足指ドクターによる解説
YOSHIRO YUASA
湯浅慶朗
足指博士、足指研究所所長、日本足趾筋機能療法学会理事長、ハルメク靴開発者。元医療法人社団一般病院理事・副院長・診療部長。専門は運動生理学と解剖学。足と靴の専門家でもあり、姿勢咬合治療の第一人者でもある。様々な整形疾患の方(7万人以上)を足指治療だけで治してきた実績を持つ。
・膝の軟骨のすり減りと痛みは無関係ということは2012年に証明されている
・関節内の軟骨には神経は少なく、軟骨そのものは痛みを発しない
・一般的な医学では変形性膝関節症の原因は完全には明らかではありません
・変形性膝関節症の治療には通常、手術や再生医療は必要ありません
・体重が100キロを超えていても変形性膝関節症にならない人もいる
・変形性膝関節症が原因で膝の痛みが起こるわけではない
・変形性膝関節症は、靴の種類や履き方、靴下の種類、足の構造、使いすぎ、歩行面の種類など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性がある
・変形性ひざ関節症の有病者数は約2500万人、痛みを抱えつつ薬などで抑えて暮らしている人が約800万人、さらに症状が進行して人工膝関節置換術という手術を受ける人は年間約10万人いる
概要
すべての人の関節は、生涯にわたって損傷と修復のサイクルを繰り返しますが、関節を修復する機能が働きにくくになり、関節の形状や構造に変化が生じることがあります。これらの変化が 1 つ以上の関節で起こる場合、それは変形性関節症として知られています。
関節とは、2つ以上の骨がしっかりつながっている部分で、膝の場合は大腿骨とすねの骨です。膝の前には、膝蓋骨または膝蓋骨と呼ばれる小さな骨もあります。私たちの骨の端は、軟骨(なんこつ)として知られる滑らかで滑りやすい表面で覆われています。これにより、骨が摩擦なく互いに動くことができ、関節をストレスから保護します。
膝には、半月板または半月板として知られる別の種類の軟骨でできた輪が他に 2 つあり、膝関節全体で体重を均等に分散するのに役立ちます。また、膝蓋骨の下にも軟骨があります。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が薄くなり、関節の表面が粗くなるため、膝がスムーズに動かなくなり、痛みや硬さを感じるとされています。変形性関節症は、どの年齢でも誰でも罹患する可能性がありますが、50 歳以上の女性でより一般的です。
変形性膝関節症の治療は保存的方法から開始し、保存的治療が効果がない場合には外科的治療の選択肢に進むのが一般的です。薬物療法はRA(リウマチ)および他の炎症状態の進行を遅らせるのに役立ちますが、変形性膝関節症の治療で効果があったと証明された薬は存在しないのが実情です(一時的な症状緩和はある)。
症状
痛みは膝の変形性関節症の最も一般的な症状です。膝を動かしたり、じっと座っているだけでも膝が痛むことがあります。その他の症状は次のとおりです。
・特に最初に立ち上がったときや、長時間座っているときに膝が硬く感じる
・関節が硬くなって腫れ、膝の曲げ伸ばしが困難
・膝を動かすとパキパキと音がしたりする
・膝に脱力感が生じたり、膝がガクッと曲がったりする
・膝がロックしたり、引っかかっているように感じる
・天候の変化に伴って関節の痛みが増す
症状が膝関節あたりに出ているので、膝関節が悪くなったと感じる人が多いと思いますが、実は上記の症状は変形性膝関節症による軟骨のすり減りが原因ではありません。関節内の軟骨には神経は少なく、軟骨は痛みを発しないのです。軟骨がすり減ることによって、その周辺にある組織(関節包や滑膜、靱帯、筋肉、筋膜など)に炎症が起こり、それによる痛みが出るのです。
膝の痛みを訴える方の90%以上が、仙腸関節の機能障害と足指変形による膝周囲の筋肉の炎症が混じっていることが原因です。ただ、変形性膝関節症(O脚)を改善することは仙腸関節の機能障害を改善するのに役立ちますので、参考にされてみてください。
原因・発症のメカニズム
発生要因
変形性膝関節症の最も一般的な原因は加齢といわれています。ほぼすべての人が、最終的にはある程度の変形性関節症を患うことになります。そして、いくつかの要因により、早期に重大な関節炎を発症するリスクが高まるとも考えられています。
・肥満(発症する可能性が 7 倍高くなる)
・膝に負担がかかる仕事やスポーツをしている
・関節のアライメント異常(外反/内反足など)
・膝を怪我している、または膝に古傷がある
・家族の歴史
・代謝異常(くる病など)
