【医療監修】顎関節症セルフチェック|顎のズレ・左右差・開き方でわかる“あなたのタイプ”

目次

はじめに

こんにちは。足指研究家の湯浅慶朗です。

顎関節症の相談で多いのが、こういう声です。

「顎がズレてる気がします」

「口を開けると曲がります」

「左右どっちかだけ痛いです」

でもここで一つ、先に知っておいてほしいことがあります。

顎関節症は、“痛い・鳴る”だけじゃなく、動き方そのものにクセが出ることが多い。

そして、そのクセは

顎だけの問題ではなく

首・姿勢・重心の左右差が背景にあることが多い

僕は臨床でそう感じています。

だからこそ大事なのは、いきなり治し方を探すことじゃありません。

まずは、

  • 顎がどう動いているのか
  • どこに左右差があるのか
  • 自分はどのタイプに近いのか

ここを整理することです。

この記事は「顎の動き・左右差」を自分でチェックして、迷いを減らすためのものです。

顎関節症の全体像を「足指→重心→姿勢→顎」で整理したい方は、こちらも参考になります。

▶︎【医療監修】顎関節症の本当の原因は“顎”じゃない|足指→重心→姿勢→顎の連鎖

まず前提|セルフチェックは診断ではありません

最初に大事な前提です。

この記事のセルフチェックは、顎関節症かどうかを確定する診断ではありません。

顎の痛みや違和感は、

歯のトラブル

副鼻腔炎

耳の病気

神経のトラブル

外傷

などでも起こることがあります。

ただしセルフチェックをすると、

顎の動きのクセ

左右差の強さ

負担が集まっている方向

を整理することはできます。

「何が起きているか分からない不安」を減らすために、落ち着いて確認していきましょう。

顎関節症セルフチェック|顎のズレ・左右差・開き方(10項目)

ここから先は、鏡の前でできるチェックです。

できればスマホで動画を撮りながらやると、自分のクセが分かりやすいです。

当てはまる項目を数えてください。

チェック① 口を開けると顎が左右どちらかに曲がる

鏡を見ながら、ゆっくり口を開けて閉じます。

このとき、

口を開ける途中で顎が横にズレる

閉じるときにズレる

左右どちらかに曲がる

こういう動きがある場合、

左右差が強いタイプ

の可能性があります。

チェック② 口を開けると途中で引っかかる感じがある

口を開けると、

途中で引っかかる

ガクッと段差がある

スムーズに動かない

この感覚がある人は、

顎が「一直線に動けていない」

可能性があります。

チェック③ 口を開けると痛い場所が左右で違う

口を開けると痛い人は、

耳の前が痛い

こめかみが痛い

頬が痛い

顎の下がだるい

など、場所が人によって違います。

ここで大事なのは、

左右で痛い場所が違う

片側だけ痛い

という左右差です。

左右差が強い人ほど、

顎だけではなく体全体の左右差が隠れている

ことがあります。

チェック④ 口を開けると音が鳴る(片側だけ鳴る)

口を開けたときに、

カクッ

ミシミシ

ジャリジャリ

こういう音が出る人がいます。

特に、

右だけ鳴る

左だけ鳴る

という場合は、

顎の左右差が固定されている

可能性があります。

クリック音の整理は、こちらの記事で詳しくまとめています。

▶︎【医療監修】顎関節症のクリック音は危険?|放置していい音・注意すべき音の見分け方

チェック⑤ 口を開けるときに顔が一緒に傾く

鏡で見ながら口を開けたとき、

顎だけじゃなく

顔全体が傾く

首が一緒に動く

こういう動きが出る人がいます。

これは

顎だけで動かせず、首や体ごと補っているサイン

の可能性があります。

チェック⑥ 口を開けたときの開き幅が小さい(指3本が入らない)

縦に指を入れてチェックします。

一般的な目安として、

指3本が入る → ある程度開く

指2本しか入らない → 開口制限が強い

という傾向があります。

口が開かないタイプの整理は、こちらの記事がつながります。

▶︎【医療監修】顎関節症で口が開かない理由|指2本しか入らない“開口制限”の正体

チェック⑦ 口を開けると顎が前に出る(突き出すように開く)

口を開けるときに、

顎が前に突き出る

下顎を前に出して開く

こういうクセがある人がいます。

これは

顎の動きを、別の方向で代償している

可能性があります。

チェック⑧ 片側で噛むクセがある

これは顎のセルフチェックでかなり重要です。

右ばかりで噛む

左ばかりで噛む

片側だけ疲れる

こういう人は、

顎の左右差が固定されやすい

傾向があります。

チェック⑨ 写真を撮ると肩の高さが違う

これは顎ではなく、体の左右差チェックです。

真正面から写真を撮って、

肩の高さが違う

顔が少し傾いている

首が傾いている

こういう

左右差がある人は、顎の左右差もセットで出ている

ことが多いです。

チェック⑩ 立つと片足に体重が乗りやすい

立っているとき、

右足に体重が寄る

左足に体重が寄る

片脚重心がクセになっている

こういう人は、

重心の左右差が顎の左右差につながっている

可能性があります。

顎の左右差は、顎だけの問題ではなく、重心の左右差の結果として出ることがある。

僕はこの視点をかなり重視しています。

チェック結果|あなたはどのタイプに近いですか?

当てはまった数で整理します。

0〜2個:一時的な負担タイプの可能性

たまたま噛みすぎた

寝不足が続いた

姿勢が崩れていた

こういう一時的な負担でも顎はつらくなります。

ただ、繰り返すなら次の段階です。

3〜5個:左右差が強く、顎に負担が集まりやすいタイプ

このゾーンは、

顎の動きがズレる

片側だけ痛い

片側だけ鳴る

などの左右差が出やすいタイプです。

顎だけを狙うと戻りやすいことがあります。

なぜなら、体の左右差が残っている可能性があるからです。

6個以上:顎だけでなく、首・姿勢・重心まで崩れている可能性

このタイプは、

顎がズレる

首が前に出る

肩が上がる

重心が偏る

こういう条件が重なって、顎に負担が集まっている可能性があります。

顎関節症を「顎だけの病気」として扱うと、迷いやすいゾーンです。

ここが本題|顎のズレは「顎の問題」ではなく“左右差の結果”のことがある

ここがこの記事の芯です。

顎のズレを感じる人ほど、

顎だけを整えようとする

でも戻る

また顎がズレる

このループに入ります。

でも実際には、

顎の左右差は、体の左右差の結果

として出ていることがある。

僕はそう考えています。

重心が右に寄る

骨盤が傾く

背骨がねじれる

首が傾く

顎がズレる

こういう流れです。

この図は、顎関節症の人に多い“体の連鎖”です。

顎のズレを止めるには、

顎だけじゃなく「ズレを作っている条件」を見直す必要

が出てきます。

まとめ|顎のズレ・左右差は「タイプ分け」すると迷いが減る

顎関節症は症状だけでなく、

顎の動き方

左右差

開き方

にクセが出やすいのが特徴です。

セルフチェックで

顎のズレがあるか

左右差が強いか

開口制限があるか

を整理するだけで、

「自分は何を優先すべきか」が見えやすくなります。

次に読むなら、顎関節症が戻る人の共通点を整理したこの記事が一番つながります。

▶︎【医療監修】顎関節症が治らない理由|マウスピース・整体・ストレッチで戻る人の共通点

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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