足指への3つのアプローチ
— ただし、順番があります
私は2006年以降、病院における臨床の場で、体操・靴下・歩き方・靴の指導を中心に、足指の変形や機能不全、そしてそれに関連する整形外科的な不調に対する対応を行ってきました。
外反母趾、内反小趾、かがみ指、浮き指、寝指、足趾機能不全に加え、膝・腰・股関節・姿勢といった問題についても、足指からの介入を軸に経過を観察してきた臨床の積み重ねがあります。
これは理論だけの話ではありません。長年にわたる臨床数と経過、データの蓄積の中で、「動かす・保つ・使い続ける」という視点が共通して重要であることが整理されてきました。
その結果として、ここで紹介しているひろのば体操・YOSHIRO SOCKS・YOSHIRO WALKという3つのアプローチに集約されています。
1. ひろのば体操
足指を「動かして」広げて伸ばす
ひろのば体操は、足趾機能不全によって低下しやすい足指の可動性や感覚入力を取り戻し、足指が本来の動きを発揮しやすい状態をつくることを目的に考案された体操です。
外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指など、足指がうまく使われにくくなっている状態に対して、日常で取り入れやすいアプローチの一つです。
2. YOSHIRO SOCKS
広がって伸びた足指を「保ち続ける条件」をつくる
YOSHIRO SOCKSは、足の中で起こりやすい「滑り」「指の押し込み」「アーチの崩れ」といった足元環境のストレスに着目し、
- 足指が広がりやすい
- 足指が伸びやすい
- 足裏のアーチが保たれやすい
足元環境を整えることを目的に設計された靴下です。外反母趾・内反小趾・屈み指・浮き指・寝指・足趾機能不全など、足指の使われ方が関与するケースで検討される選択肢の一つです。
3. 小股歩き
日常動作の中で、足指が“使われ続ける”状態をつくる
小股歩きは、歩幅を抑えることで足指を感じながら地面を捉えやすくする歩き方です。
体操や足元環境の見直しと組み合わせることで、足指に関わる筋活動が起こりやすい条件をつくる考え方として紹介しています。
無理なく続けられる形を選んでください
・体操から始める人
・足元環境から見直す人
・両方を組み合わせる人
どれか一つに決める必要はありません。足指の問題は、方法よりも「続けられる条件」が大切です。
まず迷っている方へ
— どれから始めるか迷ったら、ここを基準にしてください —
- 体操が続かなかった人
- 歩き方を意識する余裕がない人
- 靴をすぐに変えられない人
この場合は、
② YOSHIRO SOCKS(足元環境を整える) から始めるのが現実的です。
足指は「動かす前に、使われる環境」が整わないと戻りやすいため、
まずは日常の中で 足指が使われにくい状態を減らす ことが優先されます。
すでに体操ができている方へ
① ひろのば体操 + ② YOSHIRO SOCKS
動かした足指を、そのまま保てる条件が重なることで、
足指が使われやすい状態が続きやすくなります。
余裕が出てきた方へ
③ 小股歩き を組み合わせることで、 日常動作の中でも足指が“使われ続ける”条件が整っていきます。
※どれか一つを「完璧にやる」必要はありません。
足指の問題で大切なのは、無理なく続けられる順番を選ぶことです。