しかし、ここで考えてもらいたいことがあります。上記のように一般的な原因とされる要因があっても、変形性膝関節症の人とそうでない人がいるのはなぜでしょうか。医学的にはO脚傾向の人が多いので膝の内側の軟骨がすり減る場合が多いとされています。では軟骨のすり減りがO脚と関係するならば、O脚の原因はなんなのでしょうか。先ほどもお話ししましたが、足指が変形(外反母趾・内反小趾・かがみ指・浮きゆび)が大きく関係しています。
変形性膝関節症=膝関節の軟骨が薄くなっている状態
O脚=膝がひらいている状態(軟骨はすり減っていない)
※どちらも原因は同じです
また、アーチサポートが不十分または靴底が硬い靴・踵の支えが不十分な靴(ヒールカウンターが浅い・柔らかい)を履いている場合、足が外側に倒れてしまって膝の変形を起こしたり、膝の軟骨に大きな負荷がかかり、変形性膝関節症の原因になることがあります。
メカニズム
実は、変形性膝関節症と膝の痛みの原因は、「足指の変形」にあります。上記のイラストを見てください。変形性膝関節症が重度になるにつれて、下腿骨(膝の下の骨)が外側に倒れていくのがわかると思います。下腿骨が外側に倒れることで大腿骨も外側に倒れ、膝の内側部分の軟骨に大きなストレスが加わり続けるので、軟骨を修復する機能が働きにくくになり、膝関節の形状や構造に変化が生じるのです。逆に言えば、膝の内側部分のストレスを除くことができれば、軟骨を修復する機能が働くようになり、膝の軟骨が再生した人もいるのです。
では下腿骨が倒れる原因は?それには2つの原因があります。一つは「外反足」という踵の骨の変形、もう一つは「回外足」という足そのものの変形です。
外反足は足部の筋力が低下することで、足の骨同士を本来の形状に保持できなくなり、踵の骨が内側に倒れ、バランスを取るために下腿骨が外側に倒れる状態のこと。足の筋力低下は足指変形が原因で起こるので、踵の骨をまっすぐに戻すには、足指の変形・機能を元に戻していく必要がああります。
回外足は小指の機能不全や内反小趾という足指の変形によって起こります。小指は足が外に倒れないようにするための「ストッパー」の役割があるので、小指が使えなくなると歩行の踏み返しの時に足が外側に倒れてしまいます。この場合、下腿骨も一緒に外側に倒れるので、下腿骨をまっすぐにするには、小指の変形・機能を元に戻していく必要があります。
①小指の機能不全→足部が外側に倒れる→下腿骨が外側に倒れる→膝関節が変形する
②小指の変形→足部が外側に倒れる→下腿骨が外側に倒れる→膝関節が変形する
③足指の変形→足部の筋力低下→踵骨が内側に倒れる→下腿骨が外側に倒れる→膝関節が変形する
③に関しては、浮き指や屈み指などの足指変形により起こるものです。いずれにしても、足指の変形を治さないとO脚の根本的な解決には至らないとも言えます。
特に以下のような靴を履いている方は、歩くときに足が外側に倒れる危険性が高くなるので要注意です。
・室内でスリッパ・サンダル・草履などを履いている
・紐を緩めにして靴を履いている
・靴底や踵の支え(ヒールカウンター)が柔らかい靴
・クッション性がありすぎる靴
・幅が広い靴
・凹凸(おうとつ)のある中敷(インソール)の靴
・滑りやすい素材(綿やシルク)の靴下を履く
足指が変形する原因
残念なことに、ほとんどの現代人は、間違った靴の選び方、履き方などによって足指が変形し、土台が崩れています。靴の中で足が前後に滑ると、足指が滑りを止めようとして、かがみ指(ハンマートゥ)や浮き指になります。また、靴下やスリッパによっても、足指が曲がることがあります。
足の骨はたくさんの筋肉で支えられてまっすぐな形をしていますが、ほとんどの筋肉が足指に付着しています。そのため、足指を機能的に使わず歩くと、足の筋力が落ちて内反小趾→回外足→変形性膝関節症になるのです。
世界中のほとんどの人が履いている通常の筒型の靴下(チューブソックス)では、足指に4g~9gf/㎠の力がかかり、足指を圧迫していきます。また多くの綿やシルクの靴下にはシルケット加工が施されているので、靴や靴下の中で足が滑りやすくなります。滑りやすく、足指に圧力のかかる靴下は、足指機能不全を引き起こし、かがみ指や浮き指になりやすくなります。逆にブカブカのチューブソックスでは、靴下の中で足がズルズルと滑るので、かがみ指や浮き指になってしまいます。
つまり、変形性膝関節症をよくするには、手術でも再生医療でもなく、「足指」ということになるのです。病院で行うリハビリ・マッサージ・筋膜リリースなどは一時的に膝の痛みが和らぐこともありますが、「足指」を治療しない限りは、何の意味も持たないことがわかるでしょう。
検査・診断
レントゲン検査(X線撮影)では、膝関節の状態を観察します。X線撮影は立った状態で行います。O脚の場合には、X線写真で軟骨の下にある骨が硬くなる「軟骨下骨硬化」や、関節のすきまが狭くなる「関節裂隙の狭小化」、とげ状の骨である「骨棘」などがみられます。
