低位舌の予防は0歳から?

 

滑舌(かつぜつ)が悪い子どもや、大きな声が出せない子供が増えてきましたね。その原因が「舌力」と言われているけど、舌の力は急に落ちるものではないし、子供は特別に鍛えながら生活しているわけでもない。それでも舌の筋力=舌力の不足だと言って、舌力に力を注いでいる歯科医院はやまほどあります。確かに0歳から予防することは大切なんだけど、本質を理解できていなからやることが無茶苦茶だな〜と感じる今日この頃なのです。

 

 

確かに始まりは赤ちゃんの抱き方に始まるのだけれど…

 

軽くあいた口元からベロが!!

上下の唇の厚さに差があり、下唇のほうが厚い!!

だから0歳から予防が大切なんだって、言いたいことはわかるけどやっていることが理解できない。『赤ちゃんの時、舌と上あごでママのおっぱいをつぶすようにはさんで上手にお乳を飲んでいたはずです。生まれた直後から、舌を上あごに貼りつける必要があるし訓練しているんですね。』って一見するとごもっともらしい説明をしているのだけれど、訓練をしているというわけではなくて、その状態が当たり前の状態だから訓練しているというわけではありません。子供はほうっておいても育つ。

 

おっぱいは吸うのに舌の力が要るから、哺乳瓶はものによっては軽い力でミルクを吸えちゃうのでちょっと飲みにくいタイプの哺乳瓶(母乳実感などがオススメ)をつかいましょう…っていうのは母親を混乱させてしまう。道具による強弱とかはどうでもよくて、それよりも舌を使って口腔内を陰圧に保ち、母乳やミルクを正しく飲めるようにすることの方が大切。なんの道具を使うかなんていう論議は二の次です。ましてや母乳派だったりミルク派だったりという議論も子供の成長からしてみればどっちでも良い。子供はどちらでも育つ。

 

ましてや離乳食の始まっている子供にスプーン使いとストローに気を付けてくださいとか、食べ物をのせたスプーンを下唇に軽くのせ、お子様が上唇でパクッとしに来るのを待ってあげてください…なんていうのは親も子供もストレスなだけ。食べ物なんて好きに食べていれば良い。そんなことよりも口腔周囲筋とか舌の機能が正しく使えていれば良いだけなんだから、姿勢をもっと観察する目を養うことが大切。

 

もっと言えば、「食事の姿勢」とか「授乳の姿勢」の時間はそれほど長くはないのだから、皆さんが思っているほど口腔周囲筋とか舌機能とかには影響していない。影響している時間は「寝ている時」と「抱っこ」をしている時間。そこをないがしろにして「食事の姿勢」「授乳姿勢」をやたら強調して「お食事トレーニング」とか「授乳トレーニング」をするのは、物事の本質を混乱させているだけだし、指導している本人が経験・理解していないだけ。赤ちゃんなんてほとんど寝ているんだから、そこの時間をどんな風に過ごしているか全然見ていない。

 

 

低位舌=舌力低下ではない

 

「舌力テスト」というものがあります。

軽く姿勢を正して口を閉じてみてください。そのとき、あなたの舌はどこにありますか?

A 舌の後ろまで、上顎にべったりついている
B 舌の前方は上顎についているが、後ろはよくわからない
C 舌は上顎にまったく触っていない

Cだった方、残念。あなたは、「低位舌」です。

 

舌が上顎(うわあご)にまったくついていないという人は、圧倒的な舌の筋力不足で、この状態を低位舌といいます。低位舌のままでは、滑舌はよくなりません。また、ポカン口にもなりやすく、口を開けたままで呼吸をしていると風邪をひきやすくなります。姿勢も悪くなって肩こりや頭痛を引き起こします。顔の筋肉も垂れやすく、早めに老け顔になります(笑)。果ては、無呼吸症候群や、誤飲性肺炎まで引き起こす可能性もあります。なお、「ポカン口」とは低位舌のさらに悪化した状態ともいえ、出っ歯や受け口など、顔の形まで変わってしまう危険を秘めている、恐ろしい悪習慣です…なんて書いてありますが、果たしてそうでしょうか??

