【医療監修】外反母趾は手術しないと治らない?──決断する前に知っておくべき5つの事実

目次

はじめに|「手術しかない」と言われて、不安になっていませんか?

外反母趾で病院を受診したとき、

「角度が進んでいますね」

「この状態だと手術になります」

そう言われて、

・頭が真っ白になった

・他に方法はないのかと検索し始めた

・でも何が正しいのか分からない

そんな状態で、

この記事にたどり着いた方も多いと思います。

まず最初に、はっきりお伝えします。

外反母趾=必ず手術、ではありません。

ただし同時に、

「誰でも手術をしなくていい」わけでもありません。

重要なのは、

「今の自分が、どの段階にいるのか」 を正しく知ることです。

外反母趾の手術は「角度」だけで決められていない

よく誤解されがちですが、

外反母趾の手術判断は、角度だけで決まるものではありません。

実際の臨床では、

・痛みの強さ

・日常生活への影響

・保存的対応への反応

・進行のスピード

これらを総合して判断されます。

つまり、

角度が大きい = 即手術

ではありません。

それでも「手術しかない」と言われやすい理由

なぜ多くの人が、

「手術しかない」と感じてしまうのでしょうか。

理由は明確です。

① 外反母趾を「骨の病気」として説明されるから

外反母趾は長年、

「骨が曲がった状態」

として説明されてきました。

そのため、

骨を戻す= 手術

という発想になりやすいのです。

② 保存療法の“中身”が説明されていない

「様子を見ましょう」

「サポーターを使ってください」

この言葉の中に、

何を、どこまで、どう変えるのか

が説明されていないケースも少なくありません。

外反母趾で本当に見直すべきは「使われ方」

外反母趾で起きている問題の多くは、

骨そのものより先に、

・足指が地面を押せない

・前足部の足底圧が抜ける

・親指にねじれが集中する

という 力学的な固定化 です。

この全体像については、

親記事で詳しく整理しています。

▶︎ 外反母趾とは?原因と構造を総合解説

手術は、

この結果として起きた「骨配列」を整える手段です。

しかし、

原因となる使われ方が変わらなければ、

手術後も再び同じ負荷がかかる可能性があります。

「手術しない選択肢」が意味を持つケース

次のような条件が重なる場合、

手術以外の選択肢を検討する余地 があります。

・痛みが日によって変動する

・立ち方・歩き方で症状が変わる

・靴や環境で楽になる時間がある

・まだ日常生活が大きく制限されていない

これらは、

骨よりも「環境・使われ方」の影響が大きい可能性

を示します。

手術を急がなくていい人に共通する特徴

私がこれまで見てきた中で、

「手術を回避できた」

「手術を先送りできた」

ケースには、共通点があります。

それは、

自宅・日常環境の中で、

足の使われ方そのものを変えられたこと。

・立位

・歩行

・靴の中

・床との接地

この「無意識の時間」が変わると、

痛みや不安が落ち着いていくケースは少なくありません。

その考え方の全体像は、

こちらの記事がハブになります。

▶︎ 外反母趾は自宅でどこまで治せる?――重度でも変化が出る人の共通点

では、手術を考えた方がいいケースは?

一方で、

次のような状態では、手術を含めた判断が必要になることもあります。

・安静時にも強い痛みが続く

・日常生活が著しく制限されている

・保存的対応を十分に行っても変化がない

・関節構造が高度に固定化している

大切なのは、

「手術か、何もしないか」の二択にしないこと。

手術は「最後の手段」であって、

「今すぐ決めるもの」ではないケースも多いのです。

手術を考える前に、必ず確認してほしいこと

・本当に原因は骨だけか

・日常の使われ方は変えたか

・靴・床・歩行環境を見直したか

・痛い時にやってはいけないことを避けているか

特に「痛い時期」の判断ミスは、

進行を早める要因になります。

▶︎ 外反母趾が痛い時にやってはいけないこと

まとめ|手術は「逃げ」ではない。でも「急ぐ必要」もない

外反母趾の手術は、

怖いものでも

悪いものでも

ありません。

必要な人には、

大切な選択肢です。

ただし、

「他に選択肢がない」

「もう手遅れだ」

そう思い込んで決断する必要はありません。

外反母趾は、

・どんな環境で

・どんな使われ方をして

・どれだけの時間が積み重なったか

で進行します。

だからこそ、

決断の前に、

環境と使われ方を見直す時間を持つこと

それ自体が、重要な選択肢です。

足指への3つのアプローチ

— ただし、順番があります

私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。

外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。

これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。

その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。

1. ひろのば体操

足指を「動かして」広げて伸ばす

ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。

外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。

2. YOSHIRO SOCKS

広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる

YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、

  • 足指が広がりやすい
  • 足指が伸びやすい
  • 足裏のアーチが保たれやすい

足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。

3. 小股歩き

日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる

小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。

体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。

無理なく続けられる形を選んでください

・体操から始める人

・足元環境から見直す人

・両方を組み合わせる人

どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。


まず迷っている方へ

— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —

  • 体操が続かなかった人
  • 歩き方を意識する余裕がない人
  • 靴をすぐに変えられない人

この場合は、

② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。

足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、

まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。


すでに体操ができている方へ

① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS

動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、

足指が使われやすい状態が続きやすくなります。


余裕が出てきた方へ

③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。

※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。

足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。

次に知りたいことを選んでください

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