口呼吸・低位舌が原因で下顎骨は下方成長することもなければ、気道を圧迫して頭を前に出すこともない

 

口呼吸であれば下顎骨は後下方への成長をしますので気道を圧迫する。気道を確保する代償行為として頭位を前に出す姿勢を取る事になり、姿勢が崩れていく。発育期にあるお子様の話で歯科では一番よく聞かれ、低位舌でも同じことが起こるという人もいます。

 

口呼吸で空気の通り道が狭くなるわけではない

 

口呼吸であれば下顎骨が後下方に成長しやすいのは分かりますが、まずはどうして下顎骨が後下方に成長しやすいのかを考える必要があります。そこに答えがありそうですね。下顎だけではなくて上顎も前方成長しないのはどうしてですか?口呼吸だから?低位舌だから?気道が狭くなるから?口さえ閉じてればいいの??ベロさえ上げていればいいの??

 

下顎骨が後下方に成長していなくても気道が狭い人の場合には、どうして気道が狭くなったと説明するのでしょうか?口が開くことで後下方に下顎が成長するわけではなくて、他の原因で口呼吸も起こるし、低位舌も起こるし、下顎の後下方への成長が起こる。原因を口呼吸にするからゴチャゴチャなってしまって、つじつまが合わない説明になってしまう。

 

口呼吸で下顎が後下方に成長するという人もいるし、低位舌で下顎が後下方に成長するという人もいる。どちらが本当のだろうかと考える。口呼吸が原因なら口を閉じる訓練をしなければいけないし、低位舌が原因なら舌を上げる訓練をしなければいけない。両方が原因なら口と舌の訓練を行う必要がある。それでもダメなら姿勢を…なんてことをしているから、何をしても変化がない。そもそもの原因が違うのだから、枝葉末節的な部分にアプローチをして変えようとする方が無理がある

 

大人の場合でも考えて欲しい。例えば気道が広かった人がいるとする。その人が口で呼吸を始めたとすると本当に気道が狭くなるのだろうか。成長期を過ぎたから上下顎の成長は終わっているので気道に変化がない、というのが筋だと思います。大人の場合だけ姿勢が崩れる原因は他にあるということになる。大人と子供では姿勢が崩れる原因は違って、子どもの場合は口呼吸、大人の場合は他の原因ということです。

 

いや、大人の場合は低位舌が起こるから、低位舌で気道を狭くするから頭を前に出して姿勢が崩れていく。そんな人もいます。子供は口呼吸、大人は低位舌。どうしても口周りだけで解決したいのだろうし、口腔はとても大切なんだということを言いたいのはわかるけど、それこそこじつけの医学みたいになってしまって、医科の世界からは冷ややかな目線で見られると思います。眼科のドクターが「目が命」っていうのと同じだし、耳鼻科のドクターが「耳が命」っていうのと同じだからです。

 

そんなことは誰もがわかっていることであるし、大切ではない身体の部分はないことくらい理解できるけれど、「歯は命」という検索をかけるとものすごい数が出てくるほど歯の主張が強い。「耳は命」なんて検索しても1〜2件ほど出てくるだけではないでしょうか。それほどまでに壁を作って、歯は歯医者、他は専門外と位置付けを作ってしまっている。「足指は命」なんて分かっていても私は使いません。

 

 

筋肉の訓練をすること自体意味がない

 

口を閉じただけで姿勢が良くなった写真を見せて欲しいし、ベロをあげただけで姿勢が良くなった写真を見せて欲しい。口唇閉鎖力が上がって姿勢が良くなった人、舌圧が上がって姿勢が良くなった人もしかり。きちんと規格化されていて、比較対照できる姿勢写真を見せて欲しい。

 

はっきり言いますが、私が歯科医院で共同経営をしている時に、純粋に口唇閉鎖力群・舌圧群にグループ分けをしてデータを取ってみたけど、数値が上がっても姿勢は何ら変わりませんでした。数値はもちろん一般的に言われている基準値を満たしていました。MFTもアクティビティも子供達は舞にt懸命に取り組みました。それでさえも姿勢は変わらない。姿勢って首の角度だけではないですよ?首の角度なんて意識的に変えられるし、姿勢は足元から頭までの一連の骨の配列を見る訳だから、一部分だけ変化していても他の部分で代償(顎を引けば反り腰になるなど)していることがあるので、そこまでみているかどうかも疑問です。

 

変わらないのは努力不足とか、決めつけてしまっている人もいるけど、子供は意外にも影で努力している。親も懸命に努力しているし、口に命をかけている人もいるくらいです。それでも変化がないから怒る歯科医師や歯科衛生士さんもいますよね。努力しているのに怒られるのはとても切ない気分になります。じゃあどうしろっていうんだ!!って気の強い男性の親なら言えるかもしれないけど、ほとんどの親は文句を言わずにフェードアウトしていきます。まずは褒めて欲しいですね。

 

