【医療監修】ストレートネックで肩こりがひどい人へ|首より先に崩れている“肩甲骨と重心”

はじめに|肩こりがひどい人ほど「首」より先に崩れている場所があります
こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。
ストレートネックと診断された方の中には、
首よりも肩こりがつらい
肩がガチガチで、息が浅い
夕方になると頭が重くなる
マッサージしてもすぐ戻る
こうした悩みを抱えている方が少なくありません。
そして多くの方が、
肩を回す
首を伸ばす
肩甲骨を動かす体操をする
という努力を続けています。
それでも、なぜ戻ってしまうのか。
臨床で多くの姿勢を見てきて、はっきり言えるのは、
肩こりが強い人ほど「肩そのもの」が原因ではない
ことが多いという事実です。
この記事では、
- ストレートネックで肩こりが悪化する仕組み
- 肩こりが強い人に共通する姿勢パターン
- 肩甲骨が固まる本当の理由
- 足指研究所の視点(重心・足元)
- 自宅で見直す順番
を、できるだけわかりやすく整理します。
※ストレートネック全体像(原因・予防・生活改善)を先に整理したい方は、こちらの記事から読むと理解が早いです。
▶︎【医療監修】ストレートネックの本当の原因は足元にあった?|足指・靴・靴下・重心から見直す予防&改善ガイド

結論|肩こりがひどい人は「肩甲骨が浮いたまま固定」されています
ストレートネックで肩こりがひどい人は、肩が凝っているというより、
肩甲骨が“落ち着けない姿勢”で固まっている
ことが多いです。
肩甲骨が落ち着かない姿勢とは、
肩がすくむ
肩が前に巻く
背中が丸い
肋骨が動かない
呼吸が浅い
こうした状態が重なった姿勢です。



この状態が続くと、
首の付け根〜肩の上がずっと緊張する
息が浅くなり、さらに緊張が抜けない
というループに入りやすくなります。
肩こりは「肩の筋肉の問題」ではなく、姿勢の構造問題として起きているケースが非常に多いです。
ストレートネックで肩こりが悪化する仕組み
肩こりは“頭の重さ”の受け皿がズレたときに起きやすい
頭は成人でおよそ4〜6kgほどあると言われます。

