より長い足指は、掴む力が強く速く走れる。

こんにちは、ひろのば体操(足指体操)の湯浅慶朗です。今日は「足の指」と「足の速さ」について学んでみましょう。東京では運動能力が小学校の入学試験の項目になっており、体の発達と脳の発達が比例していることに注目している学校が増えてきました。これは1970年代に霊長類学者と神経内科医の方々が研究を始めたことがきっかけかも知れません。それ以前にも世界中で研究は行われてきましたが、面白いのは「くまさん歩き」がよく試験に出されること。これは原始反射統合においても脳の発達と非常に密接に関わっています。

しかしクマ歩きも練習すればできるようになるわけではなく、お母さんの関わり方一つで変わっていくのです。よく雑巾掛けをすれば良いと言いますが、それは無理です。それができていればわざわざ練習しなくても良いし、練習すればできるようになるわけでもないからです。それほど人間の成長発達は簡単なようで難しいのです。大切なことはガランと反射・バビンスキー反射・足底把握反射残存を統合させるプログラム、そしてもうひとつ重要なことがあるのですが、これはコンサルティングやセミナーでお伝えする内容なのでここでは割愛させて頂きます。

 

足が速いのは骨格筋の違いなのでは?

 

 

骨格筋(赤筋・白筋)の違いにより、長距離が速いとか短距離が速いなどと言われています。中にはピンク色をした中性の人もいます。確かに骨格筋の違いは、足の速さに影響を与える一つの要因ではあります。私の場合は赤筋が発達しており、短距離走は遅いのですが長距離になると能力を発揮します。なので学生時代は瞬発力をあまり使わなくても良いサッカー部に所属していました。

 

 

ところが、英国の雑誌「Journal of Experimental Biology」に、「足指」が長い人ほど比較的早く走れるとの研究結果が明らかにされました。人体運動学の専門家・ステファン・ピアッツァ(Stephen Piazza)博士は、『より長い足指はつかむ力が強く、早く走れる』と話しています。ピアッツァ博士とペンシルバニア州立大学の研究チームは、①競技スポーツに従事していない12人、②大学の短距離選手と12人、身長の高さがほぼ一致した24名を集めました。

 


・短距離競走選手の足指は平均8・2センチ

・普通の測定者の足指は平均7・3センチ

平均的に1センチの差があることに気がつきました。

 

・短距離競走選手の足のひざからくるぶしまでの部分は41センチ

・普通の測定者の足のひざからくるぶしまでの部分は44センチ

平均的に2・5センチ短かったことにも気がつきました。

 

 

短距離の平均の足指の長さは、非スプリンターの長さより9mm長い(P = 0.032)ことが判明。

足の長さ(腓骨頭から外果まで)は短距離で30mm短かった(P = 0.026)ことも判明。

 

 

つまり、短距離の記録保持者のほとんどが、「足指が長く・足が短い人」が多かったということです。それについて同博士は「わずかの差ではあるが、大きい影響を与えているのだ」と話しています。

 

もともと足指が長いの?

 

とても興味深い研究です。保育園の研究をしていて感じたのは、足の遅い子・運動能力の低い子ほど「足指」が縮こまって短くなっていたということ。ひろのば体操を続けていくうちに、足指が本来の長さを取り戻したのか、どんどん長くなっていくことが分かりました。

 


(左)かがみ指の子          (右)足指が伸びている子

 

保育園調査で面白かったのは、ひろのば体操を続けていくと、ほとんどの園児たちの「運動能力に差がなくなった」ことです。人間は生まれながらに「運動能力」に差があると思いがちです。しかし子どもたちを通じて学んだことは、「遺伝」による個体差はないのではないか?ということです。つまり、どんな子であっても「努力する方向」さえ間違えなければ、足を速くすることも、運動能力を上げることもできる。その努力の方向が、一つが本来の「足指の長さ」を取り戻すことではないでしょうか。

 

ひろのば体操で長くなる?

