変形性膝関節症の痛み、足指の変形が原因かも?

主婦の友社から出版された「変形性ひざ関節症を治すコツがわかる本」に掲載されました。

ひろのば体操が紹介されています。

日本でのひざ痛患者は2500万人を突破したと言われるほど。4人に1人がひざ痛で悩んでいることになります。

超高齢化が進み、加齢による膝の軟骨のすり減りが原因だとすれば、年々増えていくのは当然かもしれません。

しかし私が10年間フットケアセンター長としてひざ痛の治療に当たってきましたが、年齢に関係なくひざ痛が発症していることに気がつきました。

そう考えれば、単に「加齢」がひざ痛の原因ではないということになります。

実は「姿勢」がひざ痛や軟骨のすり減りと大きく関与しているのです。

 

 

変形性膝関節症の原因は?

 

 

「変形性ひざ関節症」はひざの関節の軟骨が傷つくことで、関節に炎症が起こり痛みが生じる病気です。やがて軟骨が傷むと動かしたときの衝撃が吸収できなくなり非常に強い痛みを生じます。日常生活に伴うひざの痛みの原因の多くは「変形性ひざ関節症」と言われています。

私はこれまで数多くの「変形性膝関節症」と診断された患者様をみてきました。そのほとんどが膝の強い痛みで、長時間歩けない、正座ができない、階段が登れないが主な症状でした。「この痛みを治すには手術しかない」「我慢するしかない」「薬を使いながら一生痛みと付き合っていきましょう」と言われた方ばかりでした。

しかしそんな方でも2週間ほどすると痛みが消え、次第につえがなくても歩けるようになったり、徐々に正座ができるようになったり、手術をしなくても普通に生活ができるまでに回復していきました。中にはすり減った軟骨が再生した人もいました。なぜそんなことが起きたのでしょうか?それは膝の痛みの原因が、加齢・太り過ぎ・運動不足ではないからです。

膝の痛みの原因は大きく分けて2つです。

・筋肉の炎症

・関節の炎症

関節の炎症というと「やっぱり膝の関節が悪いんだ…」と思う方も多いはずです。しかしこの関節炎は「膝の関節の炎症」ではありません。実は骨盤のズレにによる「仙腸関節炎」です。仙腸関節炎とは、仙骨と腸骨の間の関節がズレることで生じる炎症です。出産後に仙腸関節が緩みグッと開きますが、産後すぐに活動を始める方はこの関節が元に戻らなくなり、腰痛を発症することが多いです。仙腸関節の部分に痛みを生じることはほとんどなく、この炎症が痛みやしびれとなって全身の関節に飛びます。これを「放散痛」とも言います。それが膝の部分に痛みが飛ぶことで「膝の関節が悪い」と勘違いしている方が多いのです。

 

仙腸関節炎とは?


「現代ビジネスより出典」

もしくは交通事故や転倒などによって一時的に仙腸関節にズレが生じますが、ほとんどの場合2週間〜1ヶ月ほどで元に戻ります。しかしこのズレが戻らない人も多く、それが慢性的な炎症となって「変形性膝関節症」に似た症状を起こすことがあるのです。

そもそも、軟骨がすり減っても痛みを出すことはほとんどありません。そのことは「望クリニック」の住田憲是院長も話しています。http://www.nozomi-clinic-japan.com/n-aka-gazou.html

確かにレントゲンを見ると軟骨はすり減っています。だからそれが原因だろうと考えがちです。ましてや腰の部分から痛みが飛ぶなんてことがあるのか?腰は全然痛みはないのになぜ?と思う方も非常に多いです。しかし私は仙腸関節の機能障害を治療することによりたくさんの方の変形性膝関節症の痛みを治療しています。そして正座ができるようになったり、杖がいらなくなった方もたくさん見てきました。

 

軟骨のすり減りが痛みの原因ではありません


加齢により正常な方でも軟骨は磨り減ります。軟骨の擦り減りは、白髪のようなもので、正常な老化現象です。白髪が増えたからといって「病気だ!」と思う方はいないと思います。一般人を対象にした調査によると60歳以上では女性の約40%、男性では20%に膝の変形が見られます。80歳代では女性は60%以上、男性は50%近くです。しかし、そのうち痛みなどの自覚症状がある方は20%程度です。つまり変形していても痛くない方はたくさんいるのです。膝の軟骨がすり減っていても痛くないのは、すり減りが軽いためと考えるかもしれません。しかし、すり減って変形がかなり進行していても痛みがなかったり、スポーツをやっている人がたくさんいることも事実です。

このことからも、軟骨の擦り減りと患者様の症状が一致しないことがわかるかと思います。患者様としては、たまたま膝が痛くてレントゲンを撮ったら軟骨がすり減っていたために、それ痛みの原因と診断されただけです。しかし膝が痛くなる前のレントゲンと比較しなければ、本当に膝の軟骨のすり減りで痛みが出ているかどうかなんてわからないのです。ましてや膝の痛みがないときに膝のレントゲンを撮って軟骨がすり減っていたかどうか確認する人はいないと思います。そもそも軟骨がすり減って変形していることが痛みの原因であれば、それを治さない限り痛みは良くならないことになります。つまり手術以外には治らないということです。

しかしフットケアセンター長をしていた頃にAKA-博田法で仙腸関節を中心に機能障害を治療していくと、膝の軟骨は擦り減ったままでも痛みがなくなる方が多かったのです。つまり、仙腸関節を治療して良くなったことから、痛みの根本原因は仙腸関節の機能障害であったと考えられます。痛みの根本原因を治療しているため、痛い膝を触らなくても良くなるのです。

 

どうして仙腸関節炎が起こるの?

