モートン病と足指変形

こんにちは、ひろのば体操の湯浅慶朗です。今日はテレビでも話題の「モートン病」についてお話をさせて頂きたいと思います。モートン病といえば神経腫が痛みの原因だと言われ、それを取り除く手術をしないと治らないと言われてきました。しかし病院でモートン病と診断された方が、足指の体操を行うだけで改善した方を数多く見てきて、実は他に原因があるのではないかと思うようになりました。

 

モートン病の原因

 

モートン病は男性にも女性にも多い病気。足の裏のしびれ感や痛みの中で、多く見られるのが「モートン病」です。「靴が原因であることが多く、足の裏の前のあたりに繰り返される衝撃があると、そこで炎症が起こって、神経が圧迫されて、症状が出てきます」なんてことが良く言われます。本当にそうでしょうか? 最近では足の症状だけを聞いて診断する方や、レントゲン上何も異常はないけれど似たような症状が出ているので「モートン病」と診断する方もいます。

6万人以上の方の足を見てきて分かったのは、モートン病の原因は意外な所にあることがわかりました。モートン病というよりも、モートン病に似た症状の原因といった方が正しいかも知れません。原因は「足指の変形」です。その中でもダントツだったのは「かがみ指」。下の写真を見てもらいたいのですが、どこが曲がっているかわかりますか?全ての爪の向きをみてください。

爪の向きが下を向いているのが「かがみ指」という足指の変形です。この方の場合は全ての足指がかがみ指ということになります。

 

かがみ指で足指が痛くなる?

 

モートン病と診断された方の主な症状は

・第3趾と第4趾(中指、薬指)の付け根の痛み、痺れ

・指先の感覚が鈍くなったり、麻痺などの知覚障害

重症となった場合歩くことは困難になることもあります。

 

これは確かに合っています。しかしレントゲンでは、はっきりとした骨や関節の異常所見を認められないことが多く、一般的には「異常なし」と言われてしまう場合が、しばしば見受けられます。それなのにモートン病という診断。神経腫はどこに??よくよく足を観察すると、かがみ指の方は足指の筋肉が「緊張」していることに気がつきます。

筋肉が緊張すると炎症を起こすことがあり、時として針で刺したような「ズキッ」とした痛みになります。それが「神経の痛み」と勘違いする方が多いようです。筋肉の緊張は、血流を妨げることもあり、血流が悪くなることで「しびれ」を起こすこともあります。それが知覚障害や指先の感覚がなくなる原因にもなります。決して神経の圧迫によるマヒではないのです。

特にかがみ指を起こしやすい場所が、足指の2〜3指の付け根と足の甲の部分です。かがみ指が頻発しやすい部分と一致します。つまり、かがみ指によって筋肉が慢性的に炎症を起こし、モートン病に似た症状を引き起こしていると考えられます。だからこそ、ひろのば体操によって症状が緩和されるのだと思います。

 

かがみ指の改善方法は?

 

 

 

「ひろのば体操」をオススメしています。下記サイトに正しいやり方の動画をアップしています。やり方によって効果が大きく異なるので、良く見ながらしっかりと真似をして見て下さい。1日1回5分〜なのでカンタンに始められます。

 

早ければ、その日のうちに症状が良くなっていきます。

ただし靴の履き方が悪ければ、すぐに再発してしまうので要注意です。

 

ハイヒールはどうなの?

日本整形外科学会でも、中腰の作業やハイヒールの常用など、つま先立ちをする格好が長時間続くと起こりやすくなります。槌趾変形(マレット指)がある場合にも同様な姿勢で生じやすくなります。とありますが、間違いではありません。しかし一概にハイヒールが悪いというわけではなく、ハイヒールのサイズ選びが問題なのです。ほとんどの方が「大きめ」や「幅広」を選んでいます。自分の足の幅がどんなに広く見えても、幅広を履くことでさらに足を悪化させます。大切なことは「本来の足」に合わせて靴を選ぶこと。そのために、日本人であれば「幅の狭い」ハイヒールをお勧めします。

 

その他の原因

 

もう一つ、原因があります。それが仙腸関節炎です。仙腸関節炎によって痛みがあちこちに飛ぶことがあるのですが、それを「放散痛」とか「関連痛」とも言います。とても不思議な現象なのですが、そもそも痛みの原因については医学の世界でははっきりしたエビデンスが確立されていないので、治療法も確立されていないのが現状なのです。痛み止めや関節注射などはその場しのぎの対症療法です。時間が経てばすぐに痛みが再発します。薬も症状を抑えているに過ぎないので飲み続けなければいけませんが、長期間の投与は胃腸を悪くして、そこから他の病気になることもあります。

 

仙腸関節炎とは簡単に言えば、骨盤のズレです。これは徒手的な方法が必要です。私が行なっているのはAKA博田法を改良させた「H-AKA療法」です。これまで仙腸関節の治療をのべ6万人以上の方に施術してきました。確かにズレを良くすると、その場で痛みが改善する方が多いです。ただし、仙腸関節炎が良くなっても症状が変わらない人もいます。その場合は、明らかな足指の変形が原因です。ただ、仙腸関節炎=骨盤のズレ自体も脚の長さの左右差によって引き起こすので、どちらの問題にしても靴の履き方に原因があることは確かです。靴の履き方を正して、しっかりと足指を広げてくことが大切ですね。

 

インソールは効果的!?

 

私も色々なインソールを試しましたが「痛いところのクッション性を良くする・痛いところの部分をくり抜いている」これはその場しのぎで、根本的な解決にはなりません。アーチ(土踏まず)の部分が上がっているものもありますが、原因は扁平足でもないので効果は低いです。ではどのようなものを選べばいいのでしょうか?私がお勧めするのは、「足指がしっかりと広がる、踵の骨をサポートする、足裏全体に圧が分散されるもの」です。そのようなインソールが存在しないので、私自身でもハンドメイドによるインソールを製作しています。時間は1時間ほど要しますが、その日に履いて帰ることができます。

 

ひろのば体操考案者

NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。

湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者 NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。