西日本新聞の誌面に、弊社代表の湯浅慶朗の足育の連載が掲載されました!第第12回「危機感抱く保育士」

2013年8月21日に西日本新聞に掲載

平素よりお世話になっております。

2013年8月21日の西日本新聞様の紙面に、弊社代表の湯浅慶朗の連載が掲載されました。

「お茶の間学 足指伸びてますか〜」

第12回は「危機感抱く保育士」です。


2年前、私の元へ保育園児の大量の足型(フットプリント)が持ち込まれました。

「子どもの体に異変が起きている」と話されました。バランス感覚が悪い▽すぐに転ぶ▽転び方が下手▽疲れやすい-。けがを恐れ、ブランコなどの遊具も取り除かれている園もある今日、子どもの遊びの質が劣化しているためではないか。保育士仲間で集まると、自然とそんな話になるという。

園児の運動能力低下を心配した福岡県筑後地方保育士会(188カ園)の代表者が、何とかならないかと相談に来られたのです。同じころ、バレエ教室を主宰する友人からも、ジャンプのときに床に踵から着地したり膝が伸びきったまま着地する子や、行進のときに手足が同時もしくは手が振れない子がいると聞き、驚いていたところでした。

じっとしているのが苦手な園児のフットプリントを取るのは実に難しく、それで足裏の状態を判断するのは無理でしたが、保育士たちの子どもを思う気持ちには応えたい。そのためには、別の物差しを用意する必要がありました。

答えは現場にあると考え、「ジャンプ」「行進」「しゃがみ」の三つを判断基準にして、園児の運動能力の調査を開始。ばらつきが出ないよう、巧拙の判断は全て私が行いました。

いくつか園を回ると、友人の言葉通り、ジャンプや行進のできない園児が結構いました。また、上履き保育より、はだし保育の方が圧倒的に運動能力が高いだろうと思っていたのですが、私の見る限り、三つの判断基準においてはそこまでの差がないことも意外でした。また、体育教室の実施の有無にも運動能力にもあまり差がありませんでした。

まず気づいたのが、乳幼児のハイハイの不自然さ。生まれてすぐに靴下を履かせるからでしょうか、親指を使っていないのです。それに子どもとはいえ、足に合わない靴を履いているため、大人のような足指の変形も見られます。「瞬間的に体を動かす鬼ごっこや木登りのような足指を使う遊びも減っている」という保育士の証言もありました。

大人同様、幼児も足指を訓練したら、何か変化が生まれるのではないか。でも、ただでさえ忙しい保育士の業務。子どものためとはいえ、負担が増えたと思われたら広がりは望めません。覚えるのが難しかったり、やる気や金銭的なことで続けられなかったりするやり方では、机上の空論になってしまいます。


いつでも、どこでもできる簡単な方法はないか。そして考えついたのが「ひろのば体操」という足指の体操でした。

ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」により、持続的な社会に向けた活動ができるということを世の中に発信することで社会課題を解決していく病院や施設を増やしていきたいと考えております。

こういった連載ができましたのも日頃応援いただく皆様のおかげでございます。

本当にありがとうございます。

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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