平素よりお世話になっております。
2013年10月2日の西日本新聞様の紙面に、弊社代表の湯浅慶朗の連載が掲載されました。
「お茶の間学 足指伸びてますか〜」
第18回は「足の問題は万国共通」です。
足指の機能を考える上で、靴選びはとても重要なポイント。時間があれば靴屋さんをめぐって勉強しています。
普通、私が患者さんにお勧めする靴は米国製。何しろ足指に関しては独学の部分が多かったので、足病学については日本の一歩も二歩も先に進んでいる憧れの米国に行った折は、もちろん靴屋さんに足を運びました。
訪れたのは、あるメーカーの直営店。もともとは矯正靴メーカーだったので、直営店ではどのような靴選びやアドバイスをしているのか、興味津々でした。
つえをついた客が目につく店内。指名で選ばれるスタッフは意識が高く、接客は非常に丁寧でした。
足の悪い方が病院を受診すると、この直営店に紹介状が送られ、足病医の指示で症状に即した靴が選ばれます。だから、ファッション感覚で靴を選びに来る人はほとんどいません。フットチェックに始まり、いろいろな靴を履いては何度も何度も歩いてもらい、1時間以上もかけて靴を選ぶのです。ここまで入念なチェックは、日本では見たことがありません。
また、靴べらを使わずに試し履きをすると、怒られます。それほど靴は重要視されているのです。
ところが、です。私を担当してくれたジョンさんの対応は実に的確だったのですが、それほどの専門家でも足指の機能については視野の外なのです。もちろん、履けば足指が開き、足の形が良くなる「YOSHIRO SOCKS」のような五本指靴下もありません。
それが意味するのは、この店での靴選びが症状の改善にあるのではなく、それ以上悪化しないことを目的としているということ。そこで私は、変形した悪い状態の足に靴を合わせるのではなく、足指の機能を発揮できるような状態にまでして、その足に靴を合わせる―という私たちのやり方を説明しました。その場でジョンさんに、即席で足指の機能を向上させるレクチャーを行い、そのことで起きた体の変化を示すと、非常に驚いていました。
足の問題は万国共通。私のやり方も捨てたものじゃないと自信を持った米国行きとなりました。
「ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」により、持続的な社会に向けた活動ができるということを世の中に発信することで社会課題を解決していく病院や施設を増やしていきたいと考えております。
こういった連載ができましたのも日頃応援いただく皆様のおかげでございます。
本当にありがとうございます。