【医療監修】ストレートネックはどこがつらい?症状の出方で分かる“原因の分岐”

目次

はじめに|「ストレートネック=首の問題」と思うほど、原因は見えにくくなります

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

ストレートネックについて調べている方の多くが、最初にこう思います。

「首の骨がまっすぐになっているから痛いんだ」

「姿勢を正せば良くなるはず」

「首をほぐせば何とかなる」

ですが、臨床で10万人以上の姿勢と足を見てきた経験から言えるのは、ストレートネックは“首だけの問題”では終わらないケースが多いということです。

そしてもう一つ、ストレートネックでつらい人がつまずきやすい落とし穴があります。

それは、症状が人によって違いすぎて、何を優先して対処すべきか分からなくなることです。

首が痛い人もいれば、肩こりが主症状の人もいる

頭痛やめまいが先に出る人もいる

朝だけつらい人もいれば、夜に悪化する人もいる

同じ「ストレートネック」という言葉でも、体の中で起きている負担のかかり方が違う可能性があるのです。

この記事では、ストレートネックの症状を「出方」で整理しながら、原因の分岐と優先順位を分かりやすくまとめます。

まず全体像を押さえたい方は、こちらの記事からどうぞ。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックの本当の原因は足元にあった?|足指・靴・靴下・重心から見直す予防&改善ガイド

結論|ストレートネックは「症状の出方」で原因が分岐します

最初に結論をお伝えします。

ストレートネックは、首の骨の形だけで判断するよりも、

「どこがつらいか」「いつつらいか」で原因の分岐を見た方が、対策の優先順位が明確になります。

たとえば、

首が痛いタイプ

肩こりが強いタイプ

頭痛が出るタイプ

めまい・ふらつきが出るタイプ

寝起きがつらいタイプ

これらはすべて“ストレートネック”と呼ばれますが、実際には負担が集中している場所が違うことが多いです。

そして私の結論としては、症状の分岐を見分ける最大のカギは、

首ではなく「重心」と「足指の使われ方」にある

と考えています。

まず整理|ストレートネックで起きやすい症状はこの5パターンです

ストレートネックの相談で多い症状は、大きく分けると次の5つです。

① 首の痛み・首の詰まり感が強い

「首の付け根が痛い」

「振り向くと痛い」

「上を向けない」

「首が固まっている」

② 肩こり・肩甲骨まわりの張りが強い

「肩がずっと重い」

「肩甲骨の内側が痛い」

「背中までガチガチ」

③ 頭痛が出る(緊張型が多い)

「後頭部が締め付けられる」

「目の奥が重い」

「頭痛薬が手放せない」

④ めまい・ふらつき・吐き気が出る

「立ち上がるとフワッとする」

「まっすぐ歩けない感じがする」

「気持ち悪くなる」

⑤ 寝るとつらい・朝が痛い(起床時悪化)

「朝起きた瞬間が一番痛い」

「枕が合わない気がする」

「寝返りすると首がつらい」

この中で自分がどのタイプに近いかで、対策の入り口が変わります。

症状の分岐①|首が痛いタイプは「首が悪い」のではなく“首に集まっている”可能性がある

首の痛みが強い方は、「首を揉めばいい」と思いがちです。

でも、首の痛みが出る人ほど、実際にはこういう構造が多いです。

体幹が支えられていない

頭の位置が前に出る

首の後ろ側が引っ張られ続ける

首の付け根に負担が集中する

つまり、首が悪いのではなく、首に負担が集まっている状態です。

このタイプの方は、まずこちらの記事が最短です。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックで首が痛いのはなぜ?負担が集中する姿勢パターン

さらに、ストレートネックの根本構造(足元→重心→骨盤→首)を押さえるなら、こちらの記事が入口になります。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックの本当の原因は“首”だけじゃない?足指と重心のズレから読み解く新しい視点

症状の分岐②|肩こりが主症状の人は「首」より先に“肩甲骨と重心”が崩れていることが多い

肩こりが強い人は、首のストレッチを頑張りがちです。

ですが、肩こりが主症状のタイプは、首というよりも

肩甲骨が前に引っ張られて固定されている

という状態が多く見られます。

スクロールできます

肩甲骨が前に出る

胸が潰れる

頭が前に出る

首の筋肉が休めなくなる

この流れです。

このタイプの方は、こちらが最優先です。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックで肩こりがひどい人へ|首より先に崩れている“肩甲骨と重心”

そして「なぜ戻るのか?」が気になっている方は、こちらの記事がハマります。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックが治らない理由|ストレッチ・整体・筋トレで戻る人の共通点