一番印象的だったのは、マウスピース型の矯正装置で日本を代表する歯科医院の見学の時に行った時の話。親と子供を引き離して、子供だけを診察室に連れていくのだけれど、歯科衛生士さんが鬼のように豹変して子供に怒鳴りつけている現場にはゾッとしました。それがしつけと言うのであれば間違いだと思う。しない、できないのには必ず原因がある。その原因を探すことなく、怒鳴りつけて、部屋の隅に追い込んで叩いたりしている。それ歯医者さんの仕事なのかな?って疑問に思います。

 

日本を代表する医院でもあるし、セミナー講師もしているし、日本全国から見学に来る医院なので、それをお手本に広がりを見せると何か本質とは違った矯正が始まるのではないかと危惧してしまう。それぞれの医院の特色もあるのだろうけど、上から目線で頭ごなしにやる医療って昭和の世界だな…と感じてしまう。歯科医院を否定しているわけではなく、もちろん怒鳴る医者もいれば、専門用語を並べ立てて威張りちらす理学療法士なんて急性期病院には山ほどいる。私は歯科の世界の方がやりがいがあるし、口腔内はその人が生活してきた習慣の集大成としての歯列なので面白い分野だと思っている。やりがいからすれば歯科の方が断然良いと思う。

 

 

やっちゃえ歯科医院

 

それなのに全てを口腔内で片付けてしまおうとするのはもったいないし、予防医療を広めているのは歯科なのだから、全身的な知識や技術を持ち合わせて医科が入る余地がないくらいに予防医療を確立してしまえばいいと思う。足とか姿勢とか医科では専門にしている人はいませんよ。足の専門なんてやっている病院もありますが治療前提であるし、手術前提で物事を進めるので未来はない。足と姿勢の予防的ケアをどちらがとるのかという話なだけです。

 

歯科治療のために足や姿勢のことを取り入れれば、口腔内の治療・予防ができるだけじゃなく、ついでにひざ痛や腰痛も良くなるし、睡眠時無呼吸症候群も良くなるし、子供であれば運動能力も向上する。言い出せばきりがないくらいに非侵襲で、医療者側が何もしなくても改善していくのだからどうして積極的に取り入れないのだろうかと不思議に思ってしまいます。医療離れは歯科医院だけでなく病院でも同じです。結果が出ない、どうせ薬か湿布、やることはわかっているだけに行く人は少ないのもうなづける。

 

歯科医師法をもっと見て欲しい。【歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする】と記載があるが、誰も足とか姿勢をしちゃいけないなんて言ってない。国民の健康を守ることが使命なのだから、手段にこだわるのは古いと思う。どう考えても足とか姿勢が関係するのだから、目を背けたり、わざわざののしったりするのは現実を見ていないか、患者さんの本当の健康のことを考えていないことになる。私は足も姿勢も口腔内も見ている。理学療法士が口の中を見ることくらい普通だと思っている。むしろ口腔内を見ない理学療法士を信じてはいけない、と言いたい。

 

俯瞰的に物事を観察してみる

 

歯の位置は、歯列の内側(舌)と外側(唇・頬)の圧力のバランスで決まるっていうけど、圧力のバランスっていうのであればバランスの数値基準があるのではないか?って考えます。舌側が頬側に比べて何グラム以上の圧力差があるとどうなるとか…。例えばその基準があったとして、口腔周囲筋の筋トレでその微調整ができるの??舌の力が5グラム弱いので、今日から舌トレを30回から50回に増やしましょうとか…俯瞰的に見ればそういうことをしているんです。

 

衛生士さんも助手さんも、今やっていることを俯瞰的にみてみてください。人に言われて業務的にやっていることもあるでしょうが、舌と頬のバランスをとることはできそうですか?どちらが強くてどちらが弱いとか判断できていますか?どちら側が強くてどちら側が弱いとか患者様に話せていますか?もっと言えば、口唇閉鎖力は口唇の垂直方向の力を見ているだけに過ぎません。舌圧も垂直方向の力を見ているだけですが、その数値比較によって舌と頬のバランスの話ができるのでしょうか?低位舌で前歯を押しているのであれば口の閉じる力で元に戻そうとするのもわかります。でも力が強過ぎて舌側にはが倒れてしまうこともありますね。

 

そもそも舌と頬の筋バランスではなく、お互いの力が加わらないから歯がまっすぐに立つと考えればいいのではないでしょうか?図画工作が得意だった人であればわかると思いますが、ブロックをまっすぐに立てていくのに周りの補強工事なんて必要ないし、そもそもまっすぐに立つようにできているものを外力で押しているのであれば、その逆方向から力で押すっていう発想を捨てれば良いアイデアが浮かぶのではないかと思います。筋肉を鍛えて歯が並ぶのであれば、筋肉が落ちないように一生涯口腔周囲金を鍛えていく必要がありそうですね。

 

神様が作った人間の身体を人の手によっていかようにもコントロールできるはずもなく、微調整などもできるはずもない。トレーニングによってバランスを整えるという考えを捨てた方が良いのではないでしょうか?歯科衛生士さんや歯科助手さんは経験的にそのことに気がついていると思いますが、責任者である歯科医師の先生にはそのことは言えないですよね。じゃあどうすれば…と考えて、経験的に姿勢が悪い子が多いから姿勢にアプローチすればいいんじゃないかって考えていると思いますが、姿勢矯正なんていうのは1950年代のアメリカで理学療法士がずっとやっているけど、その効果はほとんどないこともわかっている。未だに整骨院とか整体院とかで姿勢矯正をしているところもあるけど、姿勢にアプローチして姿勢が変わるほど神様が作った身体は甘くはない。