この重さを本来は、
背骨の上
肩甲骨の上
胸郭(肋骨まわり)の上
に分散して乗せたいのですが、ストレートネックの姿勢では頭が前に出やすくなります。
すると、
首の後ろが引っ張られる
肩の上が引き上げられる
肩甲骨が外へ広がる
という形で、肩周りに負担が集中しやすくなります。
つまり肩こりは、
頭が前に落ちた結果として、肩が支え続けている状態
として起きやすいのです。
肩甲骨が動かないのではなく「動かせない位置にいる」
肩こりがひどい人ほど、
肩甲骨が固い
肩甲骨が動かない
と感じます。
ですが実際には、
肩甲骨が固まっているというより
肩甲骨が“動かせない位置”で固定されている
というケースが多いです。
よくあるのは、
猫背で背中が丸い
肩が前に巻いている
肋骨が下がっている
という状態です。
この姿勢では肩甲骨が、
外側へ広がり
前へ引っ張られ
上にすくむ
方向へ引かれ続けます。
その結果、肩甲骨を動かすための土台が崩れ、肩こりが慢性化しやすくなります。
肩こりがひどい人に多い「姿勢パターン」3つ
ここからは、肩こりが強いタイプに多い姿勢を整理します。
① 肩がすくむ(僧帽筋上部が休めない)
肩こりが強い人に一番多いのが、
肩がすくんだまま生活している
という状態です。
肩がすくむと、
首と肩の筋肉が一体化して働く
肩の上が常に緊張する
首の付け根が詰まりやすい
という状態になり、肩こりが強くなります。
特に、
緊張しやすい
寒さ
ストレス
息が浅い
こうした条件があると、肩がすくむ癖が固定されやすい傾向があります。
② 肩が前に巻く(巻き肩+ストレートネックのセット)
ストレートネックと肩こりがセットの人には、
肩が前に巻く(巻き肩)
が重なっていることが多いです。
巻き肩になると、
胸の前が縮む
背中側が引っ張られる
肩甲骨が外へ逃げる
という状態になります。
この姿勢のまま首を支えると、
肩の上が緊張し続ける
首の後ろが硬くなる
呼吸が浅くなる
というループが強くなります。
③ 肋骨が固い(呼吸が浅くて首と肩が代償する)
意外と見落とされやすいのが、肋骨の硬さです。
肋骨が固いと、
呼吸が浅くなる
肩で息をする
首が緊張する
という流れになりやすいです。
呼吸が浅い人ほど、
肩を上げて吸う
首の前が詰まる
肩の上が疲れる
という状態になり、肩こりが強くなります。
肩こりが戻る人がやりがちな「惜しい対処」
ストレートネックの肩こりで多いのは、
対処が間違っているというより
順番が逆になっている
というケースです。
肩をほぐしても戻るのは「重心の崩れ」が残っているから
肩こりがひどい人ほど、
肩をほぐす
首を伸ばす
肩甲骨を動かす
こうした対処を頑張ります。
これは悪くありません。
ただし、もし
立ち方
歩き方
座り方
足元の滑り
が変わっていないと、肩は毎日また頑張らされます。
ほぐすとその場では軽い
でも生活でまた固まる
この繰り返しになりやすいのです。
足指研究所の視点|肩こりは“上半身の問題”に見えて、足元から始まることがあります
肩こりの原因を首・肩だけで見ていると、ずっと迷子になります。
私は臨床の中で、
肩こりが強い人ほど「足元が不安定」なことがある
と感じています。
足元が不安定とは、
足指が地面を押せない
重心が外側へ逃げる
片足重心になりやすい
靴の中で足が滑っている
こうした状態です。
足元が不安定だと、体は上でバランスを取ろうとします。
その結果、
肩がすくむ
肩が前に巻く
首が固まる
という代償が起きやすくなります。
ストレートネック×肩こりの人が見直すべき「順番」5つ
ここでは、肩こりを無理に消そうとするのではなく、肩が頑張らなくて済む状態を作る視点でまとめます。
① スマホの位置を上げる
肩こりが強い人ほど、スマホを見る姿勢で
頭が前に落ちる
肩がすくむ
が起きています。
目線を下げすぎない
画面を持ち上げる
これだけでも負担が変わります。
② 肩を下げるより「息を深くする」
肩こりが強い人ほど、肩を下げようとして逆に力が入ります。
大事なのは、
吐ける呼吸を作ること
です。
吐けると肩が落ちやすくなり、首と肩の緊張が抜けやすくなります。
③ 肩甲骨を動かす前に「肋骨の硬さ」を疑う
肩甲骨が動かないと感じる人は、
肩甲骨が悪いのではなく
肋骨が固い
ことがあります。
呼吸が浅いと、肩甲骨は動けません。
④ 座り方を変える(浅座りをやめる)
浅く座ると、
骨盤が後ろに倒れる
↓
背中が丸くなる
↓
肩が前に巻く
↓
首が頑張る
という流れになります。
肩こりが強い人ほど、座り方の影響が大きいです。
⑤ 足元が滑る環境を見直す
足が滑ると、
足指が使えない
↓
重心が崩れる
↓
姿勢が上で代償する
という流れが起きやすくなります。



スリッパ生活や滑りやすい靴下が続いている方は、ここを見直すだけでも体の使われ方が変わることがあります。
症状が強い場合は「鑑別」も大切です
肩こりがひどい人の中には、
腕のしびれ
手の感覚の違和感
握力低下
が混ざっているケースもあります。
その場合は、ストレートネックだけでなく、
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎症
などの可能性も考える必要があります。
不安がある方は、先にこちらで整理してください。
▶︎【医療監修】ストレートネックと頚椎椎間板ヘルニアの違い|しびれ・痛みの出方で分かる判断軸

▶︎【医療監修】ストレートネックと頚椎症の違い|首の痛み・手のしびれを分ける見方

まとめ|肩こりは「肩が頑張りすぎている姿勢」のサインです
ストレートネックで肩こりがひどい人は、
肩をほぐせば解決する
肩甲骨を動かせば治る
という単純な話ではなく、
肩甲骨が落ち着けない姿勢が続いている
ことが多いです。
肩こりを減らしたいなら、
肩を頑張らせている原因(姿勢と重心)を先に整える
この順番が重要になります。
次に読むべき記事として、症状別の入口はこちらです。
首が痛い人はこちら
▶︎【医療監修】ストレートネックで首が痛いのはなぜ?負担が集中する姿勢パターン

頭痛が出る人はこちら
▶︎【医療監修】ストレートネックで頭痛が出る理由|緊張型・目の疲れ・姿勢の関係

めまい・ふらつきが出る人はこちら
▶︎【医療監修】ストレートネックでめまい・ふらつきが出る理由|首の緊張と自律神経の乱れ

寝るとつらい・朝が痛い人はこちら
▶︎【医療監修】ストレートネックで寝るとつらい・朝が痛い理由|枕より先に見るべき寝返りと骨盤



