これからの時代の医療

 

20世紀から21世紀に変わり、少しずつ時代の流れが変わってきました。

私がカウンセリングをしていて、時代の流れが変わってきたなと感じたのは4年ほど前。

みんな原因を知りたがっている

 

私が診る患者様は50代以降の方が多いのですが、ほとんどの方がとにかく治して欲しいと懇願されてきます。「こうすれば治りますよ」と伝えることがこれまでの医療でしたが、それはお医者様と崇めてきた高齢者にだけ通じるもの。今でもそれが通じる人もいますが、健康意識が高くなった現代では医療離れが進んでいる原因はここにあります。私はクリニック時代にその変遷をフットケアセンター長として目の当たりにしてきました。

のべ6万人以上の方の患者様の治療にあたってきたのですが、良くなる方と良くならない方がはっきりと分かれます。一方的にこちらの主張だけをお伝えした方はゴールが見えないので継続する方が少ないです。一方で患者様の話を親身に聞いて原因探し出すことに集中し、ゴールはここだと的確に提示した方はゴールが見えているので一生懸命努力します。ほとんどの場合は努力なしに治したいという方がほとんどですが、努力なしには治すことはできないのでそういう方は何回通っても変化はなく、お互いにとって時間が無駄になります。

現代医療は一方的に医療従事者の主張を伝えて終わります。今ある症状を見て、「じゃあこれとこれをしておいて」とマニュアルがあるかのように流れ作業的にことが進みます。こちらが何か話そうとしても、それは関係がないと鼻で笑われたり、バカにするような態度で接してきます。代替案はありません。頭の中にはそれしかないので、結局は不満足で終わってしまいます。まず大切なことは「患者様が何を知りたくて来院されたのか」を聞きだすことです。

病院に来るくらいなので「治したい」と言うのは当然です。では「どうして治したいのか」を聞く人はほとんどいません。治したいと言う背景には必ず「目的」があります。目的なしに治したいなんて思わないです。それは仕事の営業で歩き回るから膝の痛みを良くして訪問数を増やしたいとか、来月海外旅行で歩くので腰の痛みを良くしたい、それぞれ目的は千差万別です。そこまで聞けて「じゃあこうすれば良いですよ」とお伝えすると50%満足度が上がります。

しかしそれでは再発を繰り返してしまい、「結局あの病院では治らなかった」という烙印を押されてしまいます。そして他の病院に行くか、病院という場所を諦めて整骨院に通うか、そのままの状態で過ごすということになります。ではどうすれば医療離れを回避できるのか、それは明確に原因を提示できる能力を身につけること。それなしにはこれからの医療は生き抜くことはできません。医師、歯科医師、理学療法士、看護師、作業療法士、歯科衛生士、介護福祉士、社会福祉士、カウンセラーなど資格を持つ方全員です。

 

原因と結果の区別がつかない

 

セミナーで良く質問されるのですが、「先生はどうして結果と原因の区別がつくのですか?」と言われます。それは近くを見過ぎないようにすることを習慣化しているからです。例えば歯並びが悪いお子さんがいたとします。ほとんどの歯科医師の方は「どういう風に矯正をしていこうかな」と治療のコーディネートを考えるはずです。治療方針を立てることは大切ですが、まずは話を聞きましょう。医療は人と人とのお付き合いなのですから、まずは人として挨拶から入って、どうしたいのかを聞きましょう。

そしてこちらはプロなのですから、緊張している患者様からなかなか口に出せないことを出しやすいように誘導しましょう。脅したり、不安にさせたり、今すぐこうしないとダメだからね、なんていう医療従事者は失格です。大丈夫ですよ、安心してください、色々な方法がありますからそれを話し合っていきましょう、というのが当たり前です。脅したって人は動きません。医療の常識に洗脳されてしまった頭で「一方的に押し付けるサービス」はこれからは衰退して行く一方です。

私の頭の中にあるのは、大前提として「生活習慣の中に原因がある」としていることです。今ある症状ばかりに目を向けたって、それは結果なのですから答えは見つかりません。歯並びが悪いのであれば「どうして歯並びが悪くなるのか」を徹底的に追求していかなければ「成長に合わない歯列矯正」を押し付けるだけであり、顔やアゴの形がおかしくなってしまいます。そもそも正しい成長があって歯列が綺麗に並ぶシステムを人間は持ち合わせているのですから、成長が止まっている原因を見つけ出せば良いのです。それを無理に並べようとすれば体にひずみが起こることは誰にでもわかるかと思います。これ以上はセミナーでしかお話ししませんが、原因は遺伝ではない、口呼吸でもない、低位舌でもない、姿勢でもない、足指でもない、「生活習慣」です。治る群と治らない群の比較対象実験さえ行えば、答えは自ずとわかってきます。

 

治療技術は重要、それ以上にカウンセリング技術は重要

 

では原因を探し出すにはどうすれば良いのか。それは徹底的に患者様の話を聞くしかありません。一緒に生活をすればすぐにわかりますが、そうもいかないので話を聞きながら予測を立てて答えに誘導して行くことが重要です。手元にある限られた情報や知識をもとに仮説を立てながら,解決策を考えて実行し,必要に応じて検証する考え方が重要です。子供も大人もそうですが、生活習慣は変化が激しく,不確実なことの多いため、最も求められる思考です。変化が激しい場合、1つの結論にこだわっていては融通に欠けてしまい、その変化に対応することができません。そこで,仮説をもとに状況に応じて修正しながら行動するという、柔軟な考え方が必要になってきます。ある特定の考え方ではなくて,繰り返し仮説を立て,必要に応じて検証しながら,行動を起こす一連の思考・行動プロセスを仮説思考と呼ぶのです。

骨格遺伝による不正歯列なんてないのですから、遺伝ではないとしたら何が考えられるのか?ということを追求するだけで良いのです。それでさえも、口呼吸のせい、低位舌のせい、姿勢のせい、足指のせい、と先入観を持って考えがちなので、一旦頭の中を白紙にしてもっとシンプルに物事を考えてみる習慣も大切です。原因があって結果があるのですから、どうすればそのようになるのか?を自分自身の体を使いながら仮説を立てて行くと良いでしょう。

 

ひろのば体操とYoshiro Socksは歯科治療において必要不可欠

 

足なんて関係ないという歯科医師の方は、自分自身が歯で困った時に初めて気付かされます。再発を繰り返すこと、体の調子が良くならないこと、思うように治療が進まないこと、噛み合わせが合わなくなること、体のバランスがおかしくなっていくことなどです。そして自分自身の体験をもとに足の重要性に気づく時が来れば良いなと思います。原因は乳幼児期までさかのぼるとしても、靴や靴下を履く地点で助長されて行くのですから、どんどん複雑化していくことがわかります。

削ることが歯科医療ではない、抜くことが歯科治療ではない、歯を並べるだけが歯科治療ではない。健康に導いてこそが歯科治療なのです。歯列矯正や補綴では限界を感じている歯科医師の方に足と姿勢と咬合をぜひ学んでいただきたいと考えています。

 

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日経BPムック「美尻・美脚・美腕になるたるみ消し、脂肪流し」
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からだにいいこと7月号
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TBSラジオ
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第2回 https://www.tbsradio.jp/251244
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第4回 https://www.tbsradio.jp/255051
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足と姿勢と咬合セミナー(東京・福岡)
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ひろのば体操考案者

NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。

湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者 NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。