レントゲン検査(X線撮影)以外に、必要に応じてMRI検査、関節液検査、血液検査を行う場合があります。
変形性膝関節症の進行度
変形性膝関節症の診断基準として使われるのは、X線撮影によるKellgren-Lawrence(KL)分類です。KL分類では骨棘(こつきょく)の形成や関節裂隙(かんせつれきげき)の狭小化、軟骨下骨の骨硬化を基準として5段階で重症度を評価します。一般的に、グレードⅡ以上の場合に変形性膝関節症(O脚)と診断されます。
膝の痛みは,内側関節裂隙や膝窩部を中心として広範囲に発生し、KL分類で重症度が高い例ほど痛みが発生する傾向が見られますが、ROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)StudyでKL分類3以上の群の疼痛保有率が男性約40%、女性約60%というデータから、重症度が高ければ必ず痛みがあるわけではありません。
治療
治療には、主に「保存療法」と「手術療法」に分けられます。進行度にかかわらず、まず保存療法を行いますが、保存療法を行っても痛みが軽減せず日常生活に支障をきたす場合には、手術療法が考慮されます。
保存療法では「生活指導」を基本として、「食事療法」「運動療法」「物理療法」「薬物療法」「装具療法」を組み合わせて行います。
いずれも第一の目的は根治ではなく、痛みを緩和する事なので、疼痛緩和には一時的な効果はあるものの再発を繰り返します。変形性膝関節症という変形そのものを解決し、再発をしないようにするためにはセルフケアによる足ゆびストレッチをお勧めします。それに合わせて正しい靴の選び方、靴の中で足が滑らないようにするための正しい靴下選びも大切です。
セルフケア
変形性膝関節症の90%以上は、保存療法・再生医療などの治療に関係なく加齢とともに進行していきます。私自身が妻の変形性膝関節症の改善をきっかけに足指の研究をスタートしたのは2006年。変形性膝関節症は「小指」という根本原因があり、足の筋力をつけていけば十分にセルフケアで改善できるものなのです。足ゆびストレッチは変形性膝関節症の最良の治療法の1つです。
変形性膝関節症を改善する足指ストレッチ「ひろのば体操」
1日1回5分を目安にやってみましょう。2〜3日やってみて症状に変化が見られないときは、1日2〜3回に回数を増やしてみることをお勧めします。目標は足指のパーが30秒間できるようになることです。
変形性膝関節症を最適にサポートする矯正5本指靴下
これまで綿やシルクで機能性5本指靴下を製作し、臨床現場で多くの患者様に試してきましたが、靴や靴下の中で足が滑るという問題を解決することができませんでした。そこで、繊維会社と2年の歳月をかけて理想的な繊維を完成させ、矯正5本指靴下「YOSHIRO SOCKS」が誕生しました。
予防
足指ストレッチや矯正5本指靴下(YOSHIRO SOCKS)を履きながら、日常生活を少し変えることで、膝関節を保護し関節炎の進行を遅らせることができます。
・小股で歩くようにする
・坂道や階段を上るなど足指先を使う活動を行う
・室内で履き物を履かないようにする
・1日6,000歩以上歩くように心がける
・靴紐をしっかり絞めるようにする
・オーダーの枕やマットを使わないようにする
・正しい靴選びを心がける
・靴べらを使って靴を履くようにする
変形性関節症では、痛みと機能を改善するために運動が推奨されます。足指のストレッチや矯正5本指靴下(YOSHIRO SOCKS)を履いていれば、膝への負担軽減を考えずにアクティブに活動できるようになります。バランス、敏捷性、調整運動を従来の足指運動と組み合わせると、機能と歩行速度の向上に役立ちます。
理学療法
病院やクリニックでのリハビリは、変形を遅らせたり痛みの軽減を図ることが可能ですが、変形性膝関節症の治療は手術療法以外では骨の変形を治すことはできないと結論づけています。病院に通うことを辞めて、その時間を足指ストレッチや小股ウォーキングに使うことをオススメします。
補助装具
杖などの器具を使用したり、装具や膝スリーブは安定性と機能を補助し、関節炎が膝の片側に集中している場合に役立ちますが、長期間の使用により膝関節周囲の筋肉や靭帯を弱らせてしまいます。また膝の変形を軽減するために、靴にオーダーインソールを入れることはお勧めできません。
正しい靴の選び方
足指が変形するいちばんの原因は、靴の選び方と履き方にあります。足腰などのトラブルの多くは、足の指をちゃんと使っていないことが原因です。靴をはいた状態で脚の指の動きを保つには、正しい靴選びが重要です。
正しい靴下の選び方
純綿やシルク素材のものは滑りやすい