 

足指がニョキニョキと成長する訳ではありません。本来の足指の長さを取り戻すだけです。「かがみ指」という足指の変形は、平均5mm、最大1cm以上も足指の長さが変わることがあります。逆を言えば、かがみ指で足指が縮こまっているから「足が遅い」とも言えます。足指の変形については下記を参照してください。

あなたの足指は大丈夫!?足指の変形の分類

 

 

ひろのば体操って??

 

足指の変形には「ひろのば体操」をオススメしています。下記サイトに正しいやり方の動画をアップしています。やり方によって効果が大きく異なるので、良く見ながらしっかりと真似をして見て下さい。1日1回5分〜なのでカンタンに始められます。

*2010年に考案(初期のものはyou tubeに掲載)して以来、マイナーチェンジを繰り返し2011年に完成。保育園調査(2012年)にてその効果が実証されました。

 

 

科学も医学も進歩する?

 

 

科学は常に進歩しています。しかし人体の科学はほとんどが解明されていません。なぜ足が速いのか?なぜ高く飛べるのか?多くの要因があることは確かですが、体の土台である「足」や「足指」に注目が集まることは少なかったです。足指がなければ走ることもままならなくなるのに、誰も気がつかない。医学もそうですが、決して今の医療が正しいとは限りません。10年前の情報と今の情報がまるで違うことも多々あります。変形性ひざ関節症にしても、10年前までは「軟骨」は戻らないとされていました。しかし最近の研究では、適切な運動により「軟骨は厚くなる」と言われています。経験上、軟骨が再生した人を何人も見てきました。

 

私たちは神様ではありません。医者も神様ではありません。西洋医学は戦時中に発達したもので、兵士を速く復帰させるための「外科」が中心です。

病気は自分自身で治すものであり、薬で治すものではありません。薬はあくまで「症状を抑える」ものです。臭いものに蓋をしているに過ぎません。

「病院に行けば、行くほど、寿命は縮む。家にある薬は今すぐ全部捨てろ。」という言葉もあります。現在、調剤薬局の数はコンビニよりも多く、全国に5万5000件。世界ダントツ1位なのです。日本人一人あたりの年間外来受診回数は約13回。他の国と比べて1.5倍〜3倍も多く、日本人の多くは「病気は薬や病院で治すもの」と信じて疑いません。私は老人指定病院に勤務していました。自然に死を迎える時は、基本的に「痛み」は感じず、人生最高の快楽を感じながら亡くなられます。薬を使わなければ、こんなに安らかに眠れるのか?と感じたのは20年ほど前のことです。

 

 

ところがクスリ漬けにされ、そしてチューブを体内に通されて、無理やり寿命を伸ばされた方々は、最後は苦しみに耐えることができず、モルヒネを使用して意識が朦朧とする中、肺炎でなくなっていく様子を数え切れないくらい見てきました。人生の最後を病院のベッドの上で迎えるのか、それとも自宅で愛する人と楽しいひと時を過ごしながら迎えるのか、それはあなたの世の中に対するちょっとした疑問と考え方次第なのではないでしょうか。

私は薬や手術に頼らず、自分自身のカラダを変えることで、一生笑顔で過ごすことができるお手伝いができればと思います。医者ではありませんから、できることは少ないかもしれません。足指を伸ばすことで、ひざ痛や腰痛から解放される人生。転倒による骨折や寝たきりの不安から解放される人生。そのお手伝いができれば幸いです。

 

ひろのば体操考案者

NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。

湯浅 慶朗
contact@yoshiroyuasa.com

ひろのば体操考案者 NHKガッテン・NHKサキどりなどで特集が組まれ足育の第一人者として紹介された。福岡・東京を拠点として会員制トータルヘルスコンサルティングのほか、「足と姿勢と咬合理論」を世界中に普及させるために、日本国内のみならずニューヨークやバンコク等でも講演活動やセミナーを行っている。靴下だけで歯並びを変えたい!という想いでオリジナルブランドの「YOSHIRO SOCKS」の研究開発も行っている。