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原始反射の残存はない

原始反射統合については様々な記載があり、発達障害(ADHDやASD)の原因は「原始反射の未統合」という説があります。

私もこの分野に関しては長年研究を重ねてきましたが、結論としてほぼ全員が「原始反射は統合」していると推測します。

どうして原始反射が残存していると言うの?

 

一言で言えば、「原始反射の残存」のせいにすれば問題が解決しやすいからです。原始反射統合プログラムなどは様々なメソッドが存在します。しかし一度立ち止まって考えて欲しいことがあります。それは「原始反射が残存する原因」を明確にされているかどうかです。ほとんどの場合は「原因が不明」とあります。しかし結果として「原始反射が残存している」と記載されています。つまり原因はよくわからないけれど、膝の痛みを良くしてくださいと言うようなものです。

膝の痛みにも明確な原因があります。「軟骨がすり減った」ことが原因と考える人も多いのですが、軟骨のすり減り自体も「結果」であって「原因」ではありません。軟骨がすり減った原因が本当の原因であって、それは筋力の低下でも、加齢でも、体重のせいでもありません。軟骨がすり減るのは膝のアライメント異常であり、もっと言えば「足指の変形」によって起こります。詳細はYOSHIRO STUDIOのカウンセリングでお伝えしています。それと同じで原始反射残存にも明確な原因がなければ、「発達障害=原始反射残存」は無理なこじつけに過ぎません。

例えば恐怖麻痺反射というものがあり、これは原始反射の中でも最も早く出てくるものです。赤ちゃんが母親の胎内にいるときに、母体が何かしらのストレスを感じたら赤ちゃんが全身をギュッと硬くする反射のことです。本来であれば出産時に統合されるものですが、「何かしらの理由で」反射が残ってしまうと乳幼児期の発達を抑制してしまうというもの。残存したまま大人になると下記のような特徴が見られると記載しているものが多いです。

・引っ込み思案
・新し場所で無口になる
・いつもと違う場所を嫌がる
・過敏傾向
・人混みを嫌う
・恐怖症
・強迫神経症

上記のような発達障害の問題を抱えている家庭も多いかと思います。脳の病気と一言で片付けてしまえば簡単ですが、皆さんが考えなければいけないことは「なぜ脳の病気になってしまうのか」です。必ず世の中には「原因」があって「結果」があります。

 

ADHDやASDは何が原因??

 

ADHDやASDは何が原因なのか?私の研究によれば「足指」です。昔、保育士である斎藤公子先生が原始反射統合のため「親指」に注目していました。私も10年前までは原始反射統合のためには何かしらのスイッチがあるのではないか?と考え続けていました。それぞれの時期にそれぞれのスイッチがあって、そのスイッチを通過しないと統合されていかないのではないか。そのスイッチの一つが「成長発達」における寝返り、うつぶせ寝、ズリバイ、四つ這い、高這いなどです。特にズリバイ〜高這いに注目して研究を重ねていました。また、吸啜反射や模索反射などの口腔原始が統合されて初めて下に降りて行くのではないかとも考えました。しかし私は臨床での研究を重ねていくほどにそれは違うと考えました。

斎藤公子先生は結局「ボイタ法」や「ボバース法」へと移行して、早期発見早期訓練による障害児保育を行なっていたことは有名です。その当時、ボイタ法は73%、ボバース法では87%の正常化率と言われており、この訓練法の普及により日本からは脳性麻痺の子どもたちがいなくなると言われたほどです。そしてさくらさくらんぼ保育の姉妹園や全国障害者問題研究会をはじめとして全国に広がっていった時代がありました。私も実習生時代にボイタ法やボバース法について手技をマスターしようと、小児施設で懸命にやっていた時期がありました。しかしその手技をやって行くうちにふと疑問が湧いたのです。

それは、その施設において「改善した人を見たことがなかった」ことでした。障害者施設なので20年以上ボイタ法やボバース法のトレーニング・リハビリを受けている方ばかりでした。しかしボイタ法やボバース法の本にあるような改善率、正常化率を目にしたことがなかったのです。もしかしてこの手技は明確な原因の的を得ていないのではないかと考え、様々な書籍や論文を探すようになりました。そしてついに見つけたものが、1970年代にアメリカで行われた実験だったのです。1年半かけて50人近い脳性麻痺の子どもたちを二つのグループに分けて、ボバース法を訓練した群と、何も訓練をしなかった群に分けて評価したものでした。結果、二つの群には差がなかったと言うものです。それから私は二つの手技から離れる決意をしました。

原始反射残存ではつじつまが合わないことが多過ぎて、比較対照してみてもおかしな部分が多かったのです。非対称的に右足は「足底把握反射」が残存し、左足は「バビンスキー反射」が残存している。高次機能による抑制と考えれば左右対称になるのではないか?そんな疑問が数多く出てきたのです。結論として「原始反射が残存」しているように見えるだけであって、恐怖麻痺反射も、モロー反射も、パーマー反射も、ガラント反射も、非対称性緊張性頸反射も、対称性緊張性頸反射も、緊張性迷路反射も「残存していない」と言うことにたどり着いたのです。