 

しかし全てを仙腸関節炎で片付けてしまっても根本的な解決にはなりません。ほとんどの変形性ひざ関節症の方は「出産後」「転倒」「交通事故」以外の問題で仙腸関節炎が生じているからです。それが「姿勢」です。私はこれまで患者様の写真を10年間撮り続けてきました。そこで気がついたことは、仙腸関節炎を引き起こす方に共通することが「猫背」や「反り腰」により骨盤が傾いてしまい、仙腸関節が硬くなったりズレたりしていたのです。さらにはO脚やX脚により「脚長差」といって脚の長さの左右差があって骨盤がズレるというものでした。

 

  

 

仙腸関節炎には「AKA博田法」が非常に有効です。しかし再発率も高く、重症の場合は「複雑性関節炎」と言って最も治療が難しいタイプで、一生治療に通い続けなさいと言われる方もいらっしゃいます。しかしそれは姿勢を無視して「仙腸関節」だけを診ているからなのではないかと考えるようになりました。

私も多くの複雑性関節炎の方を診てきましたが、そこまで回数を重ねることなく良くなっていきました。それは姿勢のアライメントを整えることを併用していったからです。姿勢を良くするには「足」のバランスを良くする必要があります。そのためには「足指の変形」を改善する必要性があります。

 

足指の変形は主に5種類あります。

・外反母趾=X脚になりやすい

・内反小指=O脚になりやすい

・浮き指=猫背や反り腰になりやすい

・親指の寝指=X脚になりやすい

・小指の寝指=O脚になりやすい

・かがみ指=猫背や反り腰になりやすい

足指の形を良くすることも必要なのですが、もう一つ大切なことは「足指の機能」を取り戻すことです。

 

・パーが30秒間できる

・親指と人差し指で指パッチンが30秒間できる

・第3関節が出るくらいグーができる

 

どうして足指が仙腸関節炎と関係しているの?

 

この機能を無視してしまうと、人間本来の「正常歩行」ができず歩くたびに姿勢を悪くしてしまいます。人間の正常歩行は別名「あおり歩行」といって、全ての動作に足指の機能を使っていきます。

①つま先を上げながら、踵の少し外側から地面を踏み、小指の方に体重が移動していきます。

②小指の付け根から親指の付け根に体重を移動させます。

③親指で地面をつかむようにしながら、後ろへ蹴って歩行します。

 

これが「あおり歩行」です。この3つの動作ですがさらに解析して行くとこうなります。

 

①つま先を上げながら、踵の少し外側から地面を踏み、小指の方に体重が移動していきます。
→小指のパーができないとそのまま小指側に体重が流れてしまい、O脚もしくはガニ股の原因になります。

②小指の付け根から親指の付け根に体重を移動させます。
→小指のパーができても、親指のパーができないと体重が内側に流れてしまい、X脚もしくは内股の原因になります。

③親指で地面をつかむようにしながら、後ろへ蹴って歩行します。
→グーができないと足指全体で地面を蹴り出すことができず、すり足になります。
さらにはチョキができないと最終的な親指の蹴りができず、ふくらはぎが硬くなり猫背や反り腰になります。

 

このことを知っている人はほとんどいません。それは足指の研究をしている人がいなかったからです。私も独自の研究によりこのことを知るようになりました。つまり、正しい歩行=正常歩行ができていれば人は姿勢を悪くすることがありません。足指の変形が起きたり、足指の機能が低下することにより、がに股や内股歩きやすり足となって徐々に姿勢を悪くしていき、最終的に骨盤にズレが生じることで「仙腸関節炎」を引き起こして「放散痛」として膝の痛みとして出ているのです。

 

他にもある仙腸関節炎の原因

 

他にも仙腸関節のズレを引き起こす原因があります。それが大股歩きです。日本人は西洋人と違って骨盤の傾きが違います。日本人は骨盤は後ろに倒れているので、小股歩きをした方が足指をしっかり使えるので、正常歩行を促すことができます。

他にも靴や中敷の構造や素材によって足のバランスを崩し、結果として仙腸関節炎を引き起こしている方がほとんどです。そして靴下の種類によっても靴の中やフローリング上での「足の滑り」によって正常歩行ができなくなり、結果として仙腸関節炎を引き起こしていると知っている人はほとんどいません。

AKAの施術を行って再発するのは、こういった「歩き方」や「靴・中敷」「足指の変形・機能」を無視しているからだと考えています。

 

筋肉の炎症による膝の痛みとは?

