アデノイド肥大(上咽頭炎)や中耳炎の原因は口呼吸ではない

 

口呼吸だから上咽頭炎が起こるわけではない。アデノイド肥大を起こす原因が他にあることをご存知だろうか。一般的に口で呼吸するとバイキンが繁殖して、鼻の奥の上咽頭(じょういんとう)部分に炎症を生じると言われている。

 

口呼吸はアデノイド肥大の人に多く見られるだけ

 

口呼吸でアデノイド肥大が起こるのであれば、マラソン選手や水泳選手など積極的口呼吸をしている全員がアデノイド肥大(上咽頭炎)を起こしていることになる。口から取り込む空気の量は一般的な人よりもはるかに多い。確かに口腔内の乾燥はのどの奥がカラカラになって炎症を起こしやすいが、風邪なんかは扁桃炎のほうが確率的に高いのだから場所的に違いがある。だとすれば上咽頭の炎症は一旦「口呼吸」から離れた方が答えは見つかりやすい。口呼吸だからアデノイド肥大ではなく、アデノイド肥大の人は口呼吸の人が多いというだけで、単純に口呼吸がすべての要因となるわけではない。口を無理に閉じさせる指導をすることで症状が悪化したり、別の場所が悪くなったりすることもある。

 

アデノイド肥大(上咽頭炎)はさらにそこから耳に通じる耳管を通して中耳にまで炎症が及べば、中耳炎を繰り返したりするとも言われている。ほとんどの耳鼻科医・歯科医師・歯科衛生士さんはアデノイド(上咽頭)の炎症により中耳炎が起こると考えていると思います。しかし中耳炎はあるがアデノイド肥大はないという方もいる。それはどのように説明をするのだろうか。中耳炎が先かアデノイド肥大が先かという話になるが、ニワトリが先かタマゴが先かなんて話になること自体が原因がはっきりと分かっていないということになる。

 

鼻が詰まっているから…なんていう耳鼻科医もいるけれど、じゃあどうして鼻が詰まるのか…という押し問答になり、最終的には何らかの原因でとか、口で呼吸するからとか、堂々巡りの答えになっていくのである。アデノイド肥大で急性中耳炎になるのであれば、アデノイド切除とか上咽頭炎の治療をすれば治るはずだが、肝心のアデノイド(上咽頭)の部分には肥大も炎症も見られなかったらどうするのだろうか?そういう患者さんはたくさんいらっしゃいます。やってもやっても再発を繰り返している事実も受け止める必要がある。

 

 

何でもかんでも口呼吸のせいにしないこと

 

上咽頭炎に対する治療も同じです。耳鼻科で治療をするところも増えました。確かに劇的に改善する方もたくさんいらっしゃいます。IgA腎症が上咽頭炎の治療で改善するとは誰にも想像できない事実だと思います。しかし一時的に良くはなるけれど、再発を繰り返してなかなか炎症が治まらないという人もたくさんいることは事実。もしくは上咽頭炎の炎症は治っているのに肝心の中耳炎は症状として変化がない。もしくは上咽頭炎に準ずる症状が変化がないという人もたくさんいらっしゃいます。最終的には不定愁訴などは精神的なもの…とか、自律神経が…とか、変な薬を出されて様子観察。面倒な患者なら精神科を紹介されたりします…。

口呼吸でアデノイド肥大や中耳炎が起こるというよりも、アデノイド肥大や中耳炎がある人には共通して「口呼吸」が見られる…という方が適切だと思います。全て並行して起こっていることで、全ては結果論であり、口がポカンとあいているところに答えはないということ。全てが全てではないけれど、乾燥した空気が上咽頭の部分まで逆流させることの方が難しいのではないでしょうか。赤ちゃんにも中耳炎が多いけれど、例え赤ちゃんが口呼吸をしていたとしても赤ちゃんに「鼻で呼吸をしてね」という指導はできない。むしろ赤ちゃんは口呼吸で中耳炎になっているわけではなく、他の原因によって起こっていることの方が多い。

 

一見すると口があいていれば鼻の奥に炎症を起こしそうだけど、見るポイントはそこではない。口があく原因を探る必要があるし、口があくから感染症を起こすという考えから離れてみると、違う世界が見えてくる。口呼吸になる原因と、アデノイド肥大が起こる原因、中耳炎になる原因は確かに同じではあるけれども、口呼吸→アデノイド肥大→中耳炎というものではないそもそも「口があく」ことと「口で呼吸」することは大きな違いがあるので、口があいていることすべてを悪ととらえるのも注意が必要だと思います。無理に閉じさせることで他の部分が悪くなるということもあるので、口で呼吸しているのか、口があいているだけなのかを判別することも大切です。そのためにセファロを使うというのも一つの手だと思います。

