足指ドクターによる解説
YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗
足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。
写真撮影の方法
写真撮影は足や姿勢の分析をするために、とても大切なものになります。しかし、きちんと規格化して統一されていないと、写真を比較して変化を見るときに役に立ちません。同じ足の揃え方・立ち方をマスターして、姿勢分析のプロフェッショナルを目指しましょう。
用意する物
マット
私が使用しているものは、OLFAのA3サイズのカッターマットです。
姿勢分析におすすめのカメラ
私が愛用しているのはα1というデジタル一眼カメラです。解像度が5000万画素あるので、写真をかなり拡大して見ることができます。今では多くの一眼カメラが出ているので、2400万画素以上あれば問題ないと思います。SONYならα7Ⅳやα7Cが使いやすくて良い製品だと思います。中古であればα7Ⅲでも十分な機能を持っています。選ぶときに下記の機能があれば大丈夫です。
・手ぶれ補正
・バリアングルモニター
・グリッド表示
・デジタル水平器
・タッチオートフォーカス
おすすめレンズ
SONYのE-マウントレンズであれば「FE PZ 16-35mm F4 G」や「FE 16-25mm F2.8 G」がおすすめです。背景のボケなどは必要ないので、歪みが発生しない標準ズームで十分だと思います。資金に余裕があり、写真が好きな人には「FE 16-35mm F2.8 GM II」をお勧めします。どちらも広角レンズなので、狭い部屋の中でも姿勢の写真を撮ることができます。
初心者なので超格安で始めてみる
足や姿勢の写真を撮影していると、より鮮明・ハイスピード・高解像度を求めてしまいがちです。型落ちや安いものではダメと言うわけではありません。PanasonicのLUMIX G7+14-42mm/F3.5という組み合わせは、初心者の方でも気軽に始めることができ、何よりも安いことがメリットです。
写真は財産です。BEFORE・AFTERで変化が見られたときには患者様も嬉しいですが、施術者としてもデータとして残せるので嬉しいですよね。そんな貴重な財産を残すことを考えれば、専門的にフットケアを始める方にはSONYのカメラとレンズをお勧めします。
足の揃え方
マットの中心に「水平線・垂直線」を書いておく
垂直線の部分に、両足の「親指の付け根・かかとの内側」を合わせて立ちましょう
親指の付け根の部分がくっつきすぎないように、軽く触れるくらいで立ちましょう。
かかとの部分もくっつきすぎないように、軽く触れるくらいで中心線に合わせます。
足の写真を撮影するときは、これで完璧です。
立ち方(前向き)
姿勢の写真を撮影するときは、ズボンを膝の上まであげましょう。
両手の指を伸ばし、カラダの真横につけるようにします。
目線は真正面を向くようにします。カメラのレンズは見ないようにしましょう。
立ち方(横向き)
1.横向きの姿勢を撮影するときは、足の向きを変えます。
2.足の揃え方は先ほどと同じです。
手は真横ではなく、自然な状態でおろすようにします。
目線は真正面を向くようにします。
立ち方(後ろ向き)
1.後ろ向きの姿勢の写真は、足の向きを変えます。
2.足の揃え方は先ほどと同じです。
手の指を伸ばして、カラダの真横につけるようにして立ちます。
目線は真正面を向くようにします。