掲載されました!第第20回「ローファー御用心」

2013年10月16日に西日本新聞に掲載

平素よりお世話になっております。

2013年10月16日の西日本新聞様の紙面に、弊社代表の湯浅慶朗の連載が掲載されました。

「お茶の間学 足指伸びてますか〜」

第20回は「ローファー御用心」です。


私が勤めるフットケアセンターには若者も多く来院します。進学してから膝や腰のトラブルが出たというケースが多く、原因のほとんどが学校の指定靴となっているローファー(スリッポン)です。

するっと履きやすい点は便利なのですが、かかとが抜けやすいため、足に変な力が入って疲れやすくなったり、脱げないよう足を引きずるような歩き方になったり。前滑りしやすく、前方に押し込まれる圧力などで足指を痛め、外反母趾屈み指になるなど足指が変形してしまい、足裏のバランスが悪くなって、腰痛や膝痛につながるわけです。

ローファーは履き口をひもで調節できません。革靴の方に足を合わせていかねばならないことが問題なのですが、そこが見過ごされがちです。最近増えている男性の外反母趾も、このようなの革靴に原因があるケースもあります。

慢性腰痛を「腰椎すべり症」と診断された女子中学生。安静を指示され、大好きなバレエを続けることはできず、手術を勧められていました。履いている靴を見ると、ひもが緩く、靴の中で足が滑っていたため、親指が浮き指になっていました。

この連載をずっと読んでくださった読者の皆さんには、私がどんな対策をとるか、分かりますよね。そうです。まず、正しい靴の履き方を指導。足指に手の指を差し込み、広げて伸ばす体操「FC方式」(別名・ひろのば体操)を毎日行ってもらうように指示したところ、2週間後には「腰の痛みがなくなり、バレエを踊っても大丈夫だった」と満面の笑みでした。ところが1年後、高校進学と同時に腰痛が再発します。今度は運動が全くできなくなりました。案の定、通学はローファー、校内はスリッパと、学校から指定されていました。

学校に事情を説明し、すべてひも靴に代えてもらった途端、腰痛はうそのように消えました。

教育機関には履物への柔軟な対応が望まれますが、規則でローファーしか履けない場合、靴の中で足が滑ったり、かかとが浮いたりしないよう、パンプスバンドを利用する方法もあります。もちろん、FC方式との併用が原則です。


ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」により、持続的な社会に向けた活動ができるということを世の中に発信することで社会課題を解決していく病院や施設を増やしていきたいと考えております。

こういった連載ができましたのも日頃応援いただく皆様のおかげでございます。

本当にありがとうございます。

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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