 

しかしセファロばかりを見ていても答えは見つかりません。少しずつ離れて観察するように心がけて、今度はセファロ内で起きている現象が何によって起こっているのかを検証する必要があるからです。その手がかかりになるのが「姿勢」です。「姿勢写真を撮影して姿勢指導をしています」という歯科医院でさえも、良い姿勢と悪い姿勢の判別がついていない。そこに例え足の指導があったとしても、それだけでは姿勢の改善は見込めないことは1万症例を通して姿勢治療をしてきた私だからこそ分かるものです。

 

 

原因不明でアデノイド肥大は起こらない

 

口呼吸によって口内の細菌やウイルスが増加することがアデノイド肥大を引き起こす原因になる、アデノイド肥大によって空気の通り道が狭くなって口呼吸になる、どちらが正解なのか??

 

はっきり言いますがどちらも正解ではありません。口呼吸もアデノイド肥大も「姿勢」が変化することによって起こっているからです。一概に姿勢といっても最終的には「首の骨の角度」によるものです。整体院や整骨院や一部の歯科医院では「オーダー枕」で首の骨の角度をコントロールしようとしますが、そんなのは無意味に近い。オーダー=現状の悪い姿勢を固定することなのだから症状が変化するはずがないのである。真ん中がへこんでいる枕も、首のところが高くなっている枕も、ドーナツ枕も、細長い枕も、低反発だろうが高反発だろうが、どれも良くない枕である。

 

首の骨の角度は「首」にアプローチしても意味がない。首の角度が変化したのは首の下の骨=胸椎・腰椎の骨の配列が変わったことが原因であるし、背骨の骨の角度なんてものは骨盤の傾きによって簡単に変わるのだから、骨盤の角度を変えないことには首の骨の角度は変わらない。でも骨盤は勝手に前や後ろには倒れない。骨盤を支えている脚の骨の傾きによって変化するのだから、脚の骨の角度を変えないと骨盤は変化しない。骨盤にアプローチしてもいいけど、そんなものは一時的にしか変わらない。骨盤王国日本だけど、骨盤がゆがむ原因を答えられる柔道整復師・整体師・理学療法士・医師はいない。

 

最終的には足を見ていく必要があるのだけれど、足にアプローチをしても変化がないか一時的に改善することはある。ただ条件が揃えば足だけで姿勢を変えることは可能です。特に子どもの場合には姿勢を変えることはとても簡単だし、大人でも福岡よりも東京の人の方が姿勢は変わりやすい。地域によってカラダの仕組みが違う…というわけではない。これは東京に住んでみて初めてわかったことでした。ただ足にアプローチすることも大切だけれど、足よりももっとアプローチすべきものがるし、足の部分をコネコネしていれば姿勢が変化することもあるけど、それよりももっと早く改善する方法はある。

 

アデノイド肥大の人も中耳炎の人も姿勢を見ましょう

 

アデノイド肥大だと子供の成長を妨げる原因にもなり、いびきや睡眠時無呼吸の原因にもなるので親としては何とかしたい気持ちですよね。アデノイド顔貌にもなるし、歯並びも悪くなるし、副鼻腔炎にもなるし、風邪もひきやすくなるし、学習障害も出てしまって勉強についていけなくなるのでは??と心配もしてしまいます。でもそれらの原因ってアデノイド肥大が原因ではないのですよ。姿勢が悪くなる→アデノイド肥大→口呼吸・いびき・無呼吸・副鼻腔炎・不正歯列・風邪・学習障害なのですから、結果にアプローチしても意味がないのです。姿勢が悪くなるとなぜアデノイド肥大が起こるのか?この部分はセミナーでお伝えしているものなので、ここで公開することはできません。

 

しかし結論として「ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」が最大の武器になることは間違いありません。靴の紐をしっかり締めて、小股で歩くだけ。歯科医院だから足のことは専門外だとか、歯科衛生士だから姿勢のことは専門外とか、その地点で職務放棄しているのと同じです。理学療法士だから靴のことは専門外というのと同じです。私も昔は靴・中敷・装具のことは義肢装具士さんにお任せしていましたが、大きな間違いであることはのちに知ることになります。

 