 

 

頭を前に出すとさらに気道は狭くなります

 

話がずれてしまいましたが、狭くなった気道を確保するために頭を前に出す訳ではない。頭を前に出せば出すほど気道は狭くなるし、重力を無視しているので姿勢の上に成り立つ頭蓋ということを理解できていない。口呼吸だけで下顎が後下方に成長する訳でもないし、口呼吸で気道が狭くなることもない。並行して起こっている部分にだけ焦点を当てて謎解きをしようとするから、深く掘り下げていくと堂々巡りになって答えがスタート地点に戻ることがしばしば見受けられる。

 

確かに口のみで呼吸することによって酸素摂取量は低下するけど、下顎骨が後下方に成長することとは無関係。成長遅延は起こす可能性があるけれど、成長方向が変わることはない。気道を広げて酸素摂取量を上げるために急速拡大装置を使う方もいますが、気道が広がってもその代償として噛み合わせが悪くなったり、姿勢がさらに崩れて最終的にはまた気道を狭くするなんていう悪循環に陥ることにもなる。5歳の子供でもすでに気道は狭くなっているから下顎が成長する前の段階での話でもあるので、筋機能訓練を行なっている歯科衛生士さんや歯科助手さんであればそこはどう説明しますか?

 

下顎骨が下方成長することで気道を圧迫しているのであれば、成長を終えた大人の場合には気道を広げることができないということと同じです。気道を広げるには下顎骨を前方移動させる手術をするのですか?手術をすれば気道が広がって姿勢が良くなっていくのでしょうか?そんなことをしなくても大人でも気道は広がるし、特別な装置や外科的手術は必要ありません。舌トレでもなければMFTでもなければアクティビティでもない。歯科だから口腔だけに限定して治療をしなくても良いと思う。

 

そんな混乱期の歯科医院向けに、きちんと筋機能解剖学に基づいたセミナーを開催しようと思います。一般の方はYOSHIRO SOCKSを履いて、ひろのば体操を実践してみてください。YOSHIRO SOCKSは履くだけで「口を閉じる力が68%向上(口唇閉鎖力10kgの方であれば16.8kgまで上昇)しますから、このトリックはとりあえず置いておいて、いつのまにか口を閉じるようになっていると思います。人により効果を感じるまでに日数は異なります。

【日時】

・2019年3月10日(日) 10:00〜14:00 満席

・2019年4月21日(日) 10:00〜14:00

・2019年5月12日(日) 10:00〜14:00

・2019年6月9日(日) 10:00〜14:00

・2019年7月14日(日) 10:00〜14:00

・2019年8月18日(日) 10:00〜14:00

【場所】東京都内
【定員】10名
【費用】5万円
【内容】筋の機能解剖に基づいた口呼吸・低位舌
【受講資格】
・歯科医師
・歯科衛生士
・歯科助手
・歯科技工士
【お申し込み】
https://yoshiroyuasa.com/shop/
・お申し込み後に持参するものなど詳細をお伝えいたします。

 

今回は上下顎の骨成長や気道の話ではありませんが、まずは子供や大人の口呼吸と低位舌の基本を理解して、本質を見抜く力を持つことが大切。やっていくうちに自然と上下顎の劣成長や気道が改善していることに気がつくと思います。基本的にMFTとかアクティビティを使わなくてもに口呼吸・低位舌を改善できることが理解できるメソッドです。単に改善するための手法をお伝えするだけではなく、患者様に明確な姿勢の解剖学的分析結果・解剖学的エンドポイント・解剖学的トレーニング計画をお伝えするためのものです。姿勢は1ヶ月で変わります。3ヶ月で理想姿勢にもっていけるようになりましょう。まずはあなたの姿勢から!!

 

YOSHIRO METHODは独学で構築したもの。真似してセミナーをしている人が多すぎる。だから混乱している人が多いのだと思う。今現在歯科で行われている足や姿勢や咬合セミナーとは全く違うことが理解できると思います。足指とか靴は二の次。MFTは三の次。もっと大切なことはあなたが自動車整備士のように姿勢整備士として全てを見抜ける目を持つこと、あなたの手一つで治せる知識と技術を持ち合わせることです。なんちゃって姿勢アドバイザーとか、なんちゃって足指アドバイザーにならないように、全ては患者様の治療のために正しい知識と技術を身につけてください。

*昔の動画なので動画の中の日程は無視して下さい。

 

 

YOSHIRO SOCKSは足指変形の改善に効果的!

YOSHIRO SOCKSは理想の足形を常に再現する形状記憶構造をしています。足指の変形がひどい方や早く効果を得たい方には、YOSHIRO SOCKS とひろのば体操の併用をおすすめします。

yoshiro socks
湯浅 慶朗
湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者。NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。