 

このパターンが今まで見てきた中で一番多い部類だと思います。痛む場所によって原因は様々ですが、原因は「足」になります。先ほども説明しましたが、足指の変形があると足元が不安定になり、正常な歩行を行うことができません。つまり、足元がグラグラしながら歩いていることになります。しかし人はそのグラグラな状態でもバランスをとって歩こうとするので、太ももの筋肉を過剰に使うことでバランスを保っているのです。

① 膝の前が痛む

② 膝の内側が痛む

③ 膝の裏が痛む

の3パターンで炎症が起きている筋肉部分が異なります。

① 膝の前が痛む→大腿四頭筋腱

② 膝の内側が痛む→縫工筋、薄筋、半腱様筋

③ 膝の裏が痛む→ハムストリングス、下腿三頭筋

③については鵞足炎とも呼ばれ、この腱が骨につく部分や鵞足とひざの靱帯との間の部位が炎症を起こします。

いずれにしても足指が変形することによる足元の不安定性が原因なので、筋肉の炎症に対する湿布や炎症を抑える薬を飲んでも一時しのぎにしかなりません。ストレッチで太ももの裏側や内側の筋肉を伸ばす方法、足の形に合ったインソールを靴に入れる方法もありますが、根本的解決にはなりません。足指の変形を起こした部位によって痛む場所も変化しますが、これは前述した正常歩行のことを考えれば簡単にわかります。これが本当の原因です。そしてこれが慢性的に続いた場合に起こるのが「仙腸関節炎」なのです。

① 膝の前が痛む→かがみ指

② 膝の内側が痛む→内反小指

③ 膝の裏が痛む→浮き指、外反母趾

 

YOSHIRO STUDIOではどういった治療をするの?

 

私の変形性膝関節症に対する治療法は以下の通りです。

1 足指の変形・機能を改善させる
=ひろのば体操・姿勢が良くなる靴下

2 その方の症状に合わせた小股歩きの指導

3 仙腸関節のズレを戻す
=AKA治療

4 枕の高さを姿勢に合わせる

5 靴と中敷の指導
=症状によっては矯正用の中敷と靴を提案します(ほとんど場合は不要)

6 姿勢分析
=姿勢と脚長差の有無を確認し、何が原因で起こっているかを特定します

7 カウンセリング
=生活習慣の中での問題点を見つけ出し、良い生活習慣のサイクルを提案していきます

 

 

AKA博田法とは

 

実は私も以前まではAKA博田法を指導医の元で習得し、臨床の場で数千人以上の方に施術してきました。数多くの実績をんこしてきましたが、AKA博田法の限界を知ることになります。それは複雑性関節炎と仙腸関節の動かし方にあります。仙腸関節炎を動かすには「LPP=ルーズパックポジション」といって関節の緩む位置が姿勢によって異なるからです。私の場合は姿勢の変化によってLLPを変えていきます。このポジションを見つけるのに多少時間がかかります。

本来であればAKA博田法は6回ほどで動きが良くなるのですが、複雑性関節炎の場合は1回目で動きを良くすることは非常に難しいのです。しかし姿勢変化によるLLPの位置の移動を知っていれば、1回目から動きを良くすることができることに気がつきました。5年の歳月がかかりましたが、私がAKAをしてその場で正座ができるようになったり、杖がいらなくなったり、車椅子から立ち上がって歩けるようになったりするのは、こういった秘密があるからなのです。

もちろんどんなに良い施術でも「後戻り=再発」がつきものです。しかしセルフケアにより正しい姿勢と歩行を維持できれば再発することはほとんどありません。再発率の低さが私の得意とするものでもあります。

 

 

遠方で定期的に通うことが難しい場合

 

私の治療は2週間おき、ほとんどが1ヶ月に1回です。それでも遠方で通い続けることが難しい場合は、セルフケアさえしっかりとやっていただければ大丈夫です。できれば1ヶ月〜3ヶ月おきにカウンセリングを行わせてください。なぜかというと、なかなか改善が見られない場合に「生活習慣」の中に改善を遅らせている何かが潜んでいる場合があるからです。多くの場合はこのような生活習慣のクセによって姿勢を悪くしています。自分では良いと思っていても、私からすれば悪いということが多々あり、それを見つけ出す作業が一番大切だからです。

だからこそ私の治療は1回目は90分、2回目以降は45分という時間をとって「カウンセリング」を重要視しているのです。施術だけであれば15分以内に終わります。以前クリニックでフットケアセンター長をしていた時がそうでした。1日30人ほど診ていたので、1回目は30分、2回目以降は10分しか時間がありませんでした。しかしそれではカウンセリングをする時間もないし、一方的な話ばかりになって「これをしてください」としか言えません。その方の生活習慣を知ることから始まり、その中での問題点を見つけ、そこから原因を探って再発を防止することができなくなってしまうのです。

 

自分でできる方法で何かないの?

「ひろのば体操」をオススメしています。下記サイトに正しいやり方の動画をアップしています。やり方によって効果が大きく異なるので、良く見ながらしっかりと真似をして見て下さい。1日1回5分〜なのでカンタンに始められます。

 

 

 

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