一日中座って仕事をしているだけなのに、
夕方になると足が重く、靴がきつく感じる。
立ち仕事ほど負担はかかっていないはずなのに、
なぜか足はむくんでしまう。
このような悩みを持つデスクワーカーは非常に多く、
その背景には 「足がほとんど使われていない生活構造」 があります。
デスクワーク中、足は実際どうなっているのか
デスクワーク中の姿勢をよく観察すると、
次のような状態が長時間続いていることが分かります。
- 足指が床に触れていない
- 足首がほぼ固定されている
- ふくらはぎの筋肉が動かない
一見、体に負担が少なそうに見えますが、
循環の視点から見ると 非常に不利な状態 です。
実は「立ち仕事」よりも足が動かない
立ち仕事では、
- 体重移動
- 立ち直り反応
- 小さな姿勢調整
が無意識に繰り返されます。
一方、長時間の座位では、
- 足は床から浮いたまま
- 足首はほとんど動かず
- 筋肉が使われない
という状態が続きます。
そのため、
立っている時よりも、座っている時のほうが
足は圧倒的に「使われていない」
という逆転現象が起こります。
なぜ夕方になるとむくみが出てくるのか
日中、体は常に重力の影響を受けています。
血液や体液は少しずつ下肢へ集まります。
通常であれば、
- 歩行
- 足首の動き
- ふくらはぎの収縮
によって、その都度回収されます。
しかしデスクワーク中心の生活では、
回収する動きそのものが起きません。
結果として、
日中に溜まった体液が、夕方になって「むくみ」として表に出てくる
という流れになります。
「運動不足」だけでは説明できない理由
デスクワーカーの中には、
- 休日は運動している
- ウォーキング習慣がある
という人も多くいます。
それでもむくみが改善しにくいのは、
- 平日の大半を座って過ごしている
- 足を使わない時間が圧倒的に長い
ためです。
一時的な運動よりも、
日常で足が使われていない時間の影響 の方が
循環には大きく作用します。
座り姿勢が足首と循環に与える影響
長時間座った姿勢では、
- 足首が直角付近で固定される
- 底屈・背屈が起きにくくなる
この状態が続くと、
- ふくらはぎの収縮が減る
- 静脈やリンパを押し上げる力が弱くなる
結果として、
下肢に体液が滞りやすい状態 が作られます。
むくみの仕組みを全体から理解したい方は、
こちらの記事をご覧ください。
まとめ|デスクワークのむくみは「足の不使用」が本質
デスクワークで起こるむくみは、
- 座っていること自体
- 仕事量の多さ
よりも、
足がほとんど使われていない生活構造
によって引き起こされているケースが多く見られます。
- 足指が床に触れているか
- 足首が日常的に動いているか
こうした視点で自分の生活を見直すことが、
デスクワーク由来のむくみを理解する第一歩になります。
足指の研究から生まれた「環境づくり」という視点
足指研究所では、20年以上の臨床経験と、東京大学・石井直方名誉教授と実施した観察研究を通して、
「足指が使いやすい環境が整うと、姿勢・重心の安定性に関わる“変化傾向”が見られることがある」
という視点を大切にしています。
足指は本来、「広がる・伸びる・接地する」という生理的な動きを持ちますが、
靴・靴下・床の滑りやすさなどによって、その働きが阻害されることがあります。
私たちは、
「どうすれば日常で足指が動きやすい環境を作れるか」
という点を中心に開発と研究を続けています。
【研究データ|足指・姿勢・筋活動の観察記録】

2020〜2022年、東京大学・石井直方名誉教授の指導下で実施。
延べ96名を対象に、以下の構造的特徴の推移を多角的に観察しました。
- 足指の動き・配置
- アーチ構造
- 姿勢指標
- 体幹支持筋・口腔周囲筋・下肢筋の活動傾向
“足指が使いやすい環境づくり”を行った際、
足指・姿勢・呼吸に関連する筋活動などに構造的な変化傾向が見られました。
【足指が使いやすい体へ|4つのアプローチ】
日常で“足指が働きやすい環境”をつくるための基本ポイントです。
1. ひろのば体操(足指をゆるやかに伸ばす)
2. 靴の見直し(足指が押しつぶされない設計)
3. 小股歩き(足指が自然に使いやすい歩き方)
4. 室内環境の調整(滑りやすい床・スリッパを避ける)
【YOSHIRO SOCKS|構造とものづくり】

——足指が使いやすい“環境づくり”をめざした生活用品
足指の働きを妨げる「環境」そのものに着目し、
奈良の専門工場とともに、糸・密度・摩擦・張力などを精密に検証してきました。
● 構造のポイント

姿勢の安定性に配慮した
摩擦構造

自然な足指の開きを支える
立体フォルム

重心バランスを考慮した
密度・張力設計
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“広げる・伸ばす”動きを引き出す
テンション配置
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開帳・扁平傾向に配慮した
縦横方向テンション

母趾〜小趾が整列しやすい
張力バランス
※ いずれも医療的効果を示すものではなく、あくまで「足指が働きやすい状態をサポートする生活用品としての構造」の説明です。
● 製造のポイント

日本製
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高密度
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極薄
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高耐久

高グリップ
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吸湿・速乾
- 日本製:専門工場が ±1mm 単位でテンション管理
- 高密度:700nmクラスの極細繊維
- 極薄:約2mmの軽さと安定性
- 高耐久:生活用品としての強度
- 扇形フォルム:足指が自然に広がりやすい形状