これは足指と姿勢と咬合を理解していなければ、この結論には達しなかったと思います。そしてようやく「脳と足指」にたどり着くことができるようになりました。詳細についてはカウンセリングのみでしかお伝えはしていませんが、この事実を知ればカルチャーショックを受けると思います。そして同時に「今からでも変えることができる」と確信することができるのではないでしょうか。私の研究は「ひざ痛・腰痛と足指」から始まり、「不正咬合と足指」を構築し、「発達障害と足指」に至っています。

 

原始反射はハイハイをしても統合されない

 

四つ這いや高這いができたからと言って「原始反射は統合されない」のです。「原始反射が残存しているかのように見えるカラダの反応」に変化はないということです。つまり原始反射はすでに統合されていて、原始反射のように見えているだけということなのです。もともと原始反射はある一定の期間を過ぎると「誰でも」統合しています。ですから、統合しているものにアプローチを行なっても変化には乏しいのです。統合されているという前提で、他に原因があると推定すれば答えは見えてきます。恐怖麻痺反射は?カラダが硬直したり、環境に適応できない、時に金切り声をあげるのはそのせいじゃないの?

そうではありません。一つ一つ紐解いていくと必ずと言って良いほど「足指」にたどり着きます。最終的には「脳」ですが、脳は突発的に遺伝的に障害を負う場所ではありません。脳が障害を負う原因があるからこそ、その原因によって脳が障害を負うのです。それは物理的な原因であって、目に見えないような原因ではありません。だからこそカラダを変えることができるのです。また全てが脳の障害によって起こるわけではありません。実際には脳には障害を負っていない場合もあります。

人のカラダというものは最終的には脳が指令を出すけれども、脳が障害を負わなくても「ADHDやASD」に似た症状を起こすことはたくさんあります。全てを脳障害で片付けるのではなく、なぜ脳が障害を負うまでに至ったのか、もしくは脳障害がないのに「なぜこのような症状が出ているのか」を考えていく必要性があるのです。脳障害というものから離れると「意外な答え」が見えてきます。発達障害には必ず物理的な原因があり、確かにハイハイをしている方が障害は出にくいとも言えますが、それだけではありません。もちろん高這いも自然と行うようになることが理想であり、それにより障害が出にくいことも理解できます。

 

どうすれば良いの?

 

詳細はここでは記載できません。一つだけ言えるのは、カラダが成長した後にハイハイを繰り返し行なっても効果は出にくいです。それは赤ちゃんは脊柱がC字カーブであるのに対し、大人はS字カーブを描いているからです。ハイハイはC字カーブの時だからこそ効果を発揮します。S字カーブにはS字カーブに合ったトレーニング方法があるのです。つまり、歩くようになった1歳半以降の子供に雑巾掛けを一生懸命行なっても「姿勢」に変化はありません。そして足指が鍛えられるわけでもありません。成長に合わせたトレーニングはとても重要です。

詳細をここでは記載できないのは、物事の本質を理解できないまま、私が書いたことだけをそのまま真似をしてセミナーを行う方がいるからです。足と姿勢と咬合セミナーをはじめ、パンプスセミナー、赤ちゃんセミナー、インソールセミナー、姿勢と呼吸セミナーなどです。こちらが労力を費やして独学で習得したものを「コレいいな!ちょうだい!」とパクッとかっさらっていく。さらには「これは元々私が考えたもの」と言って、人のアイデアを横取りしている自覚はありません。ひろのば体操も同様で、体操名を変えてセミナーを行なっている方もいます。「ひろのば体操」で検索するとすぐにわかるかと思いますが、別名の体操がトップに出てきてきます。

ここで全てを記載できないことを申し訳なく思いますが、もし発達障害(ADHDやASDなど)でお困りの方がいらっしゃればご相談下さい。時間をとってお話をお伺いさせて頂きながら、納得のいく原因を提示させて頂きたいと思います。そして改善プログラムを提案させて頂き、ご自宅で毎日取り組んで頂ければと思います。物理的な原因が明確になると、その変化も非常にわかりやすいものとなり、ゴール地点がココだ!と明確に見えてくると思います。

最終的には「原因」は胎内の頃からお話を伺っていきます。そして誕生してどのような生活を送ってきたのか詳細にお聞きしていきます。その中に答えが隠されてますので、ご本人様だけでなくお母様もご一緒に居ていただく必要があります。

 

自分でできる方法で何かないの?

「ひろのば体操」をオススメしています。下記サイトに正しいやり方の動画をアップしています。やり方によって効果が大きく異なるので、良く見ながらしっかりと真似をして見て下さい。1日1回5分〜なのでカンタンに始められます。

 

 

http://yoshiroyuasa.com/seminar/

*出張セミナーはお問い合わせください(最低催行人数あり)。

 

ひろのば体操考案者

NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。

湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者 NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。