本当に患者さんを治したいのであれば、歯科医師であろうと歯科衛生士であろうと姿勢・足・靴・中敷・歩行のことを熟知する必要があるし、ましてやアデノイド肥大や中耳炎のことも熟知しておかなければいけない。大学教授のように事細かに緻密に知る必要はないけれど、ざっくりとこういう機序で起こるということを知らなければ、今自分が何のために何の治療をしているかさえもわかっていないことになるし、自分の頭で解決できないし、ただ流れ作業で治療しているつもりになっているに過ぎない。整形外科で働く理学療法士と同様です。

 

【普段の姿勢】を見るということは、【睡眠時の姿勢】を見ることと同じです。【睡眠時の姿勢】が【普段の姿勢】であり、【普段の姿勢】を改善させることで【睡眠時の姿勢】を変えることもできるし、【睡眠時の姿勢】を変えることで【普段の姿勢】を改善させることもできる。これはお互いが調和を保っているからこそ、どちらの指導も重要なのです。「上向きで寝かせれば良い」という単純なことではありません。歯科医院でそんなことを言われたら、それこそ呼吸と飲み込みを全く診れてない証拠です。頭を固定させるような変な枕を使うのはやめましょう。赤ちゃん用のものもありますが、あれこそアデノイド肥大や中耳炎の原因ですから、便利な道具に頼ることは禁物です。

 

ちょっと話がずれてしまいましたが、姿勢をもっと観察して見てください。なぜその姿勢だとアデノイド肥大や中耳炎が起こるのか、なぜ赤ちゃんや子どもに多いのか。なぜアデノイド切除・上咽頭治療をしても再発を繰り返すのか。あなたは鼻うがいを死ぬまで続ける人生を送りたいですか?

 

 

歯科医院だからこそ救える命がある

 

そんな混乱期の歯科医院向けに、きちんと筋機能解剖学に基づいたセミナーを開催しようと思います。一般の方はYOSHIRO SOCKSを履いて、ひろのば体操を実践してみてください。YOSHIRO SOCKSは履くだけで「口を閉じる力が68%向上(口唇閉鎖力10kgの方であれば16.8kgまで上昇)しますから、このトリックはとりあえず置いておいて、いつのまにか口を閉じるようになっていると思います。人により効果を感じるまでに日数は異なります。

 

 

【日時】

・2019年3月10日(日) 10:00〜14:00 満席

・2019年4月21日(日) 10:00〜14:00

・2019年5月12日(日) 10:00〜14:00

・2019年6月9日(日) 10:00〜14:00

・2019年7月14日(日) 10:00〜14:00

・2019年8月18日(日) 10:00〜14:00

【場所】東京都内
【定員】10名
【費用】5万円
【内容】筋の機能解剖に基づいた口呼吸・低位舌
【受講資格】
・歯科医師
・歯科衛生士
・歯科助手
・歯科技工士
【お申し込み】
https://yoshiroyuasa.com/shop/
・お申し込み後に持参するものなど詳細をお伝えいたします。

 

 

 

今回はアデノイド肥大や中耳炎の話ではありませんが、まずは子供や大人の口呼吸と低位舌の基本を理解して、本質を見抜く力を持つことが大切。やっていくうちに自然とアデノイド肥大や中耳炎が改善していることに気がつくと思います。基本的にMFTとかアクティビティを使わなくてもに口呼吸・低位舌を改善できることが理解できるメソッドです。単に改善するための手法をお伝えするだけではなく、患者様に明確な姿勢の解剖学的分析結果・解剖学的エンドポイント・解剖学的トレーニング計画をお伝えするためのものです。姿勢は1ヶ月で変わります。3ヶ月で理想姿勢にもっていけるようになりましょう。まずはあなたの姿勢から!!

 

YOSHIRO METHODは独学で構築したもの。真似してセミナーをしている人が多すぎる。だから混乱している人が多いのだと思う。今現在歯科で行われている足や姿勢や咬合セミナーとは全く違うことが理解できると思います。足指とか靴は二の次。MFTは三の次。もっと大切なことはあなたが自動車整備士のように姿勢整備士として全てを見抜ける目を持つこと、あなたの手一つで治せる知識と技術を持ち合わせることです。なんちゃって姿勢アドバイザーとか、なんちゃって足指アドバイザーにならないように、全ては患者様の治療のために正しい知識と技術を身につけてください。

 

*昔の動画なので動画の中の日程は無視して下さい。

 

 

YOSHIRO SOCKSは足指変形の改善に効果的!

YOSHIRO SOCKSは理想の足形を常に再現する形状記憶構造をしています。足指の変形がひどい方や早く効果を得たい方には、YOSHIRO SOCKS とひろのば体操の併用をおすすめします。

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湯浅 慶朗
湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者。NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。