 

そもそも舌の位置が落ちているから筋力低下なんて、よほどの高齢者でない限り考えにくい。そもそも人間は筋トレをしながら生活をしているわけでは無く、重力と上手く付き合いながら生活ができるレベルの筋力を日常生活の習慣の中で身につけている。それ以上もなければそれ以下もない中で筋力というものは保たれているのです。つまり舌力がないのは別に問題があるということです。筋力はあるんだけど、その筋力を使う環境にないということです。わかりやすく言えば下を向いたまま口を大きく開けることができないのと同じだということ。何かが舌を上に上げることを阻止している…というものです。

 

セミナーをしている手前、ここで詳細を語るわけにはいかないのですが、結局のところ猫背や反り腰が原因となって「低位舌」になっているということです。無理やりこじつけたわけではなく、カラダの仕組みがそうなっているので仕方がないのです。だから滑舌の悪い人は姿勢を良くする必要がありますが、意識して姿勢を良くしても、それは良い姿勢ではありません。一概に姿勢といっても、踵骨・距骨・脛骨・大腿骨・骨盤・脊柱(腰椎・胸椎・頚椎)・頭蓋の配列というものがあります。足裏の重心が中心にあるからこそ、その全ての骨がグラグラと動きながらバランスを取っていきます。

 

意識して重心を中心にすることができるのはじっと立っている時だけです。歩く時には意識して重心の位置をコントロールできないからやっかいなのです。足裏の重心は足の形で変化するし、もっと言えば足指の形でも変化します。本来は足裏のバランスなんて悪くなるところではない。けれど人間は靴を履くし、靴下を履く文化になってしまった。靴下を履くだけでも足底圧測定器での足裏バランスは悪くなる。靴の種類によっても足底圧測定器の足裏バランスは悪くなるのです。右重心であっても悪いし、左重心であっても悪いし、カカト重心であっても悪い。それぞれで出る症状は異なるけれど、低位舌はカカト重心に分類される。

 

 

ベロはカラダの筋肉の一部

 

 

歯科の方だけでなく、理学療法士もそうなのだけれど、筋肉を分断して考える方が多いですね。ベロが落ちたら舌筋を鍛えるとか、転倒しそうになったら大腿四頭筋を鍛えるとか、浅はかなトレーニングが蔓延している世の中ですが、運動連鎖とか考えたことはないのだろうか…。例えば小児喘息。病院に行けば気道が狭くなっているから「気管支拡張剤」を渡される。ほとんどの人はこれで納得する。そうじゃないでしょ??

 

気道が狭くなって、呼吸が苦しくなって、喘息を起こしているのだから、一時的に気管支が拡張するクスリを使ったって意味がないですよね?気道が狭くなった原因を考えないと。気道は好きで狭くなっているわけではない。気道の位置を確認すればいい。横からレントゲンを見れば頚椎の真横部分に位置している。頚椎の角度が曲がりすぎたり、まっすぐになりすぎると狭くなるようにできている。アライメントの問題。そしたら喘息の子供は「姿勢」を見ないと解決しないでしょ?頚椎が曲がりすぎたり、まっすぐになりすぎるのはその下の部分に位置する胸椎とか腰椎の曲がり方が影響しているのだから、猫背や反り腰が原因で起こっているんだなってわかるはず。

 

でも猫背や反り腰の原因は一言で言えば「カカト重心」なのだから、重心の位置を戻さ位ないと行けないことになる。でもね、カカト重心なんて好きでやっているわけではない。変な靴を履いたり(草履・下駄・長靴・スリッパ・クロックス・サンダルなど)、紐をちゃんとしめないから足指が曲がってしまってカカト重心にならざるをえない。だから喘息の子供は「足指の変形」を改善させることがいちばんの近道であることがわかると思います。そもそも人間は喘息なんて起きないんだから。

 

そんなことをいう私自身が小児喘息があって、29歳まで薬を使っていたことは知る人は少ない。でも外反母趾を自力で治して、反り腰が改善したら喘息が出なくなった!!なんて奇跡を目の当たりにしている。当初はいつのまにか喘息がなくなったな〜程度にしか考えていなかったけど、足指の研究を始めていくうちに「上気道」との関連性に気がついた。それで喘息のある方のレントゲンとかいろいろ見せてもらうと、みんな気道が狭くて姿勢が悪い…。ストレートネックの人ばかり。でも同じことをやってもらうと治ってしまう。治療は医療にあらず…ですね。

 

 

物事の本質を見抜ける目を養いましょう

 

 

子育てしたことないくせに…とか、女性のことは男性にはわからない…とかいう人もいますけど、口呼吸や低位舌を指導しているあなただって「口呼吸したことないくせに」とか「低位舌になったことないくせに」と言いたい。男女差別というのはそういうところから生まれる。マルチブラケット矯正をしたことがない矯正専門医は、マルチブラケット矯正してはダメなのか??という話になる。とてもくだらない議論。こちらも机上の空論で物事を話しているわけではないし、すべては経験上から生まれている事実。

 