症状の分岐③|頭痛が出るタイプは「首の筋緊張」が主役になっていることが多い

ストレートネックで頭痛が出る人は、

首の筋肉が緊張し続けている

目の疲れが抜けない

呼吸が浅い

噛みしめが強い

こうした要素が重なりやすい傾向があります。

ここで重要なのは、頭痛があるからといって「脳の病気」と決めつけるのではなく、まず姿勢由来の緊張型頭痛のパターンを整理することです。

頭痛が主症状の方は、こちらからどうぞ。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックで頭痛が出る理由|緊張型・目の疲れ・姿勢の関係

また、ストレートネックの背景に「足指が踏ん張れない」状態があると、首が前に出やすくなります。

その分岐に心当たりがある方は、こちらも合わせて読むと整理が早いです。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックの原因は浮き指・屈み指?踏ん張れない足が“猫背と首の前突”を作る理由

浮き指の状態が気になる方は、こちらでセルフチェックできます。

▶︎ 【医療監修】浮き指とは? 9割以上が自覚なし|原因・セルフチェック・足指ケアを専門家が解説

屈み指(かがみ指)も同じく、首の前突を助長する土台になりやすいです。

▶︎ 【医療監修】屈み指(かがみゆび)の原因と自宅でできるケア|矯正を考える前に知っておきたい足指の使い方

症状の分岐④|めまい・ふらつきがある人は「首の緊張+自律神経系の乱れ」が絡むことがある

ストレートネックでめまいやふらつきを感じる方は、かなり不安になると思います。

ただ、ここで大事なのは、めまいには多因子があるということです。

耳(内耳)由来

血圧由来

薬の影響

自律神経の乱れ

首の筋緊張

いろいろあります。

そのうえで、ストレートネックの文脈でよく見られるのが、

首の筋緊張が抜けず

呼吸が浅くなり

全身が常に“緊急モード”になる

というパターンです。

このタイプの方は、こちらの記事が入口になります。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックでめまい・ふらつきが出る理由|首の緊張と自律神経の乱れ

そして、外側重心の癖が強い方は、首の左右差や緊張が抜けにくい傾向があります。

心当たりがある方は、こちらも合わせてください。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックの原因は寝指・内反小趾?外側重心が首の左右差を作る流れ

寝指のセルフチェックをしたい方は、こちらが参考になります。

▶︎ 【医療監修】寝指はどうすればいい?小指が横向きになる原因と“やっていいケア・避けたい対処”

内反小趾が気になる方はこちらです。

▶︎ 【医療監修】内反小趾に対処する方法はある?小指が内側に曲がる原因と自宅ケアの考え方

症状の分岐⑤|寝るとつらい・朝が痛いタイプは「枕」より先に“寝返りと骨盤”が関係していることがある

ストレートネックの人が一番つらいのが、実はここです。

朝が痛い

寝起きに首が動かない

枕を変えても改善しない

このタイプは「枕の高さ」だけでは説明できないことが多く、

寝返りが少ない

胸郭が固い

骨盤が固定されている

首だけで姿勢を調整している

こういう構造が背景にあります。

このタイプの方は、こちらを優先してください。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックで寝るとつらい・朝が痛い理由|枕より先に見るべき寝返りと骨盤

そして「枕を変えてもダメだった」方ほど、こちらの記事が刺さります。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックが治らない理由|ストレッチ・整体・筋トレで戻る人の共通点

ストレートネックの「原因の分岐」を決めるチェックポイント

ここまで読んで、

「症状のタイプは分かったけど、自分がどれなのか決めきれない」

という方もいると思います。

そういう方は、まずセルフチェックから入るのが一番早いです。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックセルフチェック|スマホ首かどうかを自分で見分ける方法

さらに、しびれがある方は「見分け」が最優先になります。

ストレートネックと頚椎椎間板ヘルニアの違いはこちら。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックと頚椎椎間板ヘルニアの違い|しびれ・痛みの出方で分かる判断軸

頚椎症との違いはこちら。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックと頚椎症の違い|首の痛み・手のしびれを分ける見方

まとめ|ストレートネックは「首を治す」より先に“症状の分岐”を整理するのが近道です

ストレートネックは、同じ名前でも症状の出方が人によって違います。

首が痛い

肩がつらい

頭痛が出る

めまいがある

朝がつらい

この違いは、そのまま「原因の分岐」であり、優先順位の違いです。

そして私は、ストレートネックを首だけで解決しようとするよりも、

足指

重心

骨盤

姿勢連鎖

この順番で“構造”を見直す方が、戻りにくい土台を作りやすいと考えています。

ストレートネックの全体像に戻って整理したい方は、こちらへ。

▶︎ 【医療監修】ストレートネックの本当の原因は足元にあった?|足指・靴・靴下・重心から見直す予防&改善ガイド

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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