シルケット加工(またはマーセライズ加工)というものがあります。シルケット加工とは、シルクの様な光沢を持たせる加工のことで、糸を苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の液に浸し、手延べうどんのように糸を伸ばして糸の断面を整える加工のこと。主に綿やシルク繊維(コットン)に対して加工をすることが圧倒的に多いです。
綿の断面が整い発色性もよくなり、加工をすると毛羽も抑えられるため、見た目に高級感があります。なめらかですべるような履き心地なのですが、なめらか(滑らか)ですべる(滑る)というように読んで字が如く、靴の中や靴下の中で足が滑りやすくなります。つまりは足指の変形を起こしやすい素材ということなのです。
もちろんシルケット加工をしていない綿やシルク素材もありますので、そういった素材を選ぶことも変形性膝関節症の予防には大切な要素です。
5本指靴下で足指の機能を発揮させる
一般的な靴下はチューブソックスとも呼ばれ、世界中の方のほとんどがこのタイプの靴下です。長年使われてきた形状なのですが、チューブタイプは足指をうまく使うことができなくなります。そのため5本に分かれた靴下が良いのですが、このタイプにも色々なものがあります。
一番大切にしたいのは、自分自身の足にジャストフィットするか。指先や甲まわりがゆるかったりすると、せっかくの5本指靴下でも「滑り」が発生してしまいます。逆にフィットしすぎて圧迫感を感じる5本指靴下も血行を妨げてしまうためオススメできません。自分が使ってみて「心地よい」と感じる5本指靴下を見つけることが大切です。
矯正力のある靴下も増えてきましたが、試してみると意外にも強力に圧迫するものが多いと思いました。特に土踏まずの部分。アーチをサポートすることは大切なのですが、アーチ構造というのは強く持ち上げすぎると機能を失ってしまう特性があるので、アーチ部分もあまり圧迫感がないものを選ぶようにしましょう。
脱いだ時に「は〜、スッキリした!」と感じたら圧迫が強いということになります。
体験談
変形性膝関節症と診断された一人の女性が相談にいらっしゃいました。
膝が痛くて2年ほど前から正座ができなくて、階段の上り下りにも苦労している状態。膝の後ろが腫れていて痛く、整形外科に行って調べてみても理由が分からないんだそうです。
「太ってるからじゃない?」と言われたことも。
肥満でひざに痛みが出ることはありません。それであればアメリカ人は全員ひざ痛で悩んでいるはず。でもそうではないですよね。受診した病院が悪かったのかもしれませんが、ひざの痛みには必ず「原因」があります。とにかく膝はじっとしていても痛いままの生活が続いているという事でした。
膝から水を毎週抜いて、ヒアルロン酸を打ってもらったこともあるそうです。ひざ痛は「結果」ですから、そうなった「原因」を探ることが最優先です。その「原因」は、ほとんどが靴です。
靴の選び方や履き方によって「足指」が変形し、カラダのバランスを崩しているだけなのです。足指を見ると「内反小趾」という変形を引き起こしていました。足指のパーもできないので足が外側に倒れやすい状態です。
そこで「ひろのば体操」と「YOSHIRO SOCKS」で足指が使えるようにしていきました。
すると2週間後…
普通に正座ができるようになりました。ご本人も信じられないような表情でした。その後3か月経過を見ていますが、とても調子よく歩けていて、畑仕事などにも復帰したそうです。人間の回復力は無限です。諦めずに、足ゆびを伸ばしてみてはいかがでしょうか。
一般人を対象にした調査によると60歳以上では女性の約40%、男性では20%に膝の変形が見られます。80歳代では女性は60%以上、男性は50%近くです。しかし、そのうち痛みなどの自覚症状がある方は20%程度です。つまり変形していても痛くない方はたくさんいるのです。
最後に
たまたま膝が痛くてレントゲンを撮ったら軟骨がすり減っていたために、それを痛みの原因と診断されただけかも知れません。しかし膝が痛くなる前のレントゲンと比較しなければ、本当に膝の軟骨のすり減りで痛みが出ているかどうかなんてわからないのです。軟骨がすり減って変形していることが痛みの原因であれば、それを治さない限り痛みは良くならず、手術以外には治らないということになります。しかし足指研究所で足指を中心に治療していくと、膝の軟骨は擦り減ったままでも痛みがなくなる方がほとんどです。
参考文献
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2.『足指をそらすと健康になる』湯浅慶朗/著 PHP研究所 2014.6
3.『たった5分の「足指つかみ」で腰も背中も一生まがらない!』湯浅慶朗/著 PHP研究所 2021.6
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