かなり辛口で物事を言いますが、それほどエンドユーザーが混乱しながら歯科医院に通っている事実があるということです。0歳の姿勢を見ることは難しいけれど、予防的に考えるのであればやれることは山ほどある。しかしその前にお母さんの姿勢を治さなければ、正しい姿勢で抱っこをするなんてことは難しいですよ。抱っこ紐さえ使わなければ理解できる部分がたくさんあるのに、抱っこ紐を使う前提で話を進めるから本質を理解できないまま、せっかくのチャンスを逃したり、子育てに苦労をしてしまう。

 

0歳からの予防矯正ってフッ素塗布とか、お母さんの虫歯治療とか、歯磨き練習とか、そういうものじゃないでしょ??歯ブラシがなくても、フッ素がなくても、虫歯にならないカラダ作りの方法を教えていくことが大切だし、甘いものを食べないようにって指導する前に、甘いものを食べても虫歯にならない方法を教えてあげる方が大切だと思う。それを理解した上でブラッシング指導とかはアリかなと思います。

 

ちょっと話がずれてしまいましたが、歯科医院を邪険にしているわけではありません。気づきとして、一人でも「削らない・抜かない・触らない」歯科治療を確立する歯科医師や歯科衛生士さんが増えることを願っているだけです。機材がなくても予防歯科治療を行える世の中になると面白いですよね。収益を考えると頭を悩ませる必要性がありますが、それを必要としている人はたくさんいるし、そういう人をたくさん生み出していく世の中にしていくことも大切ですね。メインテナンスありきの歯科医療は国民そのものが望んでいない。 

 

5枚の写真から姿勢を読み解くセミナー

 

 

・理想姿勢って何ですか。基準を答えてください。

・口呼吸や低位舌になる姿勢の基準は何ですか?

・口呼吸や低位舌を起こさない姿勢の基準は何ですか?

・口呼吸や低位舌になる原因を筋機能解剖学的に答えてください

・姿勢ってどれくらいの期間で変わるのですか?

・靴も靴下も体操も一生懸命やっているのに姿勢が変わらない人はどうすれば良いのですか?

 

そんな混乱期の歯科医院向けに、きちんと筋機能解剖学に基づいたセミナーを開催しようと思います。一般の方はYOSHIRO SOCKSを履いて、ひろのば体操を実践してみてください。YOSHIRO SOCKSは履くだけで「口を閉じる力が68%向上(口唇閉鎖力10kgの方であれば16.8kgまで上昇)しますから、このトリックはとりあえず置いておいて、いつのまにか口を閉じるようになっていると思います。人により効果を感じるまでに日数は異なります。

 

【日時】

・2019年3月10日(日) 10:00〜14:00 満席

・2019年4月21日(日) 10:00〜14:00

・2019年5月12日(日) 10:00〜14:00

・2019年6月9日(日) 10:00〜14:00

・2019年7月14日(日) 10:00〜14:00

・2019年8月18日(日) 10:00〜14:00

【場所】東京都内
【定員】10名
【費用】5万円
【内容】筋の機能解剖に基づいた口呼吸・低位舌
【受講資格】
・歯科医師
・歯科衛生士
・歯科助手
・歯科技工士
【お申し込み】
https://yoshiroyuasa.com/shop/
・お申し込み後に持参するものなど詳細をお伝えいたします。

 

今回は赤ちゃんの口呼吸や低位舌セミナーではないのだけれど、まずは子供や大人の口呼吸と低位舌の基本を理解して、本質を見抜く力を持つことが大切。MFTとかアクティビティを使わなくてもに口呼吸・低位舌を改善できることが理解できるメソッドです。単に改善するための手法をお伝えするだけではなく、患者様に明確な姿勢の解剖学的分析結果・解剖学的エンドポイント・解剖学的トレーニング計画をお伝えするためのものです。姿勢は1ヶ月で変わります。3ヶ月で理想姿勢にもっていけるようになりましょう。まずはあなたの姿勢から!!

 

YOSHIRO METHODは独学で構築したもの。真似してセミナーをしている人が多すぎる。だから混乱している人が多いのだと思う。今現在歯科で行われている足や姿勢や咬合セミナーとは全く違うことが理解できると思います。足指とか靴は二の次。MFTは三の次。もっと大切なことはあなたが自動車整備士のように姿勢整備士として全てを見抜ける目を持つこと、あなたの手一つで治せる知識と技術を持ち合わせることです。なんちゃって姿勢アドバイザーとか、なんちゃって足指アドバイザーにならないように、全ては患者様の治療のために正しい知識と技術を身につけてください。

*昔の動画なので動画の中の日程は無視して下さい。

 

 

YOSHIRO SOCKSは足指変形の改善に効果的!

YOSHIRO SOCKSは理想の足形を常に再現する形状記憶構造をしています。足指の変形がひどい方や早く効果を得たい方には、YOSHIRO SOCKS とひろのば体操の併用をおすすめします。

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湯浅 慶朗